サッカーゲームと聞いて、あなたはどんな体験を思い浮かべるだろうか。
実在する選手を操作して、テレビ中継さながらの試合を楽しむ。あるいは、弱小クラブの監督となって世界の頂点を目指す。はたまた、必殺シュートが炸裂する非現実的なピッチに飛び込む。
サッカーゲームの世界は、思っている以上に広い。
リアルを極めた最新作から、思い出のシリーズの復活作、そして「これもサッカーゲームなの?」と驚くような変わり種まで。今回は、いま遊べるサッカーゲームを9本紹介していく。
EA SPORTS FC 26
開発・発売: EAスポーツ(EAバンクーバー / EAルーマニア) 対応機種: PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One / Nintendo Switch / Nintendo Switch 2 / PC(Steam) 発売日: 2025年9月26日

世界で最もプレイされているサッカーゲーム、その最新形
FIFAシリーズの後継として生まれた「EA SPORTS FC」の3作目にあたる本作。2万人以上の実名選手と750以上のクラブチーム、35以上のリーグを収録しており、サッカーゲームとしてのスケールは圧倒的だ。
プレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガといった欧州主要リーグの独占ライセンスに加え、コパ・リベルタドーレスやUEFAの各大会も網羅。好きなクラブ、好きな選手で夢の試合を組み立てられる。
前作で賛否が分かれたAIシステム「FC IQ」は、コミュニティのフィードバックを受けて大幅に調整が施された。ボールを持っていない選手の動きがより賢くなり、戦術の幅が広がっている。監督キャリアでの「監督ライブチャレンジ」や、進化した5on5の「Rush」モードなど、遊びの選択肢も豊富だ。
なお、Nintendo Switch 2版はPS5やXboxと同等の仕様で動作する「パリティ版」として提供されており、携帯機でも本格的なサッカー体験ができるのは大きなポイントだろう。
eFootball
開発・発売: コナミデジタルエンタテインメント 対応機種: PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One / PC(Steam / Windows) / iOS / Android 配信日: サービス中(基本プレイ無料)

ウイイレの魂を受け継ぐ、もう一つのリアルサッカー
かつて「ウイニングイレブン」として国内のサッカーゲームシーンを牽引した名作が、基本プレイ無料のライブサービス型タイトルとして生まれ変わったのが「eFootball」だ。
最大の魅力は、選手一人ひとりの動きに宿るリアリティ。ドリブルの間合い、トラップの柔らかさ、シュートモーションの力強さ。ボールを扱う「手触り」のよさは、長年サッカーゲームを作り続けてきたKONAMIならではだ。
日本代表チームも使用可能で、国内サッカーファンにとっては親しみやすい入り口になる。累計10億ダウンロードを突破しており、世界中にプレイヤーが存在するため、対戦相手に困ることはない。eスポーツタイトルとしても採用されており、2025年にはコンソール間のクロスプラットフォーム対戦にも対応した。
無料で始められるぶん、ガチャ要素を含むチーム構築システムには好みが分かれるところ。ただ、純粋にサッカーの「操作する楽しさ」を味わいたいなら、まず触れてみて損はない。
なお、2026年6月にはNintendo Switch 2向けの新作『eFootball Kick-Off!』の発売も予定されている。買い切り型の別タイトルで、自分だけのクラブを率いて世界を巡る「ワールドツアー」モードや、初心者にも遊びやすい「6人制サッカー」モードなどを搭載。eFootballシリーズが初めてNintendo系ハードに登場することになる。
Rematch
開発・発売: Sloclap / Kepler Interactive 対応機種: PS5 / PC(Steam) / Xbox Series X|S 発売日: 2025年6月19日

ファウルなし、オフサイドなし。純粋な技術だけで戦う5対5
「Rematch」は、既存のサッカーゲームの常識を取り払ったタイトルだ。開発元は、カンフーアクション『Sifu』で世界的に高い評価を受けたフランスのスタジオ「Sloclap」。そのアクションゲーム開発のノウハウが、サッカーという題材に注ぎ込まれている。ファウルもオフサイドもなく、選手間に能力差も存在しない。勝敗を分けるのは、プレイヤー自身の操作スキルと戦術眼だけ。
5対5のオンラインマルチプレイに特化しており、フットサルのような小規模な試合でテンポよく攻守が入れ替わる。一人ひとりの判断が勝敗に直結するため、チームで連携が噛み合った瞬間の快感はほかのサッカーゲームにはないものがある。
従来のリアル志向サッカーゲームに「もう少しカジュアルに、でも奥深く遊べるものがほしい」と感じている人にとって、試してみる価値のある一本だ。
Football Manager 26
開発: Sports Interactive / 発売: セガ 対応機種: PS5 / Nintendo Switch / PC(Steam)/ Xbox Series X|S 発売日: 2025年11月5日(デジタル版)/ 2025年12月4日(Switch・PS5パッケージ版)

試合は見ているだけ。でも、世界一の名将になれる
「Football Manager」は、自分でボールを蹴ることはない。選手を操作することもない。プレイヤーが担うのは、サッカークラブの全権監督。戦術の構築、選手のスカウトと育成、契約交渉、試合中の采配。すべての判断がチームの命運を握る。
シリーズ史上初めてUnityエンジンを採用した本作では、試合シーンのビジュアルが一新され、選手の動きがより生き生きと描写されるようになった。UIも刷新されて直感的な操作ができるようになり、シリーズ初心者でもとっつきやすくなっている。
注目すべきは、女子サッカークラブの運営がシリーズ初実装された点だ。男子クラブと女子クラブを同時に指揮でき、それぞれ異なる戦略でマネジメントを楽しめる。また、プレミアリーグの公式ライセンスを取得しており、データの信頼性も高い。
「サッカーは好きだけど、アクション操作は苦手」という人にこそ触れてほしい。戦術と育成の沼に一度ハマると、数百時間がいつの間にか過ぎている。
プロサッカークラブをつくろう!2026(サカつく2026)
開発・発売: セガ 対応機種: PS5 / PS4 / PC(Steam) / iOS / Android 配信日: 2026年1月22日(基本プレイ無料)

12年ぶりに帰ってきた「おらが町のクラブ」を育てる物語
1996年にセガサターンで第1作が誕生してから、2026年でシリーズ30周年を迎えた「サカつく」。据置機向けの新作は、2013年の「サカつく8 EURO PLUS」以来、実に12年ぶりの復活だ。
本作では、明治安田Jリーグの公式ライセンスを取得し、J1からJ3まで全60クラブが実名で収録されている。さらにFIFPROやKリーグのライセンスも取得しており、5,000人以上の選手が実名で登場する。自分の住む街のクラブを選んで、ローカルクラブから世界の頂点を目指していく――その「成り上がりの物語」は、サカつくシリーズの真骨頂だ。
基本プレイ無料となったことで、過去作とは異なるガチャ要素や課金モデルが導入されている点には留意が必要だが、クラブ経営と選手育成の根幹にある面白さは健在。モバイル版とのクロスプラットフォームにも対応しているため、通勤中はスマホで、帰宅後はPS5で、という遊び方もできる。
アンバサダーに本田圭佑氏が就任しており、ゲーム内にも選手として登場する。往年のサカつくファンにとっては感慨深い復活劇だろう。
キャプテン翼 RISE OF NEW CHAMPIONS
開発: タムソフト / 発売: バンダイナムコエンターテインメント 対応機種: PS4(PS5後方互換対応)/ Nintendo Switch / PC(Steam) 発売日: 2020年8月28日

ドライブシュートを自分の手で。あの興奮が蘇るサッカーアクション
「ボールはともだち」――その言葉に胸を熱くした世代にとって、本作は待ち望んだタイトルだったはずだ。アニメ『キャプテン翼』の中学生編をベースに、翼や若林、日向たちの戦いを追体験できるサッカーアクションゲームだ。
本作の魅力は、必殺シュートの演出にある。ドライブシュート、タイガーショット、スカイラブハリケーン。おなじみの技がド派手なカットイン演出とともに炸裂し、ゴールネットを揺らす瞬間のカタルシスは格別だ。
ストーリーモードはアニメ追体験の「EPISODE OF TSUBASA」と、プレイヤーがオリジナルキャラクターとして物語に参加する「EPISODE OF NEW HERO」の二部構成。オンライン対戦にも対応しており、世界中のプレイヤーとスーパープレイをぶつけ合える。
リアル志向のサッカーゲームとは対極にある、「漫画的な気持ちよさ」を全力で追求した一作。サッカーゲームが苦手な人でも、簡単な操作で派手なプレイを楽しめるのもうれしいところだ。
なお、2026年には続編『キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS』がPS5 / Switch / Xbox Series X|S / Steamで発売予定。参戦ナショナルチームは全22ヵ国に拡大し、プレイアブルキャラクターは110体以上、新規ムーブも150種類以上とシリーズ最大のボリュームになるという。パス、ドリブル、タックル、ブロックにもスーパームーブが追加され、シュート以外のアクションでも必殺技の応酬が楽しめるようになる。本作が気に入った方は、続編にも注目してほしい。
イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード
開発・発売: レベルファイブ 対応機種: Nintendo Switch / Nintendo Switch 2 / PS5 / PS4 / PC(Steam) / Xbox Series X|S 発売日: 2025年11月14日

7年越しの約束を果たした、超次元サッカーRPGの集大成
発表から幾度もの延期を経て、ようやく世に放たれた「イナズマイレブン」シリーズの最新作。発売からの反響は大きく、全世界累計80万本を突破した。
初代から25年後の世界を舞台にした「ストーリーモード」では、サッカーのない世界を求める少年・笹波雲明と、頂点に君臨するサッカーモンスター・円堂ハルの出会いから物語が動き出す。スタジオMAPPAが手がけるアニメーションも見どころだ。
圧巻なのは「クロニクルモード」。シリーズ歴代の全試合を追体験できるモードで、登場キャラクターは5,400人以上。円堂守、豪炎寺、天馬、フェイ、ザナーク――世代を超えたキャラクターたちの競演は、長年のファンにとってはたまらないものがある。
発売後も無料大型アップデートが継続的に配信されており、「ギャラクシー」「アレスの天秤」「オリオンの刻印」といった各シリーズのルートが次々に追加されている。一度買えば長く遊べるボリュームだ。
「サッカー×RPG×必殺技」という独自のジャンルを築いたシリーズの到達点。サッカーゲームというよりも、サッカーを題材にした壮大な物語体験として楽しんでほしい。
マリオストライカーズ バトルリーグ
開発: Next Level Games / 発売: 任天堂 対応機種: Nintendo Switch 発売日: 2022年6月10日

ルール無用。マリオたちが繰り広げる、何でもありのサッカー
「サッカー」と「格闘技」を融合させた、任天堂らしい自由さが詰まった一作。ラフプレーもアイテム攻撃も必殺シュートも何でもあり。5対5のフィールドで、マリオやルイージ、ピーチ、クッパたちが本気でぶつかり合う。
選手ごとに「ギア」で能力や見た目をカスタマイズでき、自分だけのチームを編成できるのが楽しい。おすそわけプレイに対応しており、Switch1台で最大8名まで遊べるのは、家族や友人との時間にぴったりだ。
オンラインでは「ストライカーズクラブ」で最大20人のクラブチームを結成して、世界中のライバルと対戦できる。カジュアルに見えて、突き詰めるとかなり戦略的な駆け引きが求められる奥深さもある。
サッカーのルールをあまり知らなくても、直感的に楽しめる。「ゲームとしてのサッカー」の面白さを、最もわかりやすく体験できるのがこのタイトルかもしれない。
ロケットリーグ
開発: Psyonix / 発売: Psyonix(Epic Games傘下) 対応機種: PS5(PS4版の後方互換)/ Nintendo Switch / PC(Epic Games Store) 配信日: サービス中(基本プレイ無料)

ロケットカーでサッカー。シンプルなのに、底なしに奥が深い
ロケットブースターを搭載した車を操って、巨大なボールをゴールに叩き込む。ルールはそれだけ。だからこそ、このゲームはここまで愛されてきた。
2015年のリリース以来、全世界で膨大なプレイヤー数を誇り、eスポーツタイトルとしても確固たる地位を築いている。2020年に基本プレイ無料化されてからは、さらに間口が広がった。全プラットフォーム間でのクロスプレイに対応しており、友人同士で機種を問わず遊べる。
最初は「車でボールを追いかけるだけ」に思えるかもしれない。でも遊び込んでいくと、壁を走ってエアリアルを決めたり、チームメイトとパスを繋いだり、まさに「サッカー」としての読み合いが生まれてくる。1試合5分前後というテンポのよさもあり、気づけば何試合も重ねてしまう中毒性がある。
PC版はSteamではなくEpic Games Storeでの配信となっている点は注意が必要だ(過去にSteam版を所有していたプレイヤーは引き続きプレイ可能)。
「これはサッカーゲームなのか?」という問いに対して、ボールをゴールに入れたときの興奮は本物だ、とだけ答えておきたい。



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