怖い?怖くない?オカルト要素のあるアニメおすすめアニメ9選

怖い?怖くない?オカルト要素のあるアニメおすすめ
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ここで紹介するのは、幽霊や怪異――心霊、お化け、都市伝説、学校の七不思議といった「この世ならざるもの」が登場するアニメです。ただし、恐怖だけを目的にした純粋なホラー作品はいれてない(つもりです)。ゾクッとする瞬間はあっても、笑えたり、泣けたり、キャラクターに惹かれたりするアニメです。しいて言うなら『見える子ちゃん』と『裏世界ピクニック』はちょっと恐いシーンはあるかも…

怪異は怖いだけの存在ではない。ときに人の孤独に寄り添い、ときにギャグの相方になり、ときに切ない過去を背負っている。そういう「怪異との距離感」を味わえる作品をご紹介しましす。

目次

モブサイコ100

原作:ONE(小学館「裏サンデー」「マンガワン」連載)/監督:立川譲/アニメーション制作:ボンズ/2016年放送

モブサイコ100

感情が100%に達したとき、少年の心が世界を揺らす

強大な超能力を持ちながら、それを表に出さず地味に生きたいと願う中学生・影山茂夫、通称モブ。彼はインチキ霊能力者の師匠のもとで、除霊のアルバイトをこなしている。悪霊や生き霊が次々と現れるが、この物語の本当の主役はモブの心そのものだ。

除霊バトルとしての見応えはもちろんあるが、根っこにあるのは「特別な力を持つことと、普通に生きたいという願いの折り合い」という思春期の葛藤である。『ワンパンマン』の原作者ONEが描く、飾らないキャラクターたちのやりとりが温かい。ボンズによる爆発的な作画は、モブの感情が振り切れる瞬間の高揚をそのまま画面に叩きつけてくる。怪異を通して人間の成長を描く、という点でこのリストの入り口にふさわしい一本だ。

ダンダダン

原作:龍幸伸(集英社「少年ジャンプ+」連載)/監督:山代風我/アニメーション制作:サイエンスSARU/第1期:2024年、第2期:2025年放送

ダンダダン

幽霊は信じる、宇宙人は信じない――そのすれ違いから物語が始まる

幽霊は信じるが宇宙人は否定する少女モモと、宇宙人は信じるが幽霊は否定するオタク少年オカルン。二人が互いの主張を証明しようと心霊スポットとUFOスポットにそれぞれ乗り込んだことで、常識を超えた怪異と遭遇してしまう。

勢いで押し切るような疾走感がありながら、幽霊やあやかしの造形は不気味で、怪異の背後にある悲しみもしっかり描かれる。サイエンスSARUの尖った映像表現が、恐怖とギャグと青春を高速で切り替えていく。ターボババアをはじめとする怪異たちのインパクトは強烈で、笑っているうちにいつの間にか胸を掴まれている。オカルトと恋愛とバトルが渾然一体となった、今の時代ならではのエネルギーを持つ作品である。

見える子ちゃん

原作:泉朝樹(KADOKAWA)/監督:小川優樹/アニメーション制作:Passione/2021年放送

見える子ちゃん

見えてしまう。でも、絶対に気づかないふりをする

ある日突然、異形の化け物たちが見えるようになってしまった女子高生・四谷みこ。彼女が選んだ対処法は、逃げるでも戦うでもなく「徹底的にスルーする」こと。すぐそばに恐ろしいものがいても、表情ひとつ変えず日常をやり過ごそうとする。

この「見て見ぬふり」という設定が絶妙で、怖さとおかしさが同居する独特の空気を生んでいる。化け物のデザインは本気で不気味なのに、みこの必死のポーカーフェイスが笑いを誘う。一方で、見えてしまう力を抱えたみこが、周囲の人を守ろうとする物語も静かに進んでいき、ただのギャグでは終わらない。怖いのに、みこを応援したくなる。そのバランス感覚が心地よい作品だ。

地縛少年花子くん

原作:あいだいろ(スクウェア・エニックス「月刊Gファンタジー」連載)/監督:安藤正臣/アニメーション制作:Lerche/第1期:2020年、第2期:2025年放送

地縛少年花子くん

トイレの花子さんは、少年の姿をした幽霊だった

願いを叶えてくれるという学園の怪異「トイレの花子さん」を呼び出した少女・八尋寧々。しかし現れたのは、いたずらっぽい少年の幽霊・花子くんだった。寧々は成り行きで彼の助手となり、七不思議をめぐる怪異たちと関わっていく。

パステル調でありながらどこか退廃的な、独特のアートワークがまず目を引く。かわいらしくコミカルなやりとりの裏側で、花子くんが抱える過去や、生と死の境界にまつわる切ない主題が少しずつ明かされていく。怪異譚としての幻想性と、少年少女の淡い関係性が溶け合った、雰囲気で酔わせるタイプの作品だ。学校の七不思議という誰もが通ってきた題材を、これほど美しく描いた例は珍しい。

繰繰れ!コックリさん

原作:遠藤ミドリ(スクウェア・エニックス「月刊ガンガンJOKER」連載)/監督:平池芳正/アニメーション制作:トムス・エンタテインメント/2014年放送

繰繰れ!コックリさん

呼び出した狐の物の怪は、取り憑くどころか家事をこなす「オカン」だった

タブーとされる「ひとりコックリさん」で狐の物の怪コックリさんを呼び出してしまった、自称「人形」の少女・市松こひな。取り憑くはずのコックリさんは、カップ麺ばかり食べる不摂生なこひなを心配し、献身的に家事をこなす母親のような存在になってしまう。

オカルトの入口から始まりながら、中身はキレのあるシュールギャグに全振りされている。狗神や化け狸の信楽といった物の怪たちが次々と居着き、市松家はにぎやかな非日常へと変わっていく。物の怪という「怖いはずの存在」を、これでもかとゆるく脱力させたセンスが光る。ときおり毒とメタ的な視点が挟まれるのも本作らしさで、怪異ものの肩の力を抜きたいときにちょうどいい。

怪異と乙女と神隠し

原作:ぬじま(小学館「やわらかスピリッツ」連載)/監督・シリーズ構成:望月智充/アニメーション制作:ゼロジー/2024年放送

怪異と乙女と神隠し

国内外の都市伝説や伝承を、独自の怪異譚として再構成する

小説家志望の書店員・緒川菫子は、勤め先で手にした奇妙な本をきっかけに、怪異の絡む事件に巻き込まれていく。そばにいるのは、少年のような見た目でありながら怪異に異様に詳しい同僚・化野蓮。二人は都市伝説や神隠しの謎に一つずつ向き合っていく。

本作の魅力は、国内外の都市伝説や民間伝承を取り込み、複数の要素を組み合わせながら独自の怪異として再構成しているところにある。きさらぎ駅のような有名なネット怪談も、台湾で知られる紅衣小女孩のような海外の伝説も登場し、事件を追ううちに怪異の由来や、それに関わる人間側の事情が少しずつ見えてくる構成が巧みだ。「わからなさ」を残したまま余韻を味わわせる作りで、見終わったあとに誰かと語り合いたくなる。怪異の由来をじっくり味わわせる、雰囲気重視の一作だ。

黄昏乙女×アムネジア

原作:めいびい(スクウェア・エニックス「月刊ガンガンJOKER」連載)/監督:大沼心/アニメーション制作:SILVER LINK./2012年放送

黄昏乙女×アムネジア

学校の怪談は、少女の姿をしていた

度重なる増改築で迷路のようになった私立誠教学園。旧校舎で迷い込んだ少年・新谷貞一は、不思議な少女・庚夕子と出会う。彼女は自分を「旧校舎の幽霊」と名乗るが、なぜ自分が死んだのか、その記憶を失っていた。夕子の姿は貞一にしか見えない。二人は夕子の死の真相を探るため「怪異調査部」を立ち上げ、学園に伝わる怪談や怪異の謎に一つずつ向き合っていく。

序盤は幽霊ヒロイン・夕子との甘くコミカルなやりとりが中心で、ラブコメとしての可愛らしさが前面に出る。ところが物語が進むにつれ、夕子がなぜ幽霊になったのかという重い真相が少しずつ明かされ、作品の色合いはシリアスへと沈んでいく。SILVER LINK.と大沼心による、光と影を強調した耽美で幻想的な映像が、この世とあの世の境目の空気を巧みに描き出す。ホラー、ミステリー、恋愛が溶け合い、後半にかけて切なさが増していく。幽霊がヒロインでありながら、学園ミステリーとしての謎解きの完成度も高い。

裏世界ピクニック

原作:宮澤伊織(早川書房「ハヤカワ文庫JA」)/監督・シリーズ構成:佐藤卓哉/アニメーション制作:ライデンフィルム×FelixFilm/2021年放送

裏世界ピクニック

くねくね、八尺様、きさらぎ駅――ネット怪談の住人たちが実在する世界

廃屋の扉の向こうに広がる〈裏世界〉。そこは、ネット上で語り継がれてきた実話怪談の存在たちが本当に現れる、現実と隣り合わせの謎めいた世界だ。この世界で出会った空魚と鳥子の二人は、探索と研究、そして行方不明の人物を探すため、危険な怪異の領域へ足を踏み入れていく。

「くねくね」や「八尺様」といった、ネットロアに親しんだ人ならニヤリとする怪異が次々に登場する。恐怖の対象を正面から扱いながらも、二人の距離が少しずつ縮まっていく関係性の物語が軸にあり、探索行のスリルと相まって独特の余韻を残す。都市伝説を「知識」ではなく「体験」として物語に落とし込んだ構成が新鮮だ。ネット怪談が好きな人ほど深く刺さるだろう。

地獄先生ぬ〜べ〜

原作:真倉翔/漫画:岡野剛(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)/シリーズディレクター:貝澤幸男/アニメーション制作:東映動画(現・東映アニメーション)/1996年放送開始

地獄先生ぬーべ

鬼の手を持つ先生が、子どもたちを怪異から守る

童守小学校に赴任した教師・鵺野鳴介、通称ぬ〜べ〜。普段はドジで愛すべき先生だが、その左手には悪霊や妖怪を祓う「鬼の手」が封印されている。生徒が怪異に襲われるたび、彼は身を挺して闇に立ち向かう。

心霊、都市伝説、妖怪、怪談と、幽霊・怪異ものの題材をひととおり網羅した長寿シリーズだ。原作には「てけてけ」や「赤いチャンチャンコ」など読者を震え上がらせた怪談も多く、アニメも学校の怪談や妖怪を幅広く扱う。その一方で、生徒との師弟愛や淡い恋模様、思わず笑ってしまうコメディまで振り幅が広い。「人の心が妖怪を生む」という一貫した視点があり、怪異が単なる敵ではなく、悲しみや未練を抱えた存在として描かれる点が今見ても色あせない。1996年放送の作品だが、2025年7月から新作テレビアニメが放送され、2026年1月には第2クールもスタートした。初めて触れる入口としても選びやすくなっている。

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