織田信長、武田信玄、上杉謙信、真田幸村などなど、有名な戦国武将がしのぎを削る群雄割拠の争乱の時代。
歴史が苦手な人でも織田信長や豊臣秀吉の名前は聞いたことがあると思います。歴史小説は歴史を題材にしたフィクションですけれど、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康は本当に実在していて、生きて、天下統一に命をかけていたことを感じとれるとより楽しめると思います。厳しい戦国時代の男達の生き様、女達の生き様を感じとってもらえると幸いです。
戦国時代が舞台となっているお勧めの小説19作品をご紹介します。

「村上海賊の娘」和田竜

<あらすじ>
時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊――。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く――。
生き様を決める決意ができる物語
私は小説は読みますが、歴史小説があまり得意ではありませんでした。しかし、この「村上海賊の娘」は、丁寧なのにとても読みやすく、簡単に読み終わってしまいました。
おそらく一般的な戦国時代が舞台の小説では珍しくフィクションであり、所謂戦国武将ではなく海賊が主役です。ゆっくりと丁寧に詰められて、最後、怒涛のように押し寄せる戦のシーンが楽しいです。
色々な登場人物がでてきますが、ほとんど全ての人物を応援したくなるのも、序盤から至極丁寧に書かれているからこそでしょう。主人公がかっこうよくて、ノンフィクションだったら良かったのに、とさえ思ってしまう出来です。
私のように歴史小説が苦手な方でもぜひ読んで欲しいです。(10代女性)
誰よりも熱く戦国時代を走り抜けた女の物語
主人公の景は、戦国時代に瀬戸内海を席巻した村上水軍の当主・村上武吉の娘です。
女として生まれながらも、男勝りに海賊として活躍しているのですが、時代の渦に巻き込まれ大きな戦に身を投じることになります。戦に挑む中で、誰よりも熱い気持ちで戦う姿と、女ゆえに苦悩する姿に胸が熱くなります。
絶体絶命の状況でも体当たりで巨大な敵に向かっていきがむしゃらに壁を乗り越える姿に、生きる希望をもらえる作品です。(30代女性)
「黒牢城」米澤穂信

<あらすじ>
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。
歴史の裏を書く戦国推理小説
戦国時代の籠城中の城が舞台で、そこに幽閉中の軍師が探偵役になる歴史物かつ推理物でボリュームがあって読み応えがあった。実際にいた人物をモデルにしてあるので歴史小説として読んでいっても楽しめるし、歴史を知らなくてもその時代の習わしや武士の矜持など読んでて面白くて勉強になる。時代特有の殺伐とした仄暗い感じがずっと漂っているのが良い。(30代女性)
「大友二階崩れ」赤神諒

天文19年(1570)、九州を制覇する勢いを見せていた西の大国・大友氏で国を揺るがすお家騒動が勃発した。「二階崩れの変」。当主の義鑑が、嫡男・義鎮(後の宗麟)を廃嫡して愛妾の子・塩市丸を世継ぎに据えようとして起きた政変だ。大友家重臣の吉弘鑑理は、義鑑の意向に翻意を促そうとするが逆に義鎮を討つよう命じられてしまう。吉弘家が大友第一の忠臣であることを自任する鑑理は、主命には逆らえない。懊悩しながらも兵を動かしていると、廃嫡反対派の動きが素早い。塩市丸は殺害され、当主・義鑑も重傷を負ってすぐに落命。義鎮が新当主の座に就く。梯子を外された形の吉弘家は謀反の疑いを掛けられ、改易の危機に立たされる。それでも鑑理は釈明もせず、亡くなった前当主への「義」を愚直なまでに貫こうとした……日経小説大賞受賞の本格歴史小説。
大友家の内乱と吉弘家の忠義
立花宗茂が好きな人にはぜひ読んでもらいたい小説。もちろん小説ですので史実より創作された物語です。立花宗茂は出てこないですが、祖父の吉弘鑑理のお話です。
戦国時代が好きな人でも「大友二階崩れ」という出来事を知らない人は読んでみても楽しいと思います。
大友家の御家騒動に巻き込まれる吉弘鑑理の奮闘劇は戦国乱世を生き抜く厳しさを感じました。立花宗茂の義父である若き日の立花道雪の貫禄と実父である幼い高橋紹運も少し出てきて可愛いかった。(40代男性)
「新三河物語」宮城谷昌光

<あらすじ>
永禄3年(1560年)、織田信長の急襲に遭って、今川義元は桶狭間に斃れた。義元に頤使されていた松平元康(家康)は父祖の地、西三河は岡崎城に戻り、悲願の独立を果たす。だが息継ぐ間もなく、一向一揆が勃発。血縁者が敵味方に分かれ、相争う国力消耗の未曾有の事態から家康を救ったのは大久保忠俊(常源)だった。忠俊率いる大久保一党の決死の進退が深く胸を打つ戦国歴史小説の巨編。
徳川家康を信じて支えた大久保一族の行く末
大久保一族になったつもりで家康推しになる前半と、そこから推しが推せなくなっていくような凋落が悲しみと虚しさの残る後半。
秀吉も晩年になるにつれて人が変わったかのような言動となってきていましたが、幼少のころから苦境を経て忍耐強く思慮深かった家康が、後年になるにつれてそれらの長所が執念深く猜疑心が強い粘着体質へと変わっていく姿が物語の前半と後半での明暗を分けているようで、ある種の『老い』を感じさせられて、小説でありながら家康は実際そうだったのではと思わせるリアルさがありました。(40代女性)
「火天の城」山本兼一

<あらすじ>
信長の夢は、天下一の棟梁父子に託された。安土山のいただきに巨大な城を築け、天にそびえる五重の天守を建てよ! と命じられた岡部又右衛門と息子の以俊は、その難題を形にする、前代未聞の巨大プロジェクトに挑む。いまだかつてない、南蛮風の天守にせよ。見上げれば、思わず掌を合わせとうなるほど秀麗な…信長の野望と大工の意地、情熱、創意工夫、膨大な労力──すべてをのみこんで完成した、安土城。その築城の真相に迫る、松本清張賞受賞作。
戦国時代の裏舞台を描いたドキュメンタリー小説
戦国時代が舞台の小説といえば、武将を描いたものが圧倒的に多い中、この小説の主人公は匠たちです。
戦が日常茶飯事だった戦国時代は城が飛躍的に発展した時代です。
それはもちろん軍事上の必要性からではありますが、織田信長が戦国の覇者として台頭し始めた頃からは、自らの強大さを世間に誇示し、精神的に人々を支配してその上に君臨する、日本の最高位者の象徴でもありました。
安土城はその最たる城ですから、信長にとっては自分の分身といってよい重要な城だった筈です。
そしてそんな重要な城を建てるのは当然信長自身ではありません。
それは城造りの匠たちであり、彼らがこの小説の主人公なのです。
信長そのものと言っても過言ではない城を造る。
それが如何に重大な行為であるかは、信長自身が命を懸けて人生を生きていることからも想像ができます。
それはただ単に建物を建てる、ということではありません。
命を懸けて生きる信長を造ることに他ならず、当然、匠たちはその人生を、命を懸けてその仕事に取り組まねばなりません。
そんな城造りの匠たちの必死の生き方を、見事に描き出したこの小説は、戦国時代の舞台裏の実際を覗き見ている面白さがあります。(60代男性)
「利休にたずねよ」山本兼一

女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇り詰めていく。
刀の抜き身のごとき鋭さを持つ利休は、秀吉の参謀としても、その力を如何なく発揮し、秀吉の天下取りを後押し。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、理不尽な罪状を突きつけられて切腹を命ぜられる。
利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出したものとは何だったのか。また、利休の「茶の道」を異界へと導いた、若き日の恋とは…。
「侘び茶」を完成させ、「茶聖」と崇められている千利休。その伝説のベールを、思いがけない手法で剥がしていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。
利休の茶道の道の原点を探る物語
この小説は、直木賞受賞作品です。
面白いのは、この小説が利休が秀吉に命じられて切腹する日から始まり、章を追っていくに連れて、過去へ遡るように書かれていることです。また、それぞれの章は違った人々の視点で描かれており、戦国の有名人も多く名を連ねています。
また、利休のおもてなしの精神も素晴らしく、例えば、春の食材が通常よりも早く手に入るように、土にござを被せてそこだけ暖かくさせるなどの工夫が面白いなと思いました。
千利休や茶道に関心のある方はもちろん、歴史好きの人も十分に楽しめる作品だと思います。(30代女性)
「利休にたずねよ」の関連テーマ
「伊達政宗」山岡荘八

<あらすじ>
永禄10年(1567)、伊達政宗は奥羽米沢城に呱々(ここ)の声をあげた。時は戦国、とはいえ、一代の英雄織田信長によって、その戦国も終熄に向かい始めていた。しかし、ここ奥羽はこの時期こそ、まさに戦国動乱のさなかだった。激動の時代を生きた英傑独眼竜政宗、その生涯の幕開けである――。
戦国時代を生き抜いた、愛すべきへそ曲がり
独眼流で有名な伊達政宗の一生を描いた作品。都から離れた東北地方で生まれたことや、他の有名な戦国武将たちよりも生まれたのが遅かったために、天下統一に関わることができなかった東北の雄。母親からの愛情を得られずへそ曲がりではあるが、彼はもちろん、彼に関わる人たちは皆、魅力的である。
ある時点から天下の様子を遠くから見ているように感じられる。そのため、戦国時代終わりから江戸時代の初めにかけての流れを理解するのに、とても良い作品であると思う。(40代女性)
「関ヶ原」司馬遼太郎

<あらすじ>
東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか?
戦国時代の勝利者である徳川家康の戦いの様子を描いた作品
豊臣秀吉の後継者を目指す徳川家康と、豊臣家を守るため家康打倒を目指す石田三成との壮大な駆け引きが極めて興味深く描かれています。
特に石田三成を助けるため行動を起こす親友の大谷吉継の固い決意や、会津の直江兼続と構想した、徳川家康を東西から攻撃する構想を家康が実にうまく切り抜けていく様子は戦国時代を生き抜いてきた武将たちの知恵が凝縮された感じがしました。戦国時代の小説としては合戦の様子もリアルに記述されていて読みごたえがあると感じます。(50代男性)
「王の挽歌」遠藤周作

<あらすじ>
肉親も家臣も、いや自分自身さえ信じられぬ……。豊後の名門守護・大友家の統領として、内紛に悩まされながらも、北の大内、毛利と戦い、北九州六国に領土を広げた大友宗麟。戦乱にあけくれた生涯は、また時分自身との闘いの日々であったが、わずか数日のザビエルとの出会いが宗麟の心の闇に一筋の光を投げかけていた。戦国の世にもう一つの王国を求めた切支丹大名を描く歴史長編。
あまりにも小説的な大友宗麟の人生
有名なキリシタン大名「大友宗麟」の人生を「沈黙」などキリシタンを扱った小説に定評のある遠藤周作が描いた作品です。
その人生は、豊後国の安定と大友家最大領土の形成、毛利元就との激闘などの戦国大名としての明の部分、粛清した家臣の妻を自分のものにしたり、敗戦のショックで家出をしてしまうなどの暗の部分を中心に形成されています。
さらにフランシスコ・ザビエルの来訪によるキリスト教への傾倒、それに伴う神社宮司の娘である妻との宗教感の不一致による当時としては珍しい離婚劇、耳川の戦いの敗戦による凋落と続いていきます。
それぞれの場面の振り幅があまりに小説的で大友宗麟という人物の波瀾万丈の人生を興味深く読み進めることができる作品です。(40代男性)
「真田太平記」池波正太郎

<あらすじ>
天正10年(1582年)3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ、宿将真田昌幸は上・信二州に孤立、試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる。武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ、新しい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが、その夏、またも驚天動地の時代が待ちうけていた。
真田家の活躍を中心とした歴史ロマン
まず読み物として面白く、歴史好きではなくてもしっかりと楽しめることがおすすめです。
さらに歴史好きであれば、武田家滅亡から真田信之の死まで長期にわたる間の歴史的事実とフィクションを織り交ぜながら話が展開されるのでとても面白いと思います。また、小説自体長編であり、一通り読み終えるとまた一巻から読みたくなる魅力もあります。(40代男性)
「江(ごう)姫たちの戦国」田渕久美子

<あらすじ>
幼い頃に戦乱で父母を亡くし、幾度もの結婚を余儀なくされながら、将軍正室にまでなった浅井三姉妹の三女・江。信長を伯父、秀吉を義兄、家康を義父とした江は、戦国を代表するスーパーセレブであった。戦国から江戸への移り変わりを、常に時代の中心点で直に目撃した、江の波瀾の生涯を、田渕久美子が書き下ろす。
江の目を通した家族や武将たちの人生
市の娘・江目線で綴られているので、堅苦しくなく戦国時代の移り変わりを女性の立場で読んでいく事ができたのが良かったです。この時代に女性として生きて行く事の不安や葛藤が身近に感じられつつ、家族のきずなの強さや愛にも触れられているのも素敵でした。私には遠い存在だった信長なども目の前で見ている気にさせられたのも気に入っている点です。(50代女性)
「出雲の阿国」有吉佐和子

<あらすじ>
歌舞伎の創始者として不滅の名を謳われる出雲の阿国だが、その一生は謎に包まれている。日本芸能誌の一頁を活写し、阿国に躍動する生命を与えた渾身の大河巨篇。
踊りへの情熱に生きる、芸の道の物語
桃山時代を舞台に、出雲阿国の踊り子としての一生を描いた作品です。
芸の道に生きた人の人生記なので、戦や戦いの描写はほぼありませんが、侍以外の庶民・芸人の目線から戦国の世界・社会を見るのは割と新鮮で、個人的には武家の目線より共感しやすい気がします。
踊りに情熱の全て、生命の全てを注ぐ真っすぐな阿国の生き様は絶対に現代人の心も揺らすほど、とにかく熱いです。阿国が駄目な夫に振り回されるくだり(結構長い)は読んでいて嫌な気分になりますが、それ以外は有吉佐和子さんらしい繊細で女性的な描写もたくさんあって、読んでいて楽しい作品です。(30代女性)
「国盗り物語」司馬遼太郎

<あらすじ>
世は戦国の初頭。松波庄九郎は妙覚寺で「知恵第一の法蓮房」と呼ばれたが、発心して還俗した。京の油商奈良屋の莫大な身代を乗っ取った庄九郎は、精力的かつ緻密な踏査によって、国乱れる美濃を<国盗り>の拠点と定めた! 戦国の革命児・斎藤道三が、一介の牢人から美濃国守・土岐頼芸の腹心として寵遇されるまでの若き日の策謀と活躍を、独自の史観と人間洞察で描いた壮大な歴史物語の緒編。
名を馳せた武将もまた1人の人間である
斎藤道三編と織田信長編があり、おすすめは織田信長編です。信長編とは言いながら、明智光秀の視点で物語が進んでいく事が非常に面白く、新しい感覚でありました。
光秀にフォーカスして行く事で、逆に今まで見えていなかった信長の一面がゆっくりと浮かび上がって行く。人間には色々な面があると言う当たり前のことを考えさせてくれる秀逸さがあります。(20代男性)
戦国時代の名将の生涯
司馬 遼太郎が書いた歴史小説だけあって、登場人物の心理描写や会話も巧みで感動しました。
戦国時代の名将である斎藤道三の生涯を描いているのですが、農民の出身から美濃国の守護代にまで上り詰めたストーリーと、織田信長や足利義昭との関わりが印象に残りました。特に、斎藤道三の人間性や政治手腕、戦略や戦術などを詳細に描き出している部分がおすすめです。(50代男性)
「国を蹴った男」伊東潤

<あらすじ>
不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。敗れざる者たちの魂の咆哮。“豪腕作家”の凛然たる戦国小説集。いま、もっとも注目される歴史作家が満を持して放つ! 武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉――天下に手を伸ばした英雄たちの下、それぞれの一戦に臨む者たちの、生死の際を描く! 伊東潤、一戦ここにあり!
信念を貫き通し散っていった男たち
戦国時代スポットが当たらなかったが精一杯生きた武将の短編集。敗者からの目線から描いた乱世。脇役として生き抜いた武将の信念。使命を全うし、散っていった武将が儚げであるが頼もしく勇敢に感じました。私が好印象であった直江兼続が悪人だったのが残念でしたが面白かった。この角度から切り取った作品は異色で好きな作品です。(50代女性)
「戦国自衛隊」半村良

<あらすじ>
日本海側で大演習を展開していた自衛隊を、突如<時震>が襲った。突風が渦を巻きあげた瞬間、彼らの姿は跡形もなく消えてしまったのだ。伊庭三尉を中心とする一団は、いつの間にか群雄が割拠する戦国時代にタイムスリップし、そこでのちに上杉謙信となる武将とめぐり逢う。 <歴史>は、哨戒艇、装甲車、ヘリコプターなどの最新兵器を携えた彼らに、何をさせるつもりなのか。
戦国時代の刀剣と近代兵器、勝つのはどっち?
タイトルの通り、戦国時代に自衛隊がいたらどうなるか?というSF小説です。
最初の舞台は近代で、自衛隊の演習中に30名の自衛隊員が大量の補給物資や近代兵器などと共にふとしたきっかけで、タイムスリップをして戦国時代に飛ばされます。隊員たちは自分たちがどこに飛ばされたのかもわからないまま、ひとりの戦国武将と出会うことになります。その男は長尾景虎こと、後の上杉謙信で、隊員たちは次第に戦国時代の荒波に飲みこまれていき、戦国時代の刀剣と近代兵器の激しい闘いが繰り広げられていくことになります。(40代男性)
「天と地と」海音寺潮五郎

<あらすじ>
「これはおれの子ではないのかも知れない」為景は思った。長尾為景、63歳。妻は袈裟、21歳、その早過ぎる妊娠が、そんな疑惑を生んだ。が、生まれた赤ん坊は、輝きの強い眼を持つ男の子で、虎千代と名づけられた。のちの謙信である。虎千代は、父に疎んじられる不満を抱きつつ、百姓出の娘松江、忠臣金津新兵衛らに守られて育つ。越中・越後の争乱は絶え間無く、やがて父為景は合戦で討たれ、兄晴景が守護代を継ぐが、それを不満とする長尾俊景が兵を挙げた。
「不犯の名将」のたった一度の恋物語
名将・上杉謙信の半生を描いた物語です。早くに母を亡くし、父親からは「自分の子ではない」と思われていた不遇な幼少時代から、兄に代わって越後を統一し、武田信玄と戦う有名な川中島の合戦までのお話です。
この物語の一番の見どころは、家臣である宇佐美定行の娘・乃美とのもどかしい恋の行く末です。10代のころから知り合っている二人ですが、互いの気持ちを知らないまま、それが恋なのかそうでないのか判然としないまま時は過ぎ、読んでいるこちらとしてはもどかしくて仕方ありません。川中島の合戦を前にして謙信が病身の乃美を見舞うシーンは胸に迫るものがあります。(40代女性)
「豊臣家の人々」司馬遼太郎

<あらすじ>
殺生関白秀次、太閤様以上と囁かれた北ノ政所、桂離宮を造営した八条宮、大坂城とともに滅んだ淀殿母子など、ひとひらの幻影のような豊臣家の栄華のあとを、研ぎ澄まされた史眼と躍動する筆で現代によみがえらせ、司馬文学の魅力を満喫させる連作長篇。
秀吉をとりまく家族たちも大変としみじみわかる物語
司馬遼太郎といえば、さまざまな歴史上の有名人を描いた歴史小説や時代小説の第1人者ですが、この「豊臣家の人々」は日本史上まれな、一代で権力の頂点に立った豊臣秀吉をとりまく家族に焦点をあてた作品です。
たくさんの人物(淀君など有名人物だけでなく、秀吉の妹や弟など大河ドラマにも登場するものの、スポットライトはあたりづらい役どころであることが多い人物たちも含む)をあつかっているかわりに、一人ひとりが主人公として語られる物語は短編なので、「戦国時代を舞台にした小説は長編小説が多いので読破に時間がかかるのが難点」と考えているかたにもおすすめです。(40代女性)
「のぼうの城」和田竜

<あらすじ>
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかに支城、武州・忍城があった。周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。従来の武将とは異なる新しい英傑像を提示した四十万部突破、本屋大賞二位の戦国エンターテインメント小説!
秀吉の天下取りに最後まで抗った武将と家臣の奮闘記
神奈川県民且つ小田原北条が好きな自分は豊臣秀吉が好きではない。その豊臣方(石田三成)に最後までたてつき、しぶとく抵抗した成田長親とその家臣の活躍ぶりはとにかく読んでいて楽しかった。
成田家と言えば叔父の長泰が上杉謙信の小田原攻めの際、一旦は謙信に従い小田原城包囲に加わったものの途中で謙信の許しを得ず勝手に所領に戻った話もあり、併せて考えるとなかなか興味深い一族であるという面でも楽しませてもらった。(60代男性)
「忍びの国」和田竜

<あらすじ>
時は戦国。忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美目当てに他家の伊賀者を殺める。このとき、伊賀攻略を狙う織田信雄軍と百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との、壮絶な戦の火蓋が切って落とされた──。破天荒な人物、スリリングな謀略、迫力の戦闘。「天正伊賀の乱」を背景に、全く新しい歴史小説の到来を宣言した圧倒的快作。
戦国時代最強忍者 VS 地上最強のその嫁
戦国時代におけるスーパー戦隊ヒーロー並みの最強忍者。しかし、その嫁はもっと強い。その掛け合い漫才のような二人の関係性がとても面白いです。無門という最強忍者の描かれ方がぶっ飛びすぎていて、異次元の能力を発揮します。すっとぼけたキャラクター性も愛されてやまないものがあります。ラストの戦闘のキーアイテムで他の仲間を誘導して、戦わせるアイデアも秀逸でした。(50代男性)
