【邦画編】おすすめの人気SF映画17選
日本のSF映画のおすすめ傑作作品を集めてみました。
実写SF映画は制作費がかかるので海外洋画のようなド派手な作品は少ないかもしれませんが、邦画ならではのドラマに満ちた傑作日本SF映画をご紹介します。
寄生獣
<あらすじ>
世界にマンガを知らしめた伝説の大傑作が、ついに映画化。人間に寄生し、擬態し、捕食する新種の寄生生物「パラサイト」が出現。高校生・泉新一は、ある日右手をパラサイトに喰われ、寄生されてしまう。そのパラサイトはミギーと名乗り、急速に人間の文化や言語を習得していった。奇妙な共同生活をスタートした彼らだったが、街中に潜み人間を喰らうパラサイトたちが日常を侵食するにつれ、過酷な戦いに身を投じる事になるのだった。
人類を喰らう寄生生物と、右手だけ寄生された高校生の壮絶なバトル
ある日、知能を持った謎の寄生生物が地球に降り立つ。彼らは人の脳に侵入して身体を乗っ取り、人間を喰い殺しながら人知れず数を増やしていった。
そんな中、平凡な男子高校生・新一の身体に1匹の寄生生物が侵入を試みる。新一の機転で脳を乗っ取ることに失敗した寄生生物は、”ミギー”と名乗り新一の右腕に居続けることとなる。ミギーから寄生生物が地球に侵略している事実を聞いた新一は、大切な人たちを守るため、寄生生物と戦うことを決意する。
CG技術のクオリティがとても高く、寄生生物たちの存在にリアリティがありました。実際あんな化け物に出くわしたら、悲鳴を上げるまでもなく捕食されるんだろうなと思ってしまいます。新一とミギーの掛け合いに和みつつも、寄生生物の立場から発せられるミギーの哲学的な問い掛けに、人間としてハッとさせられました。続編と共にセットで見たいSF大作です。(30代女性)
サマータイムマシーン・ブルース
「交渉人 真下正義」の本広克行監督が惚れこんだ京都の劇団『ヨーロッパ企画』の芝居『サマータイムマシン・ブルース2003』を、自ら初プロデュースも手がけ映画化。タイムマシンを巡って思いがけない事態に巻き込まれる学生たちの姿を描く青春コメディ。
熱い夏の日の若者たちの時間を超えた冒険物語
未来人の乗って来たタイムマシーンを使って大学のSF研究会の面々が、過去に行ったり未来に行ったりするのがハチャメチャで楽しく観れました。そのタイムリープの構図が意外としっかりしていて、後で伏線回収ができる所が面白かったです。しかし彼らの目的が、壊してしまったクーラーのリモコンを取り戻したいという全然貪欲ではないところが可愛かったです。(50代女性)
シン・ウルトラマン
<あらすじ>
次々と巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室専従班】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。班長・田村君男、作戦立案担当官・神永新二、非粒子物理学者・滝明久、汎用生物学者・船縁由美が選ばれ、任務に当たっていた。禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子が新たに配属され、神永とバディを組むことに。浅見による報告書に書かれていたのは…
本当に怖いのはパニックになった人間と政府の要人である。
日本中の子供も大人も熱中したウルトラマンが、令和の世に庵野秀明の手によって蘇る、ということだけで胸が熱くなりました。
昭和のウルトラマンへのリスペクトが随所にあり、かつシン・ゴジラやシン・エヴァンゲリオンを手掛けた庵野秀明らしいストーリーの組み立て方など大人も子供も面白く感じる内容だったと思います。日本が宇宙人に攻められる突破口となったときどう政府が対応するべきか、という点がみものでした。(50代男性)
20世紀少年
<あらすじ>
高度経済成長期、地球滅亡を企む悪の組織に立ち向かう正義のヒーローを夢見て、少年ケンヂと仲間たちが作った“よげんの書”。それから30年後、大人になったケンヂの周りで次々に不可解な事件が起こる。そして世界各国では、謎の伝染病による大量死が相次ぐ。 実は、これらの事件はすべて、30年前の“よげんの書”のシナリオ通りに実行されていた!ケンヂは滅亡の一途を辿る地球を救えるのか?そして数々の出来事に必ず絡んでくる謎の男、“ともだち”の正体とは・・・?
少年少女時代の思い出と現在が交差する物語
浦沢直樹さんの漫画を原作とし、3部作構成で公開された映画作品です。
主人公たちが子供の頃に作った空想の話が、大人になってから実際に起こってしまうストーリーです。
原作者も脚本作りに参加していたり、唐沢寿明さんをはじめとした俳優陣が映画を盛り上げています。
ミステリー要素もあるので、確認も含めて繰り返し見てしまいます。そして、T.Rexの楽曲である映画主題歌が、作品の雰囲気ととても合っています。(30代女性)
テルマエ・ロマエ
時は古代ローマ、アイデアが行き詰まり失業した浴場設計技師のルシウス(阿部寛)は、友人に誘われた公衆浴場でタイムスリップしてしまう。たどり着いた場所は、何と現代日本の銭湯!? そこで出会ったのは真美(上戸彩)ら“平たい顔族=日本人”。彼らの風呂文化に驚愕したルシウスが、その文化をローマに持ち帰り再現すると、たちまち評判になるが、次第にローマ帝国の運命に深くかかわることに…
テルマエ(公衆浴場)設計師の古代ローマ人が現代の日本にタイムスリップ!
古代ローマ帝国の浴場設計技師ルシウス(阿部寛)は、テルマエ(公衆浴場)の斬新な発想が思い浮かばず、湯船の中で頭を抱えていた。すると突然現代の日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。日本の洗練された風呂文化に触れ、すっかり感銘を受けたルシウスは、その技術をローマに持ち帰ると、たちまち人気設計技師となる。
ヤマザキマリ先生の人気コミックを実写化したコメディ映画です。
阿部寛さんが真面目な顔で日本の風呂文化を褒めれば褒めるほど笑える作品となっています。それと同時に、言われてみると銭湯って過ごしやすいように色々と工夫されているんだなあとスッカリ感心させられました。それにしても、顔の濃い俳優を集めて古代ローマ人役にするなんて、おふざけのような発想を実現させてくれた製作陣に大きな拍手を送りたいです。(30代女性)
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ゴジラ
原水爆実験の影響で、大戸島の伝説の怪獣ゴジラが復活し、東京に上陸。帝都は蹂躙され廃墟と化した。ゴジラ抹殺の手段はあるのか・・・。戦後の日本映画界に特撮怪獣映画というジャンルを築いた、記念すべきゴジラ映画第1作。核の恐怖を描いた、本多猪四郎の真摯な本編ドラマと、円谷英二のリアリズム溢れる特撮演出が絶妙のコンビネーションを見せ、「ゴジラ」の名を一躍世界に轟かせた傑作。
巨大怪獣ゴジラに挑む科学者たちの知恵
白黒映画でしたが、ゴジラの怖さを強調するには充分の映画です。恐怖の巨大怪獣であるゴジラが東京を破壊するシーンは、昭和時代の街並みが再現されていてリアルさを出していると感じました。どうすれば巨大怪獣を退治できるか人間の知恵が試されている点が作品のテーマでもあり、なかなか見ごたえがあるゴジラ映画の原点といえる記念すべき作品と感じます。(50代男性)
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シン・ゴジラ
<あらすじ>
東京湾・羽田沖。突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生した。首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議が開かれ、内閣官房副長官・矢口蘭堂は、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。周囲は矢口の意見を一笑に付すものの、直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は上陸。普段と何も変わらない生活を送っていた人々の前に突然現れ、次々と街を破壊し、止まること無く進んでいく。政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。そして、川崎市街にて、“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた。果たして、人智を遥かに凌駕する完全生物・ゴジラに対し、人間に為す術はあるのか?
自然災害を象徴であるゴジラと、それに立ち向かう人々を描いた映画
この映画で、まず印象的なのは、ゴジラがきわめて無慈悲なことです。
荒れ狂うゴジラの前では、善人も悪人も関係なく、蹴散らされ殺されていきます。
ここからすぐに「ああ、このゴジラは、自然災害そのものなんだ」と気づかされるのです。
日本では自然災害はとても身近にあります。ですから、映画のなかでゴジラの犠牲になる人々を見ても、とても他人事とは思えません。非常に共感するのです。そこが、この映画がヒットした理由のひとつだと私は思います。
もちろん、ゴジラに立ち向かう人々の雄々しさにも、大いに心を揺さぶられたことは、言うまでもありません。(60代男性)
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さよならジュピター
<あらすじ>
西暦2125年、地球にブラックホール衝突の危機が迫る!その時、大惨事を回避すべく人類がとった方法とは・・・。SF界の大御所・小松左京が自らの原作を脚本化、総監督も務めて製作にも関わったSFロマン大作。CGも駆使した特撮シーンが見もの。松任谷由実が主題歌を歌う。
日本の古典SF映画の名作
1984年に公開された古典的なSF映画です。
地球にブラックホールが迫っていることが判明し、それを阻止するために木星(ジュピター)を爆破する計画が始まりましたが、推進派と反対派、そして運命を粛々と受け入れようとする宗教団体やテロリストらが絡み合う群像劇としてまとめられています。
原作は小松左京さんの小説ですが、彼自身が総監督を務め、SF的な側面の考証はシビアなほどリアルにされており、当時のファンからは熱く支持されました。
宇宙船やコンピューターのデザイン、ファッションなど、バブルより少し前の日本の勢いを感じる映像に仕上がっており、とても見ごたえのある出来栄えです。今では渋いキャラクターで定評のある三浦友和さんがさわやかなイケメンの主人公本田英二を演じており、彼のラブストーリーが物語の軸になっています。
「ゴジラ」の芹沢博士、「ウルトラマン」の岩本博士を演じた平田昭彦さんも主要キャラとして登場しており、特撮ファンから絶賛されていました。(50代女性)
映画刀剣乱舞-継承-
<あらすじ>
西暦二二〇五年、歴史の改変を目論む歴史修正主義者によって、過去への攻撃が始まった。時の政府により歴史の守護役を命じられた審神者(さにわ)は、かつての刀剣を目覚めさせた。歴史修正主義者が送り込む、時間遡行軍と戦うために。人の形をとったそれらを、“刀剣男士”という。天正十年六月二日京・本能寺。明智光秀が織田信長を襲撃した“本能寺の変”に、歴史改変の魔の手が迫っていたー。
正義のために戦う刀剣男士
いろんな先入観がありましたが、観て本当に面白かった。歴史修正主義の連中との戦いに勝利するまでの過程がめちゃくちゃドキドキハラハラします。いくつもの誤解があったり、秀吉の裏切りがあったりと、目が離せませんでした。
泣けるのは、リーダーと本丸を守るために仲間が駆けつけてきた時でした。まさに人間は人を守るために生まれてきたというくだりは、本作のテーマなのでしょうか。刀剣男士はまさに正義なのでしょう。(60代男性)