名探偵も登場、海外ミステリ小説おすすめの傑作選

2022年8月9日

海外ミステリ小説

名探偵の代表格のシャーロックホームズにエルキュール・ポアロが登場するミステリ。ミステリーの女王といわれるアガサ・クリスティーの傑作ミステリ。読み始めたら止まらない。怪しい住人・密室・殺人・どんでん返しの数々!
海外のミステリ小説の中からおすすめの17作品をご紹介します

「アクロイド殺し」アガサ・クリスティー

アクロイド殺し
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あなたもきっと騙される!

三谷幸喜が「黒井戸殺し」でドラマ化している小説。
題名の通り、村の大富豪アクロイド氏が殺害されて物語は始まります。しかし、この事件は謎だらけ。容疑者は殺人と同時に行方をくらませたアクロイド氏の義理の息子ラルフをはじめ7人。そしてその全員が金銭的な問題を抱え嘘をつきます。田舎町に渦巻く金銭問題と男女の関係が犯人特定をさらに難しくしていきます。
本書では読者の我々にも犯人探しに必要な情報が提供されています。そしてさまざまな伏線がはれていて、最後は綺麗に全ては回収されています。
あなたもポアロと一緒に犯人を探してみませんか?このトリックを見破れるでしょうか?(40代女性)

「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー

そして誰もいなくなった
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男女の秘められた過去が引き起こした恐ろしい殺人事件

孤島に閉じ込められた男女が続々と犠牲となり命を失っていく緊迫感はミステリーの醍醐味といえます。
登場人物たちが、1人ずつ犠牲になる中で登場人物の追い詰められた心理状態や、相手に対して疑心暗鬼になる描写や、張り詰めた精神状態の中で暴走し理性を忘れてしまった行動などがうまく描かれていました。
犯人がだれか全然わからない状況でひたすら真相を知りたいと自然に読み進めていける、サスペンス性が極めて強い小説です。(50代男性)

「チャイルド44」トム・ロブ・スミス

チャイルド44
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実話を基にされたリアリティーのあるミステリ小説

実話を基にされて書かれているので、これが実話だと思い読んでいると鳥肌が立ってしまうような恐怖感を感じることができますし、全く先が読めないので続きが気になって仕方なくなります。
また、実話が基ということで、その描き方も詳細まで非常に丁寧で圧倒されてしまいますし、入り込みながら読めるのでとてもお勧めです。(30代男性)

「四つの署名」アーサー・コナン・ドイル

四つの署名
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推理の面白さだけでなくホームズというキャラクター自身の面白さが伝わってくる作品

この作品の面白いところは、小さな証拠でも見逃さずに犯人を推理していく過程はもちろん、ホームズ自身の癖の強すぎる内面が露になっているところです。
そしてそんなホームズの相棒となるワトソンが振り回されつつも、ホームズに的確なサポートをしていくところがカッコいいです。捜査のときには本格的な科学的考察が入ったり、非常に見ごたえのある作品です。(20代男性)

「ナイルに死す」アガサ・クリスティー

ナイルに死す
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船上という名の密室トリックを暴け

豪華客船で起こる、殺人事件。船上という閉鎖空間での密室トリックを名探偵ポアロが暴いてゆきます。
総てはお金と独占欲が絡んだ時から、悲劇は始まっていたのです。
庶民生活とかけ離れた、豪華客船の描写も見どころ。
事件が起きるまで結構長いため、そのぶん船での優雅なひと時が描かれ、なかなか行く機会のない客船でのクルーズに出かけたような気分にさせてくれます。(40代女性)

「緋色の記憶」トマス・H・クック

緋色の記憶
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記憶の中にある真実の裏側

トマス・H・クックの記憶シリーズでも最も評価が高かった作品だと思います。
主人公による学生時代の振り返りで話が進みますが、時系列にそって明かしていくというよりは、とにかく小出し、時代が前後する、結果読者は事件の全貌すらなかなか掴めずにイライラします。また、主人公の少年の視点のみしか見えない読者には、周りで本当は何が起こっているのか想像するのは難しい。
しかし、薄皮を向くように全貌に辿り着こうとするその過程が、もどかしくてもぞくぞくするほど魅力的で読むのをやめられません。主人公の見ていたロマンスは本当にあったのか?少年の無垢による残酷さなど、単なる犯人や結果を求めるミステリーと違い、深く余韻が残ります。人を愛するということを考えてしまう一作です。(50代女性)

「クリスマスのフロスト」R.D.ウィングフィールド

クリスマスのフロスト
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迷探偵フロスト警部のハチャメチャ事件簿

フロストシリーズは「このミステリーがすごい~海外部門」の常連であり、どの作品も秀作です。
主人公のフロスト警部は幸運で警部に昇格した人物で、通常のミステリ小説に登場するような名探偵ではありません。どのシリーズも必ず同時多発的に事件が発生しますが、行き当たりばったりの作戦とハチャメチャな捜査方法でなぜか最後には事件が解決していきます。
この小説の最大の魅力はフロストと警察署長や仲間たちとの絶妙な会話、フロスト警部の人間的な魅力であり、最後まで引き込まれてしまいます。(50代男性)

「オリエント急行の殺人」アガサ・クリスティー

オリエント急行の殺人
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走る密室で起こる不可解犯罪

オリエント急行の殺人はアガサクリスティの中でも人気の高い作品で舞台化や映画化もしている作品です。
有名な探偵である主人公エルキュール・ポアロ。彼のウィットに富んだジョークや鋭い推理は痛快です。
彼は仕事の関係で急行列車に乗るのですが列車内で起きる密室殺人、被害者の暗い過去、列車内の人間模様。
全てが複雑に絡み合い、最後あっと驚くような結末を迎えます。
アガサクリスティのミステリーの中で1番オススメです。(20代女性)

「グルメ探偵と幻のスパイス」ピーターキング

グルメ探偵と幻のスパイス
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いつものミステリーと違う、おいしそうな感じがするミステリー

ちょっと変わった、食べ物に関わるミステリーが、楽しめる作品です。
主人公は、古今東西の食べ物を知り尽くしたグルメ探偵。ミステリー小説なので事件が発生しますが、事件以上に物語に出てくる食べ物のブラックマーケットの話などがおもしろいです。
この物語を読んでいて、現実の世界のニュースを思い出します。アメリカに輸出するアボカドにギャングが絡んでる話や、マカダミアナッツのコンテナーを盗難するギャングの話などです。
この物語はフィクションですが、なんかちょっとリアルな感じがします。食べ物がテーマという、ちょっと変わったミステリー作品ですが、楽しめる作品です。(30代男性)

「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン

ダ・ヴィンチ・コード
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フィクション?ノンフィクション?絵画と宗教のミステリー

「ダ・ヴィンチ・コード」はアメリカで出版され、レオナルド・ダヴィンチのウィトルウィウス人体図を模した殺人事件から、絵画や宗教の謎にせまるミステリーです。

冒頭から奇妙な殺人事件が起こり、絵画の謎や宗教問題などが絡み、まさに謎が謎を呼ぶような展開にページをめくる手が止まりませんでした!モナ・リザなどの有名な絵画や観光名所と言われるような場所が多く登場しながら、架空の秘密結社なども出てくるのでフィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなるほど作品に没入してしまいます。(30代女性)

「モルグ街の殺人」エドガー・アラン・ポー

モルグ街の殺人
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モルグ街で起きた、密室殺人の謎

モルグ街で殺人が起きて、すぐに警察などが駆け付けたのにも関わらず、犯人がどうやって現場から逃げたのかがとても気になりました。探偵がその調査に乗り出してから読み進めても、読み手にはなかなか密室のトリックだけでなく、犯人の見当すらつかないので読んでいてハラハラしました。短編ながらも最後まで、読みたくなってしまう内容でした。(30代女性)

「モルグ街の殺人」の関連テーマ

「わらの女」カトリーヌ・アルレー

わらの女
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最後まで気を抜けない海外ミステリーの古典

「わらの女」は人気海外ミステリーであるだけでなく、映画化もTVドラマ化もしているので、原作小説を読んでいなくてもご存知のかたも多いかもしれません。
天涯孤独のヒロイン、ヒルデガルトは新聞広告がきっかけで大富豪の妻となるのですが、それからの展開はミステリーとして緊迫感があり、とても読み応えがあります。
昔フジテレビでやっていたTVドラマ版(ドラマ版タイトルは「美しい罠」)は、かなりアレンジをしているので、ぜひ原作小説である「わらの女」もすすめたくなる、そんな思いをいだかせる、名作ミステリーです。(40代女性)

「ポアロのクリスマス」アガサ・クリスティー

ポアロのクリスマス
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意外な犯人に、「お前かい」と思わずツッコんでしまう物語です

この作品を読んで、犯人がわかるところまでいくと、意外過ぎて「お前かい」とツッコんでしまうでしょう。
クリスマスの日に密室で殺された老富豪は、非常にクセがある人物で、恨まれそうなことばかりしているので、周りは犯人候補だらけです。クリスマスのパーティに、数年ぶりに呼ばれたり、はじめて呼ばれてきた人がいるので、本人かどうかも疑わないといけないです。この作品の密室のトリックは、すぐわかる人が多いと思います。しかし、犯人を見つけるには、人と人とのつながりや、不自然な行動などを注意深く読まないといけません。意外な犯人に、びっくりする作品です。(20代男性)

    「ブラックサマーの殺人」M・K・クレイヴン

    ブラックサマーの殺人
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    死んだはずの女が生き返る謎の事件

    「娘を殺した」という理由である男を逮捕したものの、6年後にその娘が突如現れるというストーリーです。殺人を疑われた男はどう見ても怪しいのに、冤罪の証拠は次々と出てくるので、冤罪なのか何か裏があるのか、先が全然読めません。冤罪事件を引き起こしてしまったかもしれないと悩みながら、事件を再度調べ直す主人公・ポー部長刑事に思わず「頑張れ」と応援したくなります。また、ポーの相棒は天才だけど人付き合いがうまくない女性分析官。二人の友情には心が温まります。(40代女性)

    「刑事マルティン・ベック 笑う警官」マイ・シューヴァル

    刑事マルティン・ベック 笑う警官
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    地道で地味な捜査の果てにたどり着く真実。

    マルティン・ベック・シリーズの「本格古典警察小説」で、スウェーデンの首都ストックホルムで発生した大量殺人事件において、拳銃を握りしめたまま死んでいた部下を発見した刑事の物語です。
    様々なエピソードが絡みつきながら、ストーリー展開が目まぐるしく変化していきますが、それらの小さなピースをかき集めて徐々に事件の真相に迫っていく様子から目が離せなくなっていく警察小説の金字塔ともいえる名作です。(40代男性)

    「アリバイのA」スー・グラフトン

    アリバイのA
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    自立した女性が真摯に事件に向き合い、泥臭くも真実を追い求める物語

    有能だけど、何処か泥臭い。足で捜査をするタイプの女性探偵が主人公の小説です。
    元警察官ですが、諸事情により探偵になったため、捜査方法は極めて警察のやり方を踏襲しています。ですが、女性ながら、男性社会でも逞しく生きていき、どんな泥臭い、細かい事でも積み重ね真実を追求する姿は惹かれるものがあります。
    またプライベートでも自立心が旺盛ながら、少々ずぼらな所があり、人間味があって好感が持てます。そんな主人公のシリーズの一作品目として、この作品は読んで損する事はなく、むしろシリーズの続きを読みたくなる事間違い無しです。(30代女性)

    「利腕」ディック・フランシス

    利腕
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    シッド・ハレーは一度死に、そして蘇る

    英国の元トップジョッキーだった片手の敏腕調査員シッド・ハレーが、競馬界の不正に立ち向かう、競馬シリーズにおける伝説の名作。
    ディック・フランシスの作品は、主人公の男が恐怖や苦痛に立ち向かう、マゾヒズムにも通ずる自分との闘いの描写が魅力ですが、この作品は、自分の利腕を失うかもしれない恐怖に一度は屈してしまうシッドがもう一度立ち上がる、自分との闘いがテーマになっています。
    黒幕の男の圧倒的な威圧感はリアリティがあり、シッドとともに、我々読者もその男に恐怖します。ラスト付近の前妻ジェニーとの会話は名文で、原語でも読みたくなりました。(40代男性)