夢中になる恋愛小説を読みたい!10代中高生向けおすすめ15選

2023年2月8日

10代の中高生におすすめの恋愛小説

中学生・高校生におすすめしたい恋愛小説を集めてみました。
ドキドキと胸キュンするような爽やかな恋愛から、ちょっと切なくなるような恋物語まで、10代の多感な時期だからこそ味わえる珠玉の恋愛小説たち。
中高生向けの読みやすい作品を選んでますので、読みたい恋愛小説をお探しでしたら是非参考にしみてください

「交換ウソ日記」櫻いいよ

交換ウソ日記

<あらすじ>
好きだ――。高2の希美は、移動教室の机の中で、ただひと言、そう書かれた手紙を見つける。送り主は、学校で人気の瀬戸山くんだった。同学年だけどクラスも違うふたり。希美は彼を知っているが、彼が希美のことを知っている可能性は限りなく低いはずだ。イタズラかなと戸惑いつつも、返事を靴箱に入れた希美。その日から、ふたりの交換日記が始まるが、事態は思いもよらぬ展開を辿っていって…。予想外の結末は圧巻!感動の涙が止まらない!

ウソからはじまる本当の恋

主人公は高校生の女の子で、とても等身大の悩みで共感できます。なかなか自信が持てずにいますが、かっこいい男の子が彼女を引っ張ってくれて、ラストはとてもキュンキュンします……!違う女の子のふりをして交換日記をするというストーリーなので、読書に慣れていない人でも気になって読み進めてしまうでしょう。中高生にとてもおすすめです。(20代女性)

「桜のような僕の恋人」宇山佳佑

桜のような僕の恋人
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桜のような儚い恋の物語

まるで桜のような、儚くて美しい恋の物語です。両思いになった二人ですが、彼女が病気になってしまい、彼女はそれを彼氏に隠してしまいます。彼氏は彼女の真実を知らないまますれ違っていきます。ラストの場面でとても綺麗な桜が咲き誇っています。その桜のシーンで、すれ違っていた二人がようやく再会するのですが……ぜひ読んで確かめてもらいたいです。きっと、忘れられない物語になるでしょう。(20代女性)

「一ノ瀬ユウナが浮いている」乙一

一ノ瀬ユウナが浮いている
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人を好きになるとはどんなことか、考えさせられるラブストーリー

好きだった幼馴染が思いを告げる前に事故で亡くなってしまった物悲しさと、幽霊になってまた会えたのに、もう一度サヨナラをしないといけない切なさが、本当に読んでいて悲しくなるけれども、この小説を読むと、いつ離れ離れになってしまうかわからないんだから、後悔しないように生きていかないといけないって思うし、同時にどんなに辛くても前を向くことが大切なんだって思わせてくれる作品です。
ページ数も多くないので、サクサク読めます。(30代女性)

「ぼくは明日、 昨日のきみとデートする」七月隆文

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

<あらすじ>
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて――。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。

京都を舞台にした切ない恋愛物語

京都の大学生との恋愛小説で、読んでいるだけで京都の風景が浮かんでくるような感覚にもなりますし、恋愛としての葛藤やすれ違い、切なさをうまく描かれているので、純粋な恋愛観を思い出すことができました。また、読んでいるとだんだんミステリー要素も出てきますし、恋愛とミステリーで非常に夢中になり読むことができます。(30代男性)

「京都」関連の小説

「レインツリーの国」有川浩

レインツリーの国

<あらすじ>
きっかけは1冊の本。かつて読んだ、忘れられない小説の感想を検索した伸行は、「レインツリーの国」というブログにたどり着く。管理人は「ひとみ」。思わず送ったメールに返事があり、ふたりの交流が始まった。心の通ったやりとりを重ねるうち、伸行はどうしてもひとみに会いたいと思うようになっていく。しかし、彼女にはどうしても会えない理由があった―。不器用で真っ直ぐなふたりの、心あたたまる珠玉の恋愛小説。

もどかしくも温かい恋愛物語

インターネットを通して出会った男女。しかし、双方に一筋縄では行かない背景がありました。互いの気持ちを100%理解することはできないけれど、相手の気持ちを考えて、自分の気持ちをしっかり伝えて、互いに寄り添うことはできる。そんなことを思い出させてくれます。不器用な2人にもどかしさを感じつつも、まっすぐな2人の気持ちが伝わってきて、純粋な気持ちになれる物語です。(20代女性)

「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」汐見夏衛

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

<あらすじ>
高2の茜は、誰からも信頼される優等生。しかし、隣の席の青磁にだけは「嫌いだ」と言われてしまう。茜とは正反対に、自分の気持ちをはっきり言う青磁のことが苦手だったが、茜を救ってくれたのは、そんな彼だった。「言いたいことあるなら言っていいんだ。俺が聞いててやる」実は茜には、優等生を演じる理由があった。そして彼もまた、ある秘密を抱えていて…。青磁の秘密と、タイトルの意味を知るとき、温かな涙があふれる―。

嫌いだったやつが自分にとって唯一無二の存在へと変わっていく物語

嫌いだったやつが自分にとってかけがえのない大切な存在へと変わっていく物語です。
主人公が女子高校生ということもあって中高生の方々には共感できる部分も多く思います。
特に今の時代マスクをつけるということが当たり前になっている世の中では考えさせられる物語になっています。表紙も美しいうえ読みやすい書き方になっているため初めて本を読む方でもお勧めできると思います。(10代男性)

「少女は卒業しない」朝井リョウ

少女は卒業しない

<あらすじ>
今日、わたしは「さよなら」をする。図書館の優しい先生と、退学してしまった幼馴染と、生徒会の先輩と、部内公認の彼氏と、自分だけが知っていた歌声と、たった一人の友達と、そして、胸に詰まったままの、この想いと―。別の高校との合併で、翌日には校舎が取り壊される地方の高校、最後の卒業式の一日を、七人の少女の視点から描く。青春のすべてを詰め込んだ、珠玉の連作短編集。

青春を彩る別れの物語

校舎の取り壊しが決まっている高校を舞台に、卒業までの2日間を描いた物語です。
短編形式なのですが、舞台が同じなのでそれぞれの物語の繋がりがあり、色々な視点で楽しむことができます。
憧れの先生や先輩、ずっと近くにいた大切な人との別れを描いていて、それぞれが決してハッピーエンドではありません。けれど悲しいだけでなく、未来へと続いていくような希望を感じる物語となっています。
「卒業」が身近なところにある中高生の琴線に触れるような、繊細な青春小説です。(30代女性)

「卒業」関連の小説

「蹴りたい背中」綿矢りさ

蹴りたい背中

<あらすじ>
第130回芥川賞受賞作品。高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく……いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。

独特の距離感、空気感の男女

クラスにあまり溶け込めていない女子高生ハツとモデルオタクの男子高生蜷川(にながわ)の少し歪んだ、でも身近にありそうな物語です。
そのモデルに偶然会ったことのあるハツに蜷川が興味を持ち、関係が深まっていきます。

クラスメイトや先生を斜にかまえて見てしまう気持ちや、妙にリアルで気持ちの悪い蜷川の行動、それに気付かずに思春期らしい関心をもつ友達など、心理描写が独特で細かい作品です。
完全に感情移入はできないのにちょっと気持ちがわかるのが不思議な感覚になります。
ぜひ生ぬるい部屋で読んでほしいです。(20代女性)

芥川賞受賞作関連のテーマ

「少女七竈と七人の可愛そうな大人」桜庭一樹

少女七竈と七人の可愛そうな大人

<あらすじ>
「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竈は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。だが、可愛そうな大人たちは彼女を放っておいてくれない。実父を名乗る東堂、芸能マネージャーの梅木、そして出奔を繰り返す母の優奈――誰もが七竈に、抱えきれない何かを置いてゆく。そんな中、雪風と七竈の間柄にも変化が――。雪の街旭川を舞台に繰り広げられる、痛切でやさしい愛の物語。

美しすぎる少女七竈と幼馴染の切ない関係

雪国旭川を舞台に、とても美しい少女の主人公七竈とその幼馴染の雪風の関係が描かれます。
2人はとても仲がいい関係ですが、周りの大人たちの存在にも振り回され最終的に雪風はこの街を出ていくことになります。
私はこれを中高生の頃に読みましたが、旭川を舞台に描かれる二人の関係とその終わりがとても切なく、また、田舎の街で過ごす思春期特有の閉鎖間にとても共感できました。
中高生の内にぜひ読んでほしいと思います。(20代女性)

「いま、会いにゆきます」市川拓司

いま、会いにゆきます
《あらすじ》を見る

時間を超えた優しさの物語

とても優しくて綺麗な物語です。大人になって読んでも素敵な物語ですが、この物語の綺麗さは中高生の時にこそ届く部分があると思います。主人公の不器用な優しさとヒロインの強い優しさに、心が洗われます。絵本のような暖かさがあります。文章も読みやすく展開も面白いので今まで小説を読まなかった人も読みやすいと思います。(30代女性)

「塩の街」有川浩

塩の街

<あらすじ>
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。男の名は秋庭、少女の名は真奈。静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた……。

出会いと別れを繰り返す切なくも温かい物語

『塩の街』は『図書館戦争』を執筆した有川浩さんのデビュー作。
ある日世界を塩が埋め尽くしてしまう。塩は人も街も飲み込んで社会崩壊に向かっていく。そんな時代に女子高生の真奈と元陸上自衛隊員の秋庭の二人の生活が始まる。恋愛要素だけでなく、「塩が世界を埋め尽くす」というスケールの大きい舞台設定だけでなく、出会う人々、関わる人々にも注目して泣いて笑って楽しめる作品です。(20代女性)

「粉雪」ユウチャン

粉雪

思い思われ振り振られる物語

裏社会の男と生きてる意味が見当たらない女の恋物語です。わたし的にどこが学生向けなのかと言われると「ひとを想う事がどれだけ素晴らしいか、どれだけ人生に大きく左右するか」と言うところです。若い時には少しやんちゃな子を好きになったりすると思います。その時の感情で悪さをしてしまう時もあると思います。そんな感じでただ人を好きになっただけでも、愛しただけでも自分の人生がごろっと変わることがあるという事を教えてくれると思います。(20代女性)

「世界の中心で、愛を叫ぶ」片山恭一

世界の中心で、愛を叫ぶ

<あらすじ>
高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。日本中を涙させたラブストーリー。

自分の大切な人をより大切に思える作品

主人公が高校生なので、中高生にも共感しやすい内容になっていると思います。人を好きになるということを爽やかに可愛らしく描いていて、こんな恋がしてみたいなという気持ちになると思います。また自分の大切な人を失ってしまう悲しみをこの作品を通して初めて知り、そして初めて考えることができる人も多いのではないかと思います。(30代女性)

「ざ・ちぇんじ!」氷室 冴子

ざ・ちぇんじ!
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活発な姫とおとなしい若君が入れ替わる平安ラブコメディ

作者の氷室冴子先生はすでに亡くなられていますが、表紙イラストを新しくした新装版が現在も本屋で市販されている、世代を超えた青春恋愛小説です。
平安時代を舞台に活発な姫とおとなしい若君が性別を偽って宮中で働くことになるコメディです。男装した姫は帝との、女装した若君は女性の東宮との恋愛が描かれます。
氷室先生はコメディからシリアス、古典から(執筆当時の)現代ものまではばひろく名作を手がけられています。古典の知識をわかりやすく、恋愛とおりまぜながら書かれており、中高生ならば恋愛小説でありコメディであるこの作品を楽しみながら古典や歴史の勉強にもなるおすすめの作品です。(40代女性)

「いちご同盟」三田誠広

いちご同盟

<あらすじ>
中学三年生の良一は、同級生の野球部のエース・徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の少女・直美を知る。徹也は対抗試合に全力を尽くして直美を力づけ、良一もよい話し相手になって彼女を慰める。ある日、直美が突然良一に言った。「あたしと、心中しない?」ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死をリリカルに描いた長篇。

生きることを知る物語

後半、20代後半、すっかり大人になってから読みましたが、感動しました。確かに恋愛もあるけれど、それ以上に生と死について考えさせられます。主人公たち3人、15歳という大人になりかけているつもりでいるものの、大人から見ればまだまだ子ども。でも、それがまぶしくもあります。SNSで簡単につながれる現代だからこそ、直接、生と死を感じて欲しいです。文章も素敵なので、ぜひ読んで欲しいです。(50代女性)

中高生におすすめの小説