幕末が舞台のおすすめ歴史小説13選

幕末が舞台の小説

江戸時代の幕末が舞台となってる小説を集めてみました。
坂本龍馬や西郷隆盛、そして新撰組。歴史に詳しくない人でも名前を聞いたことはあるくらいの侍たちが活躍する幕末。
黒船の到来によって激変する時代に、彼らは何を選択しどのように生きていくのか。読み出したら止まらない幕末小説13作品ご紹介します。

小説が難しそうなら幕末が舞台のマンガもありますのでそちたもご参考ください。

「壬生義士伝」浅田次郎

壬生義士伝
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時代に翻弄される武士の一生の物語

昔の武士らしく無口で無愛想で、でも家族に愛情深く義理堅いそんな男性の物語です。
周囲の一人に何を言われても自分の信念を貫き通す強さ、家族に対する深い愛情を持ち合わせる主人公が時代の波に翻弄される姿に涙すること間違いなしです。
わかりにくくても愛する人にその想いは伝わっています。時代が変わってもこういう人に愛される人生に憧れます。(40代女性)

「燃えよ剣」司馬遼太郎

燃えよ剣

不世出の小説家、司馬遼太郎さんには幕末に材を求めた作品がいくつもあります。そのなかで『竜馬がゆく』とともに特別な支持を集めてきたのがこの『燃えよ剣』
激動する時代のさなかで剣のみを信じ、史上類例を見ない強力な軍事組織をつくりあげた男の生涯を、練達の筆で熱く描きます。

土方歳三の生き様に触れる物語

中学生の時、燃えよ剣を読みながら下校していました。土方歳三という人物に惹かれていた時期があったからです。
司馬遼太郎は史実をもとに人物像を描くことが巧みな作家です。教科書の中の土方歳三は数行でしか表記されていませんが、司馬遼太郎の描く土方歳三は、女性との色恋模様がリアルに描かれるなど、その人物の素の姿に着目した描写が多かったです。
フィクションの部分ももちろんあるとは思うのですが、セリフの一つひとつも重みがあり格好良く、『きっと土方歳三はこんな人生を歩んだのだろうな』と思いを馳せることが出来る小説です。土方歳三の生き様に触れる物語。(20代女性)

「天璋院篤姫」宮尾登美子

天璋院篤姫

<あらすじ>
激動の幕末維新、薩摩の島津家から徳川13代将軍家定に嫁いだ篤姫――しかしその結婚生活は、短く、そして常ならざるものであった……。2008年NHK大河ドラマ「篤姫」原作。

激動の時代を生き抜いた女性の物語

ドラマ「大奥」や大河ドラマ「篤姫」でよく知られている天璋院篤姫についてのお話です。
幕末は武士たちの目線のものが多いですが、江戸城の中の女性が主人公で視点を変えた歴史の物語を知ることができます。薩摩でのびのびと過ごしていた子が周りの思惑でどんどん時代の渦に巻き込まれて行く…そんな中でただ運命に翻弄されるのではなく、強く江戸城で生きて行く篤姫に胸が熱くなります。(50代女性)

「新選組血風録」司馬遼太郎

新選組血風録

<あらすじ>
勤王佐幕の血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京洛に、その治安維持を任務として組織された新選組。騒乱の世を、それぞれの夢と野心を抱いて白刃とともに生きた男たちを鮮烈に描く。司馬文学の代表作。

幕末の志士の野望が見え隠れする作品

江戸末期の新選組の存亡を描いた作品です。
史実に忠実なところもありますが、作家により脚色されたところもありファンタジックな内容になっており読者を魅了する作品です。土方歳三と沖田総司が主人公の作品ですが、近藤勇も存在感を表しているので近藤勇フアンにとっても満足できる作品と言ってもいいでしょう。
燃えよ剣や竜馬が行くとは違った幕末の時代劇で、一度は手に取って読んでみる価値はあります。(60代男性)

「人斬り半次郎」池波正太郎

人斬り半次郎
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人斬りの孤独さと孤独であるがゆえの魅力

幕末好き、特に新選組や尊皇攘夷志士などの分野が好きな人にはもってこいの作品です。
主人公である中村半次郎は、幕末の四大人斬りに名を連ねるほどの人斬りですが、彼が主人公になっている作品はこれ以外に読んだことがないほど知られていない人物でもあります。
中村半次郎の人間としての成長、開国・攘夷といった周りの環境の変化、恩師である西郷隆盛との関係など、読んでいて面白い作品です。(10代男性)

「世に棲む日日」司馬遼太郎

世に棲む日日

<あらすじ>
嘉永六(1853)年、ペリー率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、攘夷か開国か、勤王か佐幕かをめぐり、国内には激しい政治闘争の嵐が吹き荒れていた。この時期、骨肉の抗争を経て倒幕への主動力となった長州藩には、その思想的原点に立つ松下村塾主宰・吉田松陰と、後継者たる高杉晋作がいた――。維新前夜の青春群像を活写した怒濤の歴史長編、ここに開幕。

片田舎から日本の歴史を動かしたラストサムライたちの物語

この作品を読んだ後、すぐに東京にある松陰神社に行ってきました。祀られているのは、この作品の主人公である吉田松陰です。
若干30歳と言う若さで死んだ彼ですが、松下村塾では身分の差なく門下生に平等に接し、魅力的な人物です。そして辞世の句「身はたとひ武蔵の野辺 朽ちぬとも 留め置かまし大和魂」には読者は涙するでしょう。
この作品の後半は高杉晋作ですが、吉田松陰先生の薫陶をうけ、思想をどのように実行したかが書かれていて、歴史は流れてつながっている、と感じさせる作品です。(50代女性)

「一刀斎夢録」浅田次郎

一刀斎夢録
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元三番隊組長・斎藤一が語る新撰組

歴史小説の巨匠・浅田次郎氏が描く、幕末に消えていった新撰組の栄光とその最後。
語り手となるのは元三番隊組長・斎藤一、彼が激動の時代をどう生き、明治の世に至っているのかを圧倒的な「浅田節」で描き切っています。

その面白さたるや圧巻、ボリュームでいうと文庫版上下巻に至るがあまりの面白さにページを捲る手が止まらないクオリティです。
あまりに苛烈で鮮烈な日々を淡々と語る様に読者は間違いなく引き込まれていくでしょう。
新撰組の中でも数奇な運命を辿った男が独特の語り口で動乱の時代とそこに消えていった男たちを語る、それがあの浅田次郎氏の手で描かれるのですからそもそも面白くないわけが無いのです。
とにかく面白い幕末ものならこの「一刀斎夢録」をオススメします。(40代男性)

「その男」池波正太郎

その男

<あらすじ>
杉虎之助は微禄ながら旗本の嫡男。生来の病弱に加えて義母にうとまれ、そんな我が身を儚んで十三歳のとき大川に身を投げるが、謎の剣士・池本茂兵衛に助けられた。この日が波瀾の人生の第一歩だった。
幕末から明治へ、数奇な運命を辿った直参の剣士の生涯を描きつつ維新史の断面を見事に剔る異色の長編小説。

幕末の騒乱を生きた一剣士の数奇な運命

幕末から明治への世の中で主人公の杉虎之助が数々の騒乱に巻き込まれていくストーリーが抜群に面白い作品です。
杉は幕府の隠密である池本を師匠として慕うようになったことから共に行動しながらも、やがて維新軍側の西郷隆盛、中村半次郎などの人間性にも惹かれ始め葛藤をしながらも懸命に生きていく姿は色々考えさせられます。(40代男性)

「麒麟児」冲方丁

麒麟児
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日本の歴史を変えた、二人の麒麟児の物語

江戸無血開城を巡る、勝海舟と西郷隆盛の攻防を描く歴史小説です。もともと私は歴史も歴史小説も好きなんですが、江戸時代や明治維新以降の時代が好きで、幕末や明治維新にはあまり興味はありませんでした。
ただこの「麒麟児」は大好きな「天地明察」を書いた冲方丁さんの作品ということで思わず手に取りました。読者を一気にその世界に引き込む作風は、この作品でも健在でした。(40代女性)

「走狗」伊藤潤

走狗

<あらすじ>
薩摩藩の下級武士ながらも、西郷隆盛と大久保利通に出会い、幕末の表舞台に躍り出た・川路利良。激動の時代を這い上がり、日本の警察組織を作り上げた川路。「西郷を殺した男」と同郷人に憎まれつつも、組織と日本という新しい国家に殉じた男の光と影、そして波乱に満ちた生涯を描く歴史巨篇。

初代警視総監になった男

初代警視総監・川路 利良を題材にした小説で、幕末でもそこまで有名な人物ではないと思いますが、明治初期に初代警視総監になった人の話で幕末を経て警察の大事さに気ずき、それを取り入れた事の話は特に興味が沸いてきます。
川路 利良からの目線での西郷大久保の描き方が面白くて夢中になって読んでしまう小説だと私は思っています。(40代男性)

「幕末新選組」池波正太郎

幕末新選組
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動乱の世を生真面目に生きた男

幕末の動乱の中で新選組を題材にした小説は多くあります。一般的には主人公は近藤勇、土方歳三、沖田惣司ですが、この作品は永倉新八を主人公にした物語です。
彼は晩年新選組顛末記残し、様々な新選組小説の参考にもなりました。新選組での策略、暗殺、粛清の中で何も変わらず、生真面目に生きる彼の姿に誰もが感銘するはずです。(50代男性)

「最後の将軍」司馬遼太郎

最後の将軍

<あらすじ>
ペリー来航以来、開国か攘夷か、佐幕か倒幕かをめぐって、朝野は最悪の政治的混乱に陥ってゆく。
文久二年、将軍後見職として華々しく政界に登場した、のちの十五代将軍徳川慶喜は、優れた行動力と明晰な頭脳をもって、敵味方から恐れと期待を一身に受けながら、抗しがたい時勢にみずから幕府を葬り去った。さまざまなエピソードを連ねて描かれる、“最後の将軍”の生涯。

日本最後の征夷大将軍の興味深い生涯

既に終焉を迎えつつある徳川幕府を建て直すべく懸命に奮闘する徳川慶喜の姿が上手く描かれていました。
特に公家や大名たちに幕府の立場を説明し、討幕派から幕府を守り抜こうとする慶喜の姿を知る事が出来る貴重な小説だと思います。
この小説を読む事で、慶喜はもはや同じ形での幕府の存続は無理でも、今後の新しい時代においても徳川家が影響力を行使できるように努力していた姿が読み取れると思います。(50代男性)

「間宮林蔵」吉村昭

間宮林蔵

<あらすじ>
19世紀初頭、世界地図の中で樺太は唯一謎の地域だった。樺太は島なのか、大陸の一部なのか。樺太調査に挑んだ間宮林蔵は、苛酷な探検行の末、樺太が島であることを確認する。その後、シーボルト事件に絡んで思いがけない悪評にさらされ、さらには幕府隠密として各地を巡った、知られざる栄光と不運の生涯を克明に描く。

間宮林蔵、極寒の命がけの冒険物語とその後の人生

間宮林蔵といえば江戸期にはまだ未開の地であった樺太が島であることを世界で初めて発見した人物です。極寒の地で間宮林蔵がどのような方法で樺太を測量し調査をしたのかを吉村 昭先生が緻密な取材と資料を集めて創作を含めて信頼のできる小説に描いた作品です。間宮林蔵の功績は大きく今でも間宮海峡という名前が地図にも載っています。間宮林蔵の冒険とその後の人生も描かれていて過去の偉大な日本人の物語を楽しめました。(40代男性)