日本史の勉強になる漫画おすすめ18選

日本史の勉強に役立ちそうな漫画を集めてみました。
歴史の人物名や用語、関係性などは、教科書だけではなかなか覚えるのが大変なものです。
分かりやすくて面白い、歴史がテーマとなっている漫画は、きっと勉強の役に立ってくれるものと思います。
面白くてためになる、日本史の勉強になる漫画18作品ご紹介します。
ねこねこ日本史
作者:そにしけんじ

「猫ピッチャー」の作者が描く!
擬「猫」化4コマがついに単行本化。
猫で、ゆる~く歴史が学べる(かもしれない)★
大人も子供も学べる可愛らしい日本史漫画
キャラクターのイラストが可愛らしい猫ちゃんですが、古代日本から幕末まで、様々な人物を取り上げた史実に沿った内容で勉強に丁度良い作品です。
子供用に良いと思い購入いたしましたが、可愛らしいイラストに反して内容の質が高く大人でも十分楽しめる内容です。
子供にとって意味がわからない箇所、逆にもっと知りたいと興味を示せば直接教えてあげられますし、ある程度の予備知識は必要かもしれませんがおすすめです。(30代女性)
クスッと笑える猫の歴史物語
様々な歴史上の人物を猫が演じてきて,ゆるい感じでその時の事件を簡単にまとめてくれてわかりやすくて面白くてクスッと笑える漫画です。特に徳川綱吉の回は。びっくりするくらいの犬を飼ってユーモアにその時の時代をまとめているのが面白くて良かったです。卑弥呼も猫が演じてて面白いです。大人から子供まで楽しく読める漫画でおすすめです。(40代女性)
日出処の天子
作者:山岸凉子

<あらすじ>
ときは飛鳥時代前夜、権勢を誇る蘇我氏の後継者たる毛人は14歳。父に連れられて出仕した朝廷で、10歳の少年、厩戸王子と出会う。毛人と厩戸、ふたりの激動の物語が、いま始まる。
少女漫画界のレジェンド
厩戸皇子(=のちの聖徳太子)が推古天皇の摂政となり遣隋使を送るところまでの物語です。厩戸皇子が蘇我毛人(蘇我蝦夷)や母親の穴穂部間人媛に向ける愛憎の掘り下げや、絵の美しさが芸術レベルで、線に魂が宿っているのでは!?と思うほどに美麗です。
少女漫画の域を超えてます。また、蘇我氏と物部氏の争いや推古天皇が即位するまでの政治闘争が詳しく描かれており、教科書を読んだだけでは流してしまいそうな飛鳥時代についての知識が鮮明になりました。(40代女性)
イシュタルの娘
作者:大和和紀

「うわさにたがわぬおもしろき娘よ」と信長にも愛された娘・小野於通(おの・おつう)。於通を知らずして戦国は語れない!! 大和和紀が初にして待望の戦国ロマンのヒロインに抜擢したのは、小野於通――!! その輝きはあたかも戦国の闇を夜明けに導く明けの明星――信長に見出され、秀吉に重用され、家康に信頼された才女、小野於通。その知られざる生涯を大和和紀が描く本格戦国ロマン!!
戦国時代に、文化を武器に戦い生き抜いた華麗な女性の生涯
小野お通は、長年フィクションだと思われてきた戦国末期の実在の女性です。
浅井三姉妹のように悲劇が多い戦国時代を生き抜き、江戸初期の文化界で女性ながらも一流の文人として名を成した稀有な存在。実在が確認された今でも謎が多いこの人物を、信長、秀吉、家康、千利休、真田兄弟などと絡めながら歴史の真実に迫った大作です。
若干のファンタジー要素はあるものの、歴史の真相を追体験したい方におすすめです。(40代女性)
アンゴルモア 元寇合戦記
作者:たかぎ七彦

<あらすじ>
中世ヨーロッパを席巻し、恐怖の大王=アンゴルモアの語源との説もあるモンゴル軍。1274年、彼らは遂に日本にやって来た!博多への針路に浮かぶ対馬。流人である鎌倉武士・朽井迅三郎は、ここで元軍と対峙する!
元寇での坂東武者の戦い
元寇の戦いを描いた作品。第一部と第二部があって第一部は対馬での戦闘で、第二部は場所を変えて博多でモンゴル軍と本土の戦闘になります。
主人公の朽井迅三郎は元御家人だが流刑で他の7人の流刑人達と一緒に対馬へと島流しをされた直後、地元の地頭である宗氏一族に捕らえられてモンゴル軍との戦闘になりゆきで関わってしまう。
第一部では流刑人同士でそれぞれ思惑があるようでもう一度、成り上がりたい人など色々な事情がありつつ対馬ではモンゴル軍に寝返るものもいます。戦闘では当時の坂東武者の戦いぶり実際に起きたであろう内容をリアルに描写しているので面白いです。絵に関して万人受けする絵柄だと思うので気に入る人は多いと思いますが、戦争なので残虐な場面も描いてある作品です。(40代男性)
日本史探偵コナン
原作:青山剛昌

ごぞんじ名探偵コナンがナビゲートする名探偵コナン歴史まんがシリーズ『日本史探偵コナン』全12巻がいよいよ刊行開始!
歴史でコナンたちと事件を解決!
コナンやその仲間たちが、特殊な機械によって過去から紐ずいて事件の解決へと踏み出していく物語です。主人公が変わったり、ドキドキの展開に注目です。
また、カラーなのでスラスラ読みやすく、頭に自然と入ってきます。
一冊で完結できるので、試しに買うもよし、読みたい部分だけ買うのもよしです!
シーズンもさまざまあり、飽きることがなく楽しめます。(20代女性)
JIN ―仁―
作者:村上もとか

南方仁は東都大学附属病院に勤める脳外科医である。ある日、彼が頭部裂傷の緊急手術を執刀した患者が、病院を脱走しようとする。患者と揉みあう内に仁はなんと幕末の1862年にタイムスリップしてしまった。電気も消毒薬も抗生物質もない世界で、医師南方仁の戦いが始まる。
医療漫画でもあり歴史漫画でもある作品
脳外科医である南方仁が江戸時代にタイムスリップするという話です。江戸時代の人々の生活様式や時代背景などがストーリーにからめてあります。また坂本龍馬など日本史の教科書にも登場する幕末に活躍した人物たちも登場します。南方仁が江戸の町で出会った人々との関わりや心の交流、恋愛模様も描かれていて見どころ満載です。(40代女性)
「JIN ―仁―」関連のテーマ
天上の虹
作者:里中満智子

<あらすじ>
里中満智子のライフワーク「持統天皇物語」舞台は古代大和。人々は真の国づくりに情熱を燃やし続ける。そして、その激動の歴史をあざやかに生きぬいた気高く美しい女性がいた!
飛鳥時代の皇室の物語
日本の第41代天皇のお話です。
天智天皇の娘であり、夫である天武天皇の後を継ぎ持統天皇として、即位しました。
夫を取り巻く美しい側室たちとの嫉妬に心を揺さぶられたり、即位してからは、男社会で政治を司る困難さに翻弄されます。諸外国との交渉や、日本を守るために奔走しますが理解されず、孤立も極めます。
大化の改新後の日本の皇室を舞台に、持統天皇の一生と史実に基づく飛鳥時代がリアルに再現されています。
飛鳥時代の建築物、衣装、日常生活の様相などを丁寧な筆致で描いており、一資料としても、役立つクオリティです。
登場キャラクターは、かなりの数ですがそれぞれ書き分けが出来ており、混乱することもありません。
読んでみると、知らない間に飛鳥時代の歴史が頭の中に入ります。(40代女性)
現代日本のかたちをつくった、女性天皇の物語
飛鳥時代というと、大化の改新とか、そういえば学校で日本史の授業の始めの方で習ったな…、というくらいのイメージしかない人が多いと思います。
でもこの漫画を読めば、1300年以上前の人たちにもいろんな感情がありドラマがあったんだなと感じることができ、新しい視点で歴史を学ぶことができるようになると思います。(40代女性)
お~い!竜馬
原作:武田鉄矢 作画:小山ゆう

幕末史が分かりやすく描かれている物語
坂本龍馬の幼少期から最期の暗殺をされてしまうまでの物語ではありますが、当時の時代背景や、各藩の思惑や幕府との関係が龍馬の目線を通して描かれている場面が数多くあり、明治維新に至るまでの日本の歴史と言うものが分かりやすく描かれている物語だと思います。教科書うなどでも触れられている出来事なども絵入りで描かれているので、一目でこの時代の事が分かると思います。(40代男性)
センゴク
作者:宮下英樹

時は戦国時代。美濃(みの)・斉藤家の家臣、仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)=センゴクは、落城寸前の稲葉山城にいた。敵は覇王・織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)!! 強大な敵に茫然自失となるが、幼なじみ・侍女のお蝶とのある約束を守るために、織田軍団に囲まれた城から決死の脱出を試みるセンゴク。果たして生き残れることはできるのか!?
戦国時代の武士社会における出世と挫折の物語
戦国時代において、有名とは言い難い武将仙石秀久を主人公に据えた戦国時代末も物語です。
織田信長、豊臣秀吉をはじめとした有名武将はもちろん、無名な武将にスポットが当たり、また今までの有力な仮説に話内で異を唱え別説を提唱するなど、今まで当たり前だった歴史認識+別の説が説明されていたりとかなり細かく検証がされており、ファンタジーではなく歴史物語として日本史の勉強に有用だと感じます。(30代男性)
へうげもの
作者:山田芳裕

<あらすじ>
群雄割拠、下剋上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。織田信長(おだのぶなが)の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(せんのそうえき=利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。生か死か。武か数奇か。それが問題だ!!
安土桃山時代の茶道文化
安土桃山時代の茶人に着目した漫画なので、安土桃山時代がただ戦争のある時代という捉え方ではなく、茶道文化が盛んであったということを学ぶことができる。
豊臣秀吉や千利休などの、有名な人物も登場するので日本史に詳しくない人でも馴染みやすい内容になっていると思う。器や道具などは道具としてではなく芸術品のように扱われている一面があることを知ることができて面白い。(20代女性)
風光る
作者:渡辺多恵子

時は幕末。文久3年(西暦1863年)の京都。富永セイは、兄と父を「幕府を倒し天皇政治を起こそうとする長州勤皇派」に殺されてしまう。仇を討とうと考えたセイは、長州勤皇派に対立して兄が入隊したかった、「壬生浪士組」の入隊試験を受けた。そのために、名前を神谷清三郎とかえ、性別も男と偽った。なんとか入隊を許され、副長助勤の沖田総司の下に付くことができた清三郎。ところが、まわりはケダモノのような浪士だらけで…!?幕末青春グラフィティ!!
新選組がテーマの恋愛ストーリー
現在も人気のある新選組をテーマにした作品です。主人公は、ある事情から新選組の一員になった女の子です。幕末の暮らしや文化などを、事細かに見ることができます。
加えて、主人公が女の子なので、その視点から見えてくる日本髪やおしゃれなども描かれています。
当時の恋愛模様もストーリーになっているので、堅苦しくなく日本史の勉強になります。(30代女性)
「風光る」の関連テーマ
千夜恋歌
作者:原ちえこ

<あらすじ>
時を越え、国を越えて、愛は静かに燃え上がる!
遠き昔に詠われた、あの歌のように…。古い土鈴をお守りにした真由は、憧れの演劇部のヒロインから衣装をお願いされる。
剣道部の恵一とも仲良くなれ、願いがどんどん叶っていくかのように思えたが…。
原ちえこが贈る、詩歌が結ぶラブロマンス集!
歴史に埋もれた悲しい恋の物語
存在自体がロマンチックな静御前だったり、平安時代、戦国時代など悲劇的な恋をした有名無名の歴史上の人物たちの想いが切々と描かれ、時には現代の男女に想いが乗り移ったり、生まれ変わりのように巡り合ったりして恋し続ける物語。その人物たちが生きた時代やゆかりの場所を深く知りたくなり、私はこの漫画を読んで日本史が大好きになりました。(40代女性)
あさきゆめみし
作者:大和和紀

恋した人は、義理の母。光源氏(ひかるげんじ)を生涯苦しめる、許されぬ恋が始まる。多くの女性と恋に堕ちた光源氏の恋物語は、藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)への恋から始まった。相手は父の妻、そして義母。しかし源氏は、決して越えてはならない一線を、踏み越えてしまうのだった……。今こそ読みたい、極上ロマンス! 雑誌掲載時のカラー原稿を初めて完全再現した、全巻合計120ページのカラーで魅する大和源氏絵巻!!
平安時代のドロドロ昼ドラマ!
源氏物語を漫画化した作品ですので、まずは1000年以上前に使われていた言葉遣いの勉強になりました。和歌や大和言葉の響きがとても美しい!またフィクションではありますが様々な登場人物から、当時の王家の系図や政に関わる役職などを知ることもできます。
描かれているのは主に宮中での様子ですが、貝合わせや薫物合わせなど実際に行われいた遊戯や、元服の制度及び成人女性が御簾越しにしか成人男性に会うことができなかった等の平安時代の風習についても学ぶことができました。
一方でストーリーは昼ドラのように、ドロドロぐちゃぐちゃな恋愛模様が続きます。遥か昔の人々もこんな毒々しいラブストーリーにハマったのだなぁ(苦笑)と、共感するばかりです。(40代女性)
淡海乃海 水面が揺れる時
原作:イスラーフィール 作画:もとむらえり

一五五〇年。足利将軍家が三好家に追放され、室町幕府の崩壊が始まった歴史的な年。
近江にある小領地・朽木から、朽木基綱・幼名「竹若丸」の挑戦が始まる!
史実に埋もれた稀代の軍略家が日本史を塗り替える!
信長、秀吉、家康の三英傑を救った唯一人の戦国武将・朽木基綱の生涯を、大胆に描く大河ドラマ!
乱世を駆け抜ける戦国サバイバル、コミカライズ開幕!!
大勢力の間で翻弄されながら、転生主人公が知恵と謀略と笑顔(悪)で下剋上していく物語
どちらかというと日本史を少し知っている以上の人向けの漫画です。
朽木氏という小さいながらも特殊な立ち位置にある豪族の家に生まれた主人公が、下剋上を果たしていく中で複雑怪奇な畿内・宮中情勢と絡みながら家を大きくしていきます。
公家と将軍家の関係、三好家と将軍家、三好家と六角畠山の関係など信長以前の畿内情勢が色濃く描かれています。
もちろん、仮想戦記ものなので実際の歴史とはずれていくのですが、なぜそうなるのかが史実と絡めているので、そのあたりが理解できる人ならとても楽しく読めます。(30代男性)
学習まんが 少年少女日本の歴史

日本の歴史はまんがで学ぶのが最適!
そんなブームの火つけ役となった小学館版学習まんが『少年少女 日本の歴史』に、新刊『平成の30年』が加わり、最新24巻セットが登場しました。
日本を作った有名無名の人たちの物語
縄文時代や弥生時代から各時代、戦争へ向かい終戦を経た現代まで、日本の歴史を味わえるシリーズ。
このシリーズは、とにかく、あおむら先生の作画がすごいのです。各時代の様子が描かれる時の、キャラクターの表情の豊かなこと。各巻で映画のように歴史的事件が描かれます。
私は、このシリーズを子ども時代に夢中で読み、歴史学者かマンガ家になる夢を持ちました。歴史上のいろんな有名無名の人たちが、命を持って現れます。
卑弥呼をはじめ、各巻に印象に残る人がいます。歴史を好きになる入口になるのではと思います。より深く文献など調べてみる入口にもなるし、とにかく面白いので、1巻から読んでみてほしいです。(40代女性)
アンパンメン-明治起業家譚-
作者:内田麻美

相川コウジは小さなベンチャー企業の社長。投資家から見放され、友人たちが順調な人生を歩む中、トラックにはねられる。気がつくとそこには、刀に着物、ちょんまげ姿の武士たちが……タイムスリップした先はなんと明治時代だった!? 激動の時代を生き抜いた偉人達との運命の出会いが、相川を、そして日本の未来を変えていく。超異色の起業家ストーリー、ここに開幕!
時代を越えた起業家ストーリー
現世の起業家がタイムスリップして明治時代へ行くというありがちなストーリーではありますが、まだ争いが残る明治時代で戦うわけでもなく『起業する』という新しい作品です。
江戸の文化と海外の文化が入り混じる激動の時代だった日本の背景を学べるだけでなく、タイトルの通り『あんぱん』が世に出るまでの歴史をなぞったストーリーになっています。
有名な歴史上の人物からマニアックな偉人まで出てくるので、とても勉強になります。(30代女性)
陽の末裔
作者:市川ジュン

舞台は大正8年。没落士族出身の南部咲久子(なんぶ・さくこ)と貧しい農家出身の石上卯乃(いしがみ・うの)は、固い絆で結ばれていた。家庭の事情で東北から東京の紡績工場へ奉公に出る2人だったが、到着した先は憧れの帝都・東京とは違う牢獄のような施設。しかし、2人は自分の信念を曲げずに夢に向かって前進し……。
信じるとか信じないとかぬるいんだよ
大正から昭和初期太平洋戦争終戦くらいまでの、不自由な中で自由になりたいと願いながら働き成長する女性たち(と男性たち)の物語。
搾取する側とされる側の関係に抗う少女たちがたくましさが、まさか100年後でもたいして変わっていないなんて思ってもみなかっただろう。同じ100年を繰り返さないために、現代も何かしらに縛られている人に読んでほしい。(40代女性)
はだしのゲン
作者:中沢啓治

敗戦まぢかのヒロシマの町、食糧難でうえる子どもたち。人々は疲弊していた。下駄の絵付けで生計をたてる中岡家は貧しくとも、国民学校2年生のゲンたち兄弟は元気に育っていたが、戦争に批判的な父の言動から、近所からは疎外されていた。そして、ついに「あの日」がやってきた……。
戦争時代に強く明るく生きる少年の物語
作者の中沢啓治さんは実際に原爆による被曝を経験し、それを元に戦争時代に必死に生き抜こうとする少年の物語であるとともに、戦争時代どのような生活を送っていたのかどういった背景で戦争が行われることになったのか漫画を通して知ることができます。強く歩く逞しく戦争時代を生き抜くゲンの姿や悲惨な戦中戦後に心打たれる物語です。(30代女性)