秋の夜長にピッタリの長編小説おすすめ12選

おすすめの長編小説

秋の夜長におすすめしたい長編小説を集めてみました。
人気シリーズ物とか、面白そうと思いながらもなかなか手が出しづらいところがあったりしますが、少し涼しくなってきた読書の秋の今の季節に、読み始めてみるのはいかがでしょうか。
読み始めたら止まらない、面白い長編小説を12作品ご紹介します。

「精霊の守り人」(守り人シリーズ) 上橋菜穂子

精霊の守り人
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人の世界と精霊の世界、その2つが交錯する中で運命と戦う人々の物語

アジア的な雰囲気を持つ、作者独特のファンタジー世界で、主人公の女用心棒バルサと、彼女に守られる王子チャグムたちの冒険が描かれます。
巻が進むにつれて、やがて物語は国と国との争いを含む大きなスケールに発展し、主人公たちもそれに巻き込まれていきます。
登場人物たちが魅力的なのと、作品を支える世界観の設定や作者のイメージがとにかく豊かで、架空の世界にもかかわらず非常にリアリティを感じさせます。
また、作中度々登場する料理や食事の描写が匂いまで感じられるほど鮮明で、より物語の世界に引き込んでくれる一因となっていると思います。(40代男性)

槍使いバルサの冒険物語

上橋菜穂子の守り人シリーズが大好きです。異世界ファンタジーには珍しく、主人公のバルサは30代の女性です。作者の描き出すバルサを取り巻く世界の言語や文化、伝説などが緻密に組み立てられていて、それはもう見事です。
いろんなところに伏線があって、思わぬところでつながって何回も読み返したくなります。スピンオフ作品も発表されていて、バルサの周りの人たちも主人公になっているのでおすすめです。(40代女性)

「和菓子のアン」(既刊3巻) 坂木司

和菓子のアン
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甘い和菓子のような癒しを与えてくれる物語

「和菓子のアン」「アンと青春」「アンと愛情」の三冊が出ています。
主人公のあんちゃんがとにかく可愛らしいです。少しネガティブなところはありますが、何事に対しても素直に一生懸命に誠実に対応していて、応援せずにはいられなくなります。そしてあんちゃんを取り巻く職場の方たちも良い人ばかりで、微笑ましいです。和菓子の魅力にも出会え、デパートの和菓子売り場についつい行ってみたくなります。(30代女性)

「風神雷神 Juppiter,Aeolus」(上下巻) 原田マハ

風神雷神 Juppiter,Aeolus
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少年時代の宗達の夢と旅

俵屋宗達の「風神雷神図」をもとに、現代と過去の歴史をいったりきたりして謎にせまっていく作品。人物のキャラクターがはっきりしていて、生き生きと描かれています。自分の夢に向かってあくなき挑戦をする宗達のすばらしさに感動しました。ローマやミラノなどの風景描写も、絵を見ているように美しく表現されていて、少年たちと一緒に旅をしているようです。(60代女性)

「忍者だけど、OLやってます」(既刊4巻) 橘もも

忍者だけど、OLやってます
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都会で忍者は、諜報員として活躍する

忍者の里で生まれ育ち、修行を受けてきた主人公の陽菜子が、忍者を辞めて里を去り、東京で働く話です。同居人の穂乃香も同じ里の出身で、彼女は現役の忍者。この忍者というテーマが興味深い。そしてまるで色気のない陽菜子と、夜のお勤めが似合う穂乃香の正反対なコンビがいい味を出しています。また、仲がいいようで陽菜子を監視する穂乃香の威圧感、女の子のふたり暮らし、この危うさもドキドキします。そういう些末なことも大事ですが、全体的に穂乃香が勤める企業で機密漏洩の問題が起こり、その対処に忍者たちが駆け回る、この展開は読み応えありです。あと、マヌケな御曹司が陽菜子の上司で、この御曹司が陽菜子の保護者精神をくすぐってしまうあたりも見逃せません。(50代女性)

「機龍警察」(機龍警察シリーズ) 月村了衛

機龍警察
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異色の警察官を描いた物語

近未来の世界で人型の二足型機動兵器、通称[キモノ]が犯罪に使用され、警察の新チームを立ち上げキモノに関する犯罪捜査が物語の根幹です。それに政治、企業がらみの陰謀と官邸からの圧力によって真相にたどりつくのが困難になっています。陣頭指揮は外務省からの出向エリートで3人のパイロットも前職が元警察官、テロリスト、傭兵の3人で彼らの因縁も交わり絡み合う物語でした。(40代男性)

「図書館の魔女」(全4巻) 高田大介

図書館の魔女
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言葉の持つ力とその意味

「言葉」とは何なのか、ということを考えさせられる本です。
ファンタジーでありながら、随所に散りばめられた伏線を最後に綺麗にまとめ上げられている感は、ミステリー的な要素も含んでいます。登場人物のキャラクターも際立っていて、ぜひ映像化してほしいと思っています。難解な言葉の羅列と言語学的な専門知識の難しさに、正直根をあげそうになりますが、それを乗り越えるだけの価値はあります。(40代女性)

「ねじまき鳥クロニクル」(全3巻) 村上春樹

ねじまき鳥クロニクル
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時間や空間を超えるファンタジー小説

妻と二人暮らしで現在無職の主人公が、その妻の失踪から壮大な冒険に巻き込まれていくファンタジーです。
家の裏の路地にいる猫から始まりいつしか戦争の時代の痛々しいエピソードに話がつながっていき、私たちが普段何気なく暮らしている街やそこに住んでいる人も、辿っていくと70年前の戦争やそれに付随する暴力につながっていく、戦争は決して違う世界の出来事ではないんだなと感じる本でした。(30代女性)

「銀河英雄伝説」(全10巻) 田中芳樹

銀河英雄伝説

“常勝の天才”ラインハルトと、“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリー。ふたりの名将が現れたとき、帝国と同盟の抗争は新たな段階を迎えた。圧倒的なスケールを誇る宇宙叙事詩、スペースオペラの金字塔。

壮大な宇宙空間で繰り広げられる人間ドラマ

かなりボリュームのあるシリーズですが、これだけの重厚な世界観と深いストーリーを展開するにはこれだけのボリュームは必要であることは一読してもらえたら分かっていただけると思います。信条の異なる二人の天才を軸に話は展開していきますが、それは1世代だけではなく、次の世代にもわたっていき、しかも、登場人物も魅力的な人物ばかりで、必ず自分が推したくなる人物が出てくると思います。この壮大な世界観を多くの人にぜひ体験してもらいたいです。(40代男性)

「姑獲鳥の夏」(京極堂シリーズ) 京極夏彦

姑獲鳥の夏

「二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?」。昭和27年の夏、三文文士の関口巽(せきぐちたつみ)は東京は雑司ケ谷にある久遠寺(くおんじ)医院の娘にまつわる奇怪な噂を耳にする。しかも、密室から煙のように消えたというその夫・牧朗は関口の旧制高校時代の1年先輩だった。

不気味な怪事件を「拝み屋(京極堂)」が解決していくホラーミステリー

不気味な怪事件を妖怪(の設定)と関係させながら物語が進んでいく小説です。
昭和時代が舞台なのでノスタルジックな雰囲気を感じると同時に思わずぞっとするような恐い描写があるので日本特有のホラーミステリーが好きな人は夢中で読めると思います。そんな中でも個性的で癖のある登場人物達が次々と事件を解決していくのもこの小説の魅力ですね。
他にも同じ妖怪シリーズが数多く出ているので興味を持った方はまず一巻目であるこの小説から読んでみるのをおすすめします!

「姑獲鳥の夏」の関連テーマ

「誰か―Somebody」(杉村三郎シリーズ) 宮部みゆき

誰か―Somebody
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身のまわりに潜む狂気

大企業の会長の娘婿になった平凡な男が色々な事件に巻き込まれていく話で、小泉孝太郎主演でドラマ化もされています。登場人物たちの背景やその行動に至るまでの経緯が気味が悪い程リアルに描かれて、自分のすぐそばにも狂気が潜んでいるのかもしれないとぞくぞくします。少し古い本ですが、軽い文体で面白く読みやすいです。(30代女性)

「薬師寺涼子の怪奇事件簿」(既刊10巻) 田中芳樹

魔天楼 薬師寺涼子の怪奇事件簿
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スカッとするアクション物語

主人公の警部補 泉田と才色兼備な直属の上司お涼が邪魔を蹴散らしながら圧倒的武術や頭脳を駆使して怪奇事件解決していく伝奇アクション小説です。著者はアルスラーン戦記で有名な御歳70になる田中芳樹先生。きっちりとした句読点は読んでいて苦痛がなく、日本語を駆使して正しく表現をして下さる方です。惚れ惚れする情景描写(特に戦闘シーン)は臨場感たっぷりなのでとてもオススメです。(10代女性)

「屍鬼」(全5巻) 小野不由美

屍鬼
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ある村で起きたホラーサスペンス物語

独特な世界観があり読み始めからどんどん引き込まれていきましたし、この独特な世界観を文章のみで描かれているのは、圧倒されほどに素晴らしかったです。また、長編でありながら読んでいても全く飽きないですし、読めば読むほどにハマってしまうサスペンス作品で、ラストまでどうなるか分からないこの展開には夢中になれました。(30代男性)