夢中になる恋愛小説を読みたい!10代中高生向けおすすめ15選

2023年2月8日

10代の中高生におすすめの恋愛小説

塩の街

作者:有川浩

塩の街

<あらすじ>
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。男の名は秋庭、少女の名は真奈。静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた……。

出会いと別れを繰り返す切なくも温かい物語

『塩の街』は『図書館戦争』を執筆した有川浩さんのデビュー作。
ある日世界を塩が埋め尽くしてしまう。塩は人も街も飲み込んで社会崩壊に向かっていく。そんな時代に女子高生の真奈と元陸上自衛隊員の秋庭の二人の生活が始まる。恋愛要素だけでなく、「塩が世界を埋め尽くす」というスケールの大きい舞台設定だけでなく、出会う人々、関わる人々にも注目して泣いて笑って楽しめる作品です。(20代女性)

粉雪

作者:ユウチャン

粉雪

思い思われ振り振られる物語

裏社会の男と生きてる意味が見当たらない女の恋物語です。わたし的にどこが学生向けなのかと言われると「ひとを想う事がどれだけ素晴らしいか、どれだけ人生に大きく左右するか」と言うところです。若い時には少しやんちゃな子を好きになったりすると思います。その時の感情で悪さをしてしまう時もあると思います。そんな感じでただ人を好きになっただけでも、愛しただけでも自分の人生がごろっと変わることがあるという事を教えてくれると思います。(20代女性)

世界の中心で、愛を叫ぶ

作者:片山恭一

世界の中心で、愛を叫ぶ

<あらすじ>
高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。日本中を涙させたラブストーリー。

自分の大切な人をより大切に思える作品

主人公が高校生なので、中高生にも共感しやすい内容になっていると思います。人を好きになるということを爽やかに可愛らしく描いていて、こんな恋がしてみたいなという気持ちになると思います。また自分の大切な人を失ってしまう悲しみをこの作品を通して初めて知り、そして初めて考えることができる人も多いのではないかと思います。(30代女性)

ざ・ちぇんじ!

作者:氷室冴子

ざ・ちぇんじ!

<あらすじ>
17歳の貴志子は、親子ほどに歳が違う恋人の有実から、彼の娘の晃子を預かってほしいと頼まれた。晃子は15歳。気が進まなかった貴志子だが…?

活発な姫とおとなしい若君が入れ替わる平安ラブコメディ

作者の氷室冴子先生はすでに亡くなられていますが、表紙イラストを新しくした新装版が現在も本屋で市販されている、世代を超えた青春恋愛小説です。
平安時代を舞台に活発な姫とおとなしい若君が性別を偽って宮中で働くことになるコメディです。男装した姫は帝との、女装した若君は女性の東宮との恋愛が描かれます。
氷室先生はコメディからシリアス、古典から(執筆当時の)現代ものまではばひろく名作を手がけられています。古典の知識をわかりやすく、恋愛とおりまぜながら書かれており、中高生ならば恋愛小説でありコメディであるこの作品を楽しみながら古典や歴史の勉強にもなるおすすめの作品です。(40代女性)

「ざ・ちぇんじ!」の関連テーマ

いちご同盟

作者:三田誠広

いちご同盟

<あらすじ>
中学三年生の良一は、同級生の野球部のエース・徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の少女・直美を知る。徹也は対抗試合に全力を尽くして直美を力づけ、良一もよい話し相手になって彼女を慰める。ある日、直美が突然良一に言った。「あたしと、心中しない?」ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死をリリカルに描いた長篇。

生きることを知る物語

後半、20代後半、すっかり大人になってから読みましたが、感動しました。確かに恋愛もあるけれど、それ以上に生と死について考えさせられます。主人公たち3人、15歳という大人になりかけているつもりでいるものの、大人から見ればまだまだ子ども。でも、それがまぶしくもあります。SNSで簡単につながれる現代だからこそ、直接、生と死を感じて欲しいです。文章も素敵なので、ぜひ読んで欲しいです。(50代女性)

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