夏に読みたくなる、夏を感じる小説13選

2022年4月7日

夏に読みたくなる小説

夏の冒険、甘酸っぱい体験、汗をかき涙した青春、お祭りの屋台、そしてちょっと怖い話などなど、夏に読みたくなってくる、夏を感じる小説を集めてみました。

「夏の庭―The Friends」湯本香樹実

夏の庭―The Friends
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懐かしい過去と輝かしい未来

この本を読んだあとに、これからの人生観や少年たちの成長がとても印象的に残るインパクトのある夏の物語だと思います。私の年齢だとこういう小学生時代があったなあと思い返してみたり、おばあちゃんになったらお手本となるような歳のとり方をしたいなあと思わせてくれるストーリーだと思います。夏の日記みたいな描かれ方なので読んでいてすっきりします。(20代女性)

心に響き懐かしさも感じる物語

読んでいて自分の子供の頃の夏の思い出が鮮明に甦ってきますし、懐かしさはもちろん心に響く言葉も沢山あるので、年齢関係なく感受性が豊かになれます。
また、夏はもちろんですが、人生として振り返ったり考え直すことのできる作品なので何度読んでも学ぶものが多くありますし、読む時の気分で感じ方も変わるので、ずっと読み続けることができる一冊だと感じました。(30代男性)

「夏の庭―The Friends」の関連テーマ

「ぼくらの七日間戦争」宗田理

ぼくらの七日間戦争
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学生と親、教師との術を得るための戦い

明日から夏休みという時に同じクラスの中学生男子が急にいなくなり、学校の厳しい校則や親への反発を元に使われなくなったたて物に籠城して自由の権利を奪い取る戦いにハラハラドキドキしました。
青春時代、ここまで自分達で何かできるのか、そして、何もしないでじっとしているだけで良いのか考えさせられる小説です。(40代女性)

「バッテリー」あさのあつこ

バッテリー
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野球を通した、心温まるヒューマンストーリー

私が小学生の頃、初めて自分のお小遣いで買った小説があさのあつこさん原作の「バッテリー」全6巻で、映画化やドラマ化をもされた名作です。
この小説が出た頃は中学生で日々、野球部で汗を流す日々を送っていました。
丁度、季節も、自分の所属していた野球部が夏の大会まっ只中で、その頃に読んでたバッテリーという小説に出てくる主人公も中学生の野球少年で情景が野球小僧だった自分とリンクしたのを今でも懐かしく感じます。また、この小説は野球の話だけではなく、野球に繋がるチームワークや仲間、友達、青春、家族だったり、ヒューマンドラマ的な部分も垣間見えるところが何とも色々と考えさせられる小説ですし、今自分の人生の指針となる小説のひとつとなっています。(20代男性)

『バッテリー』映画版はこちら

「向日葵の咲かない夏」道尾秀介

向日葵の咲かない夏
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怖いけど切なく悲しくなるお話

夏の蒸し暑い描写が多いのに、作者の表現方法で全く暑苦しく感じない。
疑問の場面が多く、その疑問が読んでいる最中なかなか解けなくて、最終的にそうだったのかと同時にブルッと全身寒気がきて仕方ない。夏の蒸し暑い時期に読むのがとてもオススメです。何度読み返しても飽きもしない作者の技法がとにかく素晴らしく是非読んでほしい。(40代女性)

巧妙な叙述トリックに騙される

第6回本格ミステリ大賞候補にもなった名作で、生まれ変わりを信じる少年のある夏休みの物語です。登場人物それぞれがどこか怪しく、読み進めるにつれてだんだんその違和感が読者を襲ってきます。ラストは想像できない結末です。ぞわぞわとした、なんともいえない読後感は唯一無二で、何度も読み返したくなってしまいます。(20代女性)

「向日葵の咲かない夏」の関連テーマ

「君が夏を走らせる」瀬尾まいこ

君が夏を走らせる
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子育てに奮闘する一夏の物語

高校生の主人公である大田くんが夏休みに先輩の子供、鈴香ちゃんの子守をすることになりました。子育てができるわけがないと思い、断ったが、鈴香の面倒を見る人がいないので、大田くんが見ることに。
鈴香との子育てに最初は奮闘しながらも、鈴香との距離が近くなっていく姿が印象的です。鈴香と別れるシーンは込み上げるものがありました。(40代女性)

「天国の本屋 恋火」

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花火とピアノで人々が繋がる物語

天国の本屋シリーズのひとつ。
未練を残したまま亡くなった人とこの世の人とを繋ぐ、天国の本屋の話です。天国側とこの世側でバラバラだった話が、最後へいくにつれ、繋がっていきます。
今作は、リストラされて天国の本屋で働くことになったピアニストの男性と、昔の花火大会を復活させようと奔走する女性の物語。
夏に向けて心高まり、そして温まる、読みやすい一冊です。(30代女性)

「クライマーズ・ハイ」横山秀夫

クライマーズ・ハイ
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仕事に賭ける思い、矜持とは。

1985年8月の日航機墜落を題材にした小説。
地方新聞社に所属する記者たちのぶつかり合い、嫉妬、熱量がおびただしく、まさに仕事に命をかけるプロとしてのマスコミの姿が生き生きと描かれている。古臭いのかもしれないが、昭和の男くささがあふれ、仕事への向き合い方はどうあるべきかと改めて問われているような気になった。(50代男性)

「対岸の彼女」角田光代

対岸の彼女
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青春時代で思春期の葛藤物語

青春時代という思春期の年齢で、そんな年齢の頃の難しい心理接写を非常にリアルに描かれていますし、読んでいるだけでその背景が浮かんでくるような感覚になれるので、作品の世界に入り込みながら読むことができました。また、登場人物は多いですが、多くても一人一人の設定や物語が丁寧な分更に個性が活きていますし、色々な人物に感情移入ができ大変良かったです。(30代男性)

「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦

ペンギン・ハイウェイ
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不可思議な謎に少年が迫る。

少年と妙齢の女性による優しくも切ないストーリーに胸をうたれました。また、少年の生活圏で次々に起こる不可思議な謎について独自で調査を進めていく場面では、少年の豊富な知識や好奇心旺盛な性格が大いに生かされており、読んでいて非常に面白かったです。些かおませなところは、森見登美彦作品の醍醐味とも言え、その諧謔がたまりません。(20代女性)

「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」青崎有吾

風ヶ丘五十円玉祭りの謎
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風変わりで面白い探偵裏染。

平成のエラリー・クイーンと絶賛された著者による上質かつ日常感溢れるミステリーは、読み心地はもちろんのこと、読後感も非常にスッキリ感を伴う心地良さがありました。裏染のキャラクターがこれまでの探偵概念を覆すほどのインパクトがあり、本作はミステリーとキャラクター小説、その両方をの面を堪能できるのが素晴らしかったです。(20代女性)

「世界の中心で、愛をさけぶ」片山恭一

世界の中心で、愛をさけぶ

《あらすじ》
高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。日本中を涙させたラブストーリー。

悲しいけれど最高の恋の物語

最初の出だしから夏のイメージの展開で、本当に清々しいヒロインに惹かれました。また、夏の海水浴の時期に、二人の愛を深めていくシーンも夏です。青春恋愛小説というのは夏の情景が一番合うのでしょうか。私にとっても夏は恋愛を高めていく最高の季節だと思っています。肌を露出することによってお互いが惹かれ合うのも人間の性だと感じます。二人の永遠の愛に涙する傑作です。(60代男性)

「夏への扉」ロバート・A・ハインライン

夏への扉
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純愛の扉を開く美しい物語

夏の扉とは、愛猫の探究心と主人公の科学に対する渇望と彼のヒロインへの愛を表現していると思いました。そしてヒロインとの人生を取り返し、運命をも変えてしまう愛の強さに感動しました。
相棒役のアンドロイドは、きっと愛猫の魂だと思います。主人公は自分の思いを遂げ、夏の扉を開いてしまいます。その強き意志こそ学ばなければいけないことかもしれません。ハッピーエンドに泣きました。(60代男性)

「悲しみよ こんにちは」フランソワーズ・サガン

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少女の切ない夏の恋物語

少女は父とその愛人と共にバカンスへと出かけます。そこでひと夏の恋に落ちるのですが、自分の恋と同時に父と愛人の関係についても苦悩します。この小説を読むとその背景にコート・ダジュールの太陽と海、美しい夏の風景が鮮やかに目に浮かび、少女の苦悩をより切なく美しく感じてしまいます。
私がこの小説を初めて読んだのは高校生の時だったので少女と自分を重ねていましたが、娘をもつ今は親の目線で見てしまい、また違った趣を感じられます。世代を越えてお勧めしたい小説です。(50代女性)