天才か?狂気か? マッドサイエンティストが登場する漫画

2022年4月9日

マッドサイエンティストが登場する漫画

天才なのか狂気なのか、マッドサイエンティストなキャラクターが登場する漫画を集めました。
世界を滅ぼそうとするヤバい奴から、おとぼけマッドサイエンティストまでの11作品。

「銃夢」のディスティ・ノヴァ

作者:木城ゆきと

銃夢

<あらすじ>
空中都市ザレムが全てを支配する世界。地に残されたわずかな人類はザレム直下に吐きだれるゴミ溜めの周囲に寄り添い、なんとか生き延びていた。サイバネ医師であり賞金稼ぎでもあるイド・ダイスケはスクラップの中から少女の頭部を見つけ再生させる。少女は記憶を失っていたものの失われた古武術・機甲術をその身に宿していた。自身のルーツ、生きる意味…人生の問いを追い求め、少女は賞金稼ぎとなり、戦いの日々を送るが…!?

人間であることの定義や業を考えさせられるSF漫画

全身サイボーグの少女の格闘アクションと、SFを盛り込んだポストアポカリプス的な作品。
元天上人のノヴァ教授は、人体を細胞レベルから改造することのできる天才科学者。狂人のように振る舞い主人公を実験体として扱いながらも、物語と主人公の心の成長を導く重要な役割も担う。焼きプリンが好物で、おいちい!は彼の名セリフの一つ。(40代女性)

「BLEACH」の涅マユリ

作者:久保帯人

BLEACH

《あらすじ》
黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?

中二心をくすぐるカッコいいバトル漫画

BLEACHの魅力は、人間と死神の迫力満点のバトルシーンが楽しめるところです。それぞれのキャラクターたちが持っている能力に個性があったり、ピンチな状況から覚醒するシーンなど、燃える展開もあります。
涅マユリは護廷十三隊十二番隊隊長でありながら、マッドサイエンティストとして様々や実験をおこなっています。敵キャラのように見せかけて、ちゃんと仲間のために戦うギャップがカッコ良いキャラクターです。(20代男性)

お互いの能力をぶつけあうバトルシーンがカッコ良い作品

キャラの魅力、ネーミングの語呂の良さ、見開きのかっこよさなど、どれをとってもセンス抜群な漫画です。特にネーミングセンスは唯一無二と言っても過言ではありません。
そんなBLEACHの中でも屈指の強キャラ、涅マユリは部下すら実験材料にするというマッドサイエンティストっぷりを発揮しています。だからといって悪人ではなく、むしろマユリがいなければ詰んでいた戦いは数多くあります。隊長格の中でも頼りになるキャラで、単純な戦闘力は高い方ではありませんが、実験によって生み出した道具や薬によって、他を圧倒する見事な戦いっぷりを見せています。マユリならなんとかしてくれるんじゃないかと思わせる、そんな強さを持ったキャラです。(20代男性)

「斉木楠雄のΨ難」の斉木空助

作者:麻生周一

斉木楠雄のΨ難

《あらすじ》
彼の名前は斉木楠雄、超能力者である。誰もが羨む才能も、本人にとっては災難を呼ぶ不幸の元凶。故に人前では力を封印、目立たず人と関わらずを心掛けてきた斉木だったが、何故かワケあり同級生が急接近!?

日々ギャグときどき感動

この漫画は超能力者として生まれた斉木楠雄が数々の災難を超能力を駆使して回避していくギャグマンガです。超能力者であることを家族以外には隠しながら超能力を使用しているので、読んでいるこちらは楠雄に同情しつつも抱腹絶倒することでしょう。
そんな楠雄の実の兄が空助です。
空助は幼いころからの天才児でしたが、超能力者として生まれた弟の楠雄に対抗心を持つようになります。それは作中のあらゆる場面でも伺えます。
執着と言っていい程彼の頭には楠雄が居て、楠雄を負かすために努力し続ける姿はギャグを超えて感動すらすることでしょう。(30代女性)

「スピリット・サークル」のフルトゥナ

作者:水上悟志

スピリット・サークル

《あらすじ》
桶屋風太は中学2年生。平凡な中学生生活だったはずが額に大きな傷のある美少女の転入生・石神鉱子の出現によって一変する事に! 壮大な輪廻転生スペクタクル!

輪廻転生ファンタジードラマ

主人公・桶屋風太が「スピリットサークル」というアイテムで自らの「過去生」を次々見ていくという、輪廻転生がテーマの不思議なお話。
風太の過去生にして、スピリットサークルを発明した張本人、そしてヒロイン石神鉱子が風太を恨む原因でもある最重要人物が、天才霊学者フルトゥナです。
彼は天才的な頭脳の持ち主ですが、弟子を病から救うために何万人もの命を奪ってしまいます。その後さらなる大量虐殺を経て、その頭脳で宇宙を見破り、強大な力を得ることを画策します。まさにマッドサイエンティストなフルトゥナと、その生まれ変わりである普通の中学生である風太。彼らがどんな決着を迎えるのか必見です。(20代女性)

「最遊記」の你健一

作者:峰倉かずや

最遊記

<あらすじ>
天地乱る混沌の時代、人と妖怪が共存する“桃源郷”で突如妖怪が暴走し、人間を襲い始める。地獄絵図と化した桃源郷の異変を止めるため、超鬼畜生臭坊主・玄奘三蔵は、元気な小猿・孫悟空、すっとぼけお兄さん・猪八戒、エロ河童・沙悟浄とともに西を目指す。

唯我独尊を地で行く男たちの殲滅旅行記

人間と共存する妖怪が自我を失い暴走する桃源郷の異変。その異変の元凶を突き止めるために旅をする玄奘三蔵一行の物語。それは、牛魔王蘇生実験の影響によるもので、その根本に関わる経歴不明の天才マッドサイエンティスト你健一(ニィ ジェンイー)である。
人を食ったような物言いで、牛魔王側からも信用を得ていない胡散臭い人物。牛魔王の息子すら実験対象にして、感情のない殺戮マシーンに変えてしまう。妖怪の襲撃により亡くなった玄奘三蔵の師「光明三蔵」とも深いかかわりを匂わせる謎多き人物である。(30代男性)

「鋼の錬金術師」のショウ・タッカー

作者:荒川弘

鋼の錬金術師

<あらすじ>
兄・エドワード・エルリック、弟・アルフォンス。2人の若き天才錬金術師は、幼いころ、病気で失った母を甦らせるため禁断の人体錬成を試みる。しかしその代償はあまりにも高すぎた…。錬成は失敗、エドワードはみずからの左足と、ただ一人の肉親・アルフォンスを失ってしまう。かけがえのない弟をこの世に呼び戻すため、エドワードは自身の右腕を代価とすることで、弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功。そして兄弟は、すべてを取り戻すための長い旅に出る…。

エルリック兄弟の成長の物語

鋼の錬金術師においては「錬金術=科学」なので、ここに出てくる悪い錬金術師は大体マッドサイエンティストだという考に基づく意見です。私が鋼の錬金術師で1番マッドだと思ったのは、けっこう序盤に登場するショウ・タッカー。
タッカーさんは「綴命の錬金術師」の二つ名を持つ国家錬金術師で、複数の動物を掛け合わせたキメラ錬成の第一人者です。国家錬金術師の資格は更新性で、数年ごとに自分の研究成果を報告して認められなければならないのですが、研究成果が振るわなかったタッカーさんは、研究費ほしさに自分の妻、次の更新年には娘と飼い犬をキメラにしました。
もうヤバイですよね。最初は家族の暮らしのために資格更新に向けて頑張っていた部分もあったろうに、だんだん追い詰められて金のために手段を選ばなくなったタッカーさん。狂気の末に目的と手段がアベコベになってしまった、悲しいマッドサイエンティストだと思います。(20代女性)

「鋼の錬金術師」の関連テーマ

「幼女戦記」のアーデルハイト・フォン・シューゲル

漫画:東篠チカ 原作:カルロ・ゼン

幼女戦記

《あらすじ》
超合理主義エリートサラリーマンが転生したのは、なぜか幼女だった!? 魔法と小銃の入り乱れる異世界で、軍での出世&安全な後方勤務を目指すが、なぜかエースとして祭り上げられ……?

幼女の皮を被った化け物の戦闘記

工廠主任技師であるアーデルハイト・フォン・シューゲルは、自身の野望に忠実で主人公の安全性を一切顧みず、自身の技術に絶対の自信を持っているからその技術を馬鹿にされると怒るところが子供のようで見ていて笑えてしまった。その後も責任を主人公に押し付ける様はとても滑稽だった。
主人公がアーデルハイト・フォン・シューゲルの新たな研究の手伝いとしてテスト要員になり彼と関わる。アーデルハイト・フォン・シューゲルはこの作品において主人公の困難に助力する大事なキャラである。(10代男性)

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「OZ」のリオン・コンラート・エプスタイン

作者:樹なつみ

OZ

2021年、第三次大戦後の荒廃した世界。だが、「戦いも飢えも無い」という伝説の都・OZを目指す一行がいた…。ジェッツコミックス版原稿に大幅加筆、雑誌掲載時のカラーイラストを完全収録!さらに2・3・4巻にはコミックス未収録の番外編3作品を収録!! 近未来SFアドベンチャーの金字塔的作品が完全版でついに登場!

狂気による科学の暴走を阻止せよ

1988年の作品なのですが、まったく古臭くなく設定が素晴らしい。AIをこの時代に予見していたとは。
リオン・コンラート・エプスタインは他分野で才能を発揮できる超天才でありながら、重度のマザコン(そしてその母もヤバい)。失踪しヒューマノイドを開発していたのだが、開発理由が恐い。こういう科学者たくさんいそう、いやすでに日常にAIって入り込んで生活していそう。結果、自分の開発したものによって思いがけない結末を迎えることは天才も予想できなかったのは皮肉である。(40代女性)

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「究極超人あ~る」の成原博士

作者:ゆうきまさみ

究極超人あ~る

<あらすじ>
春風高校に転校してきた少年・R・田中一郎くん。その正体は実はアンドロイドだった!おもしろければよいとの理由でRは光画部に入れられ、さらには部長にされてしまうのだが!?ボンヤリ型の高校生アンドロイドと超愉快な仲間たちがくり広げる大騒ぎ!!

昭和ならではのギャクマンガ

主人公のアンドロイドである、あ~る28号を作った博士。もともとは世界征服のためにあ~る28号を作ったことを半分忘れていたが、マンガの後半で思い出して、少々暴走して、ロボットを作って、地球制服のとっかかりとして、練馬周辺の征服しようとして、爆発っぽいラストシーンにつながる。(30代女性)            

「身海魚―SHINKAIGYO―」の凶ロウ范

作者:田中加奈子

身海魚―SHINKAIGYO―

【ウイルスvsサメ型人造生物】天才博士・凶ロウ范(きょうろうはん)は、ウイルスの脅威から人類を守るため、人体を自在に泳ぐ治療用サメ型身海魚K‐1号を生みだした。ところがK‐1は凶悪な性格で、彼自身が人類の敵になりかねない危険な存在…。そんなK‐1が、ふとしたきっかけで妹想いの心優しい少年と合体!? ウイルスと戦う海洋SFファンタジー!

セクシーでかっこいい海の猛獣たちのバトルもの

医学博士の凶ロウ范(きょうろうはん)は、日々凶暴化するウイルスを地球上から消すため、人体の内部に入り込んでウイルスを除去するK-1号という生命体を作り出しました。
K-1号は自尊心が非常に高いため、博士に飼われて働かされているのが嫌でした。あるとき患者の兄の体を乗っ取ったK-1号は、凶ロウ范のことを殺そうとしますが、心臓に病を抱える妹のことを思うと、なぜか憎かった凶ロウ范のことを殺すことができません。もともとのその体の持ち主である大吉君は、妹のことが大好きなとても良いお兄ちゃんだったので、大吉君の妹を守りたいという気持ちがK-1号と融合してしまいました。妹を守りたいという気持ちと、社会の規範よりも俺様の方が偉いから誰にも従いたくないという気持ちがせめぎ合うK-1号の様子がとても面白いです。

絵柄がとても肉感的で、女性キャラも男性キャラもみんなセクシーです。大吉君は大人しくてモテないタイプだったのですが、K-1号が入るとなぜかモテモテになります。群がる女子生徒に体を密着させて「そんなに俺様のDNAが欲しいのか?」と尋ねるシーンは、この漫画の美味しいところの象徴的シーンだと思います。(30代女性)

「みすて♡ないでデイジー FOR EVER」の歩野零二郎

作者:永野のりこ

みすて♡ないでデイジー FOR EVER

主人公が疎すぎて面白い作品

頭脳にかけては飛び抜けているというのに、こと恋愛方面にはとんと疎い歩野零二郎の的外れな考えのもとで進んでいくところが何よりも面白い。歩野零二郎は、なんの掛け値なしに天才と称せるほどの抜きん出た頭脳を持ち合わせており、その代償なのか感情に関しては自分のものであっても相当鈍いです。そんな彼が巻き起こすラブコメテイストの物語は見応えたっぷりです。(20代女性)

天才マッドサイエンティストの恋愛物語

主人公のマッドサイエンティストである高校生はとにかく頭が良かったですし、そんな主人公がある女子校生に恋をしてしまうといった恋愛物語は、読んでいても懐かしい気分も感じつつ斬新で非常に楽しめました。また、主人公は天才ではありながら抜けているような部分もあるので、勘違いだったり天然のような姿にはギャップもあり笑えます。(30代男性)