世界史の勉強になる映画15選

2023年12月14日

世界史の勉強になる映画

世界史の勉強になれる映画を集めてみました。
高校での世界史の勉強は範囲も広く覚えるのは大変ですよね。そんなときに役立つのが映画や小説などの物語です。古代から近代までの様々な時代や地域の出来事を取り上げ、映画ならではの臨場感で歴史を学ぶことができます。
そんな世界史の勉強に役立ちそうな映画を15作品ご紹介します。

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル (2012)

<あらすじ>
19世紀のフランスを舞台にした本作は、果たせぬ夢、報われぬ恋、情熱、犠牲、そして贖罪という、心奪われる物語を描き出す。これは、時代を超えて生き続ける人間の魂の証しなのだ。ジャックマン演じる元囚人ジャン・バルジャンは、仮出獄後に逃亡し、それ以来何十年もの間、無慈悲な警部ジャベール(クロウ)の執拗な追跡を受けていた。そんな折、バルジャンは工場労働者ファンテーヌ(ハサウェイ)の幼い娘コゼットの面倒を見ることを約束する。だが、その約束が彼らの人生を永遠に変えてしまうのだった。

フランス国民が社会を変えるために立ち上がる映画

レ・ミゼラブルは、フランスを舞台としたフランス革命後の物語で、革命後も市民の生活は苦しいまま、資本主義が形作られていく中で厳しい労働を強いられる民衆の生活が描かれます。
ミュージカル映画ですが、とにかくキャストの方の歌がすばらしく、録音ではなくすべての曲がその場で撮影しながら録音したものということで、臨場感がすごいです。
時代背景やストーリーからも登場人物の激しい怒り、悲痛な叫びなど、役者の方の危機迫る演技にも胸を打たれます。
決して軽くはない内容の映画ですが、一生に一度は見て後悔のない映画です。そして見終わった後にこの映画の時代背景を知りたくなります。フランスの歴史に自然と興味を持ってしまう映画です。(40代女性)

「レ・ミゼラブル」の関連テーマ

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

<あらすじ>
1940年、第二次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落間近、イギリスにも侵略の脅威が迫っていた。連合軍がダンケルクの海岸で窮地に追い込まれるなか、ヨーロッパの運命は、新たに就任したばかりの英国首相ウィンストン・チャーチルの手に委ねられた。度重なる失策から“政界一の嫌われ者”であったチャーチルは、政敵たちに追いつめられながら、ヨーロッパのみならず世界にとって究極の選択を迫られる。ヒトラーに屈するのか、あるいは闘うのか・・・。

歴史を変えた男の勇気の物語

ヒトラー率いるナチス・ドイツが、ヨーロッパを支配していた頃に、イギリスの首相に就任したウィンストン・チャーチルが徹底抗戦を決意して戦う姿を描いた作品ですが、日本から遠く離れた国の話だし、授業ではあまり勉強しなかった近代歴史だった分、全く知らなかったので凄く勉強にもなりました。
それにこの人のお陰で今のヨーロッパがあると思うと、本当に凄いです。(30代女性)

ナポレオン

ナポレオン

<あらすじ>

1789年 自由、平等を求めた市民によって始まったフランス革命。
マリー・アントワネットは斬首刑に処され、国内の混乱が続く中、天才的な軍事戦略で諸外国から国を守り 皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオン。
最愛の妻ジョゼフィーヌとの奇妙な愛憎関係の中で、フランスの最高権力を手に何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛けていく。
冷酷非道かつ怪物的カリスマ性をもって、ヨーロッパ大陸を勢力下に収めていくが――。
フランスを<守る>ための戦いが、いつしか侵略、そして<征服>へと向かっていく。

フランス革命後に出現した英雄の人生

冒頭シーンの、フランス革命の混乱中に命を失ったマリーアントワネットの場面から引き込まれるように映画に夢中になりました。戦争のシーンは迫力満点で全ての合戦シーンに注目できます。特にトゥーロン要塞でのナポレオン自らの突撃シーンはエキサイティングな場面として印象に残りました。皇帝まで昇りつめながら結局セントヘレナに流されてしまう劇的な英雄の人生がコンパクトに把握できるお勧めの作品だと感じました。(50代男性)

エリザベス

エリザベス

ケイト・ブランシェットが英国の女王・エリザベスに扮した壮大な歴史劇。ヴァージン・クイーンの知られざる物語が語られる。

恋よりも国に尽くした女性の成長物語

イングランドを舞台にテューダー朝(エリザベス一世が死去する1603年まで続いた王朝)の最後の女王であるエリザベス1世が、政情が不安定なイングランドの女王として即位し、やがて黄金時代を築く事を予感させる物語です。
主演のケイト・ブランシェットが何も知らないお飾りの女王でしかなかったエリザベスが、経験を積んで政敵を蹴落とし、国と結婚してイングランドを大国にのし上げるヴァージンクィーンになるまでを演じています。
画面から当時のイングランドの様子が伝わってくる圧巻の歴史映画です。(30代女性)

ガンジー

ガンジー
《あらすじ》を見る

偉大なるマハトマ・ガンジーの波瀾に満ちた生涯

1893年にイギリス領インドの青年弁護士のマハトマ・ガンジー(ベン・キングスレー)は南アフリカ(当時はインド同様イギリス領)を訪れていました。
白人でないことを理由に差別されてしまうという冒頭から始まるのですが、イギリスからの独立を望んでいたインドを舞台に非暴力を貫き、独立へと導いた「インド独立の父」マハトマ・ガンジーの伝記的作品となっています。

インド人の父を持つベン・キングスレーがガンジーの風貌だけでなく仕草までそっくりに役作りをしていて、公開当時はガンジーの再来!と大きな話題にもなったほどです。
米アカデミー賞9部門受賞した名作です。(30代女性)

キングダム・オブ・ヘブン

キングダム・オブ・ヘブン

<あらすじ>
12世紀のフランス。妻子を失い絶望する鍛冶屋の青年のもとに、彼の父を名乗る十字軍の騎士が現れる。彼に導かれ戦いの旅に出た青年は騎士として成長。エルサレムへと向かい、やがて美しい王女と禁断の恋に落ちる。

聖地エルサレムと、それにかかわる人たちの運命の物語

1184年頃の、エルサレムが舞台になっている映画です。
十字軍の遠征という歴史的なできごとが、物語の重要な要素となっています。映画の最後の、エルサレムの包囲戦の戦いが、描写に力が入っていて、迫力があり少し怖いぐらいです。
エルサレムという都市の、住んでいる人同士の因縁というか、運命というかそういうものを、考えさせられます。(30代男性)

グラディエーター

グラディエーター

<あらすじ>
西暦180年、大ローマ帝国。皇帝から次期皇帝の座を約束された将軍マキシマス。
ところが、それを許さない皇帝の息子コモドゥスは、皇帝とマキシマスの妻子を殺害し、新皇帝の座につく。
全てを失ったマキシマスは奴隷剣闘士に身を落とし、ある決意を胸にコロッセウムに立つ。
名誉や生き延びるためではなく、真の剣闘士・グラディエーターとなって新皇帝への復讐を果たすために…。

地獄に落とされた男の復讐劇

古代ローマを舞台に、剣闘士となった主人公を描いた映画です。
当時を再現した建造物、戦い、社会模様がとても壮大なスケールで描かれています。戦いの描写はとてもハードで、時代物特有の残酷さや理不尽さが全面に押し出され、思わず目を覆いたくなると同時に、強く引き込まれるものがあります。
当時はこんな時代だったのかなと、リアルに想像させるクオリティの高い映画です。(30代女性)

ジャンヌ・ダルク

ジャンヌ・ダルク

<あらすじ>
14世紀にフランスの霊能者たちは予言していた。ロレーヌの森の乙女が奇跡をもって国を救うであろうと…。15世紀、イギリスとの戦争に明け暮れるフランスに突如現れた17歳の少女、ジャンヌ・ダルク。「神の声を聞いた」というジャンヌは、国王の元を訪れ自分にフランス軍を指揮させてくれるよう懇願する。果たして少女に国が救えるのか?疑問視する周囲をよそ目に、烈火の如く激した彼女は、劣勢のフランス軍を率いて奇跡的な勝利を収める。だが栄光も束の間、彼女には過酷な運命が待ち受けていた…。

ジャンヌ・ダルクは一人の少女である

100年戦争下のフランス。
フランスの英雄として有名なジャンヌ・ダルク。彼女はなぜ「聖女」となったのか。
宗教とは、神とは、誰が彼女を「聖女」にしたのか。
なぜ、彼女は「聖女」にならなければならなかったのか。
戦争と宗教と神の存在を絡めて、「ジャンヌは神の使いではない。ただの一人の少女である」という視点で描かれた「ジャンヌ・ダルク」の物語。(30代女性)

それでも夜は明ける

それでも夜は明ける

<あらすじ>
1841年、ニューヨーク。家族と幸せな日々を送っていたバイオリン奏者ソロモンは、ある日突然誘拐され、奴隷にされる。彼を待ち受けていたのは、狂信的な選民思想を持つエップスら白人による目を疑うような差別、虐待そして”人間の尊厳”を失った奴隷たちだった。妻や子供たちと再び会うために彼が生き抜いた11年8カ月と26日間とは。

奴隷制度の恐ろしさ、人権とはなにかを考えさせられる作品

この映画は1800年代、アメリカで奴隷制度がまだ合法とされていた時代が背景となっています。
奴隷として黒人たちがどんなにひどい扱いをされていたのかが赤裸々に描かれていて、そんなに過酷な環境の中でも希望を忘れない人たちの輝きがこの映画の中で感じられました。
見ていて心が苦しくなる場面もありますが、これが実際にあった現実だと実感し、目を背けてはいけないと思いました。(30代男性)

トロイ

トロイ

<あらすじ>
トロイとスパルタの確執の歴史に幕が下ろされようとしていた時、トロイの王子パリスはスパルタの王妃ヘレンと恋に落ちた。それが後に史上最大の戦いを引き起こすこととも知らずに・・・。

ギリシャ神話に基づく禁断のラブストーリー

トロイの木馬で有名な古代ギリシアのトロイア戦争について描かれている映画です。
ギリシャ神話の歴史的な写実もありながら、物語の根底はラブストーリーとなっています。しかも敵方の妻に恋をするという禁断の物語…!若き日のブラッド・ピッドの肉体美、あどけなさの残るオーランド・ブルームの美しいお顔も拝める大好きな映画です。(30代女性)