内容が難しいとこがあるけど読むと面白い漫画

2022年5月21日

難しいけど面白いマンガ

1度読んだだけでは内容を全部把握仕切れない漫画ってありますよね。

そういう漫画こそ、読めば読むほどに深い内容を感じられて面白くなっていくものです。

今回は、読むと難解に感じる部分があったり、一回読んだだけでは理解しきれないところがあったりするけれど、じっくり読むと面白いマンガをご紹介します。

「攻殻機動隊」士郎正宗

攻殻機動隊
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未来の対テロ組織の活躍を描くSFアクション

人類の電脳化、サイボーグ化が進み、日常でもまったくの生身である方が珍しいというくらいの未来社会が描かれている近未来SFです。
人間たちが、現在の価値観ならばほぼロボットと言えるような機械の体で当たり前のように生活している様が異質であり、他のSF的ガジェットも多い点が難解でありながら新鮮でワクワクさせられます。
そして主人公たちの所属する公安9課は対テロ部隊であり、国際的な政治も含んだ人間関係などが各エピソードで複雑に絡み合っており、読み解く奥深さがあります。(30代男性)

「BLAME!」弐瓶勉

BLAME!
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キャラと背景の恐ろしいほどの描き込みに引き込まれるSF漫画

超未来のSFアクションです。と聞いていても、ここが未来なのか過去なのか、誰が敵で誰が味方なのか、主人公の目的は何なのかなどを把握するまでに2,3巻読む必要があるくらい設定を掴み難い漫画です。セリフやナレーションが極端に少ないからかもしれません。でも圧倒的な絵画センスと引き込まれる世界観に、難解ながらも早く続きを読み進めたくなる作品でした。(40代女性)

「イムリ」三宅乱丈

イムリ

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壮大なスケールの傑作SF

世界観がまず壮大すぎ、さらに使っている言葉(術)も難解なので、どこから手をつけて良いのかわからないような状態なのでが、SFファンタジーの設定が練り込まれているため、ズンズンとのめり込んで読んでしまう。作中の人の気持ちの入り方が手に取るようにわかり、何度も血が通った人間の行動や言動に涙してしまいます。(30代女性)

「ダークグリーン」佐々木淳子

ダークグリーン
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人間の無意識世界で〇〇は訴えかける

全世界の人が同じ世界の夢を見はじめる。
その世界は「R-ドリーム」。
R-ドリームの中でゼルという敵と戦い、敗れたものは現実世界でも命を失ってしまう。

ゼルの正体は?
R-ドリームは誰が作りだしたのか?
最強の戦士リュオンは何者なのか?

40年近く前の少女コミックとは思えない異色の作品。しかし当時はとても人気があり、多くの女の子たちがハマって読んでいました。この世界観は他にないです。独創的ですが、とても面白いです。
この作品に関連した「ラデル」「リュオン」「ディープグリーン」「ディメンショングリーン(こちらは同人誌と電子書籍のみ)」もオススメです。(40代女性)

「親愛なる僕へ殺意をこめて」原作:井龍一 作画:伊藤翔太

親愛なる僕へ殺意をこめて
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父親の冤罪を晴らすための主人公の執念

特定の出来事が起きた時期や順序を頭の中で整理するのが難しく、時系列の部分で理解しづらい面があります。
サスペンス、ミステリーの作品としてはかなり面白くて、先の展開が非常に気になる感覚になりました。
そして、作品の中で描かれている猟奇的殺人事件の真犯人が割と意外な人物であり、これを当てるのはかなり大変と言え、そこも含めて読み応えがあったと思います。(30代男性)

「復讐の教科書」原作:廣瀬俊 漫画:河野慶

復讐の教科書
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教師と生徒の復讐物語

あらすじとしては、いじめられていた主人公が学校の屋上から飛び降りてしまい、下にいた人気者の先生と激突してしまい先生と主人公の人格が入れ替わってしまうというものです。面白い点としては,入れ替わった先生がには秘密があり、何故そのようになってしまったのかということを調べる過程で様々な難解な点が出てくる所です。最初はいじめっ子に復讐する話ですが、徐々に謎解きに変わっていく所も非常に良いです。

「クズの本懐」横槍メンゴ

クズの本懐

複雑化した愛が交錯して起きる物語

作品には男女二人の高校生が登場し、それぞれがメインの登場人物となります。二人は心身共に距離をつめて恋人が行うような行為をします。しかし、それぞれが学校の先生を好きなのが真実です。互いにそれをしっているけど、身分からその本懐を遂げる事が出来ません。そんなストレスと孤独から、本来愛してもいない人間同士で傷の舐めあいを行う複雑な関係性が生まれます。本当に愛を向ける人間は別にいるのに、そうではない人間と関係を結ぶこと。そうなっていく人間の複雑な真意が絡まる難解なストーリー性に深い面白みがある良き作品でした。(30代男性)

「DEATH NOTE」作画:小畑健 原作:大場つぐみ

DEATH NOTE

死と正義について考えさせられる漫画

映画化、ドラマ化も何度もされている有名作品です。映像化されたものも面白かったですが、やはり原作の漫画が一番だと思いました。難しくて何度も読み返さなければわからない部分もたくさんあるのですが、読み返すのが面倒ではないのです。読み返したくなる面白さがあります。「ノートに名前を書かれると死ぬ」という斬新で残酷な設定ですが、その独特の世界観に魅了されます。主人公が自分を悪だと思っていない、正義だと信じているところがとても怖くて、同時に面白かったです。

「進撃の巨人」諫山創

進撃の巨人
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巨人の恐怖に立ち向かい、「自由」と「愛」を勝ち取る物語

前半は巨人の恐怖に立ち向かう物語で比較的分かり易かったのですが、中盤以降になってくると、政治的な話が増えてきて関係性が複雑になっていったり、登場人物の行動意図にわからない部分がでてきたりして、1度読んだだけでは理解仕切れないところはありましたが、読み返して理解するごとに2000年以上に及ぶ壮大なスケールの物語に圧倒されます。