京都に行きたくなる。京都が舞台の小説

2022年6月10日

京都が舞台の小説

そうだ、京都に行こう!と思ってもなかなか行けない時、京都が舞台の小説を読んでみるのはいかがでしょうか。
古都ならではの風情溢れる味わいが楽しめる物語を9選ご紹介します。きっと京都に行きたくなることでしょう。

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」七月隆文

ぼくは明日、昨日のきみとデートする
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数奇な出会いをした不思議な恋の物語

叡山電鉄で出会った二人の描写を読んでいて、叡山電鉄で鞍馬に旅したときのことを思い出しました。二人のしっとりとした雰囲気や京都での各地でのデートは京都のいろいろな思いでがめぐりました。夫の実家が京阪電鉄沿いなので、知ってる地名も多く、より楽しく読めました。映画化もされていて、映画は京都の各地の風景が楽しめておすすめです。(40代女性)

若い男女の儚い恋愛物語

京都の美大に通う主人公。通勤電車内に突然現れた女性に一目惚れをし、声をかけた。そこから2人の距離は縮まっていき、交際に発展した2人は京都の街並みを背景に数々の場所にデートへ出かける。どことなくノスタルジックでレトロな時代の雰囲気が京都の街並みとマッチしていて、都会や時代の喧騒から逃れたい時に何度も見返したくなるような作品。(20代女性)

「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女
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ユニークなファンタジーを絡めた恋愛喜劇

4部構成になった小説で京都の街を舞台に物語が展開します。舞台として下鴨神社、木屋町が登場します。京都の街を舞台に怪しげかつ面白くて笑える要素が入った娯楽作品です。主人公は恋する冴えない大学生で、意中の彼女との仲を深めるためにあれこれの試練を受けることになります。他に類を見ない特性をもつユニークな人物が織りなすクスリと笑える人間模様がとても面白い作品です。(30代男性)

著者による圧倒的な京都愛

まず、本作の見どころとして挙げるべきは、やはり著者の類まれなる京都愛が惜しげもなく感じられる圧倒的なこだわりと言っても過言ではありません。実際に住んでいたからこそ描けるものも多く、まるで京都観光でもしている錯覚にさえさせられます。そして、例によって繰り広げられる森見登美彦ワールドに引きずり込まれ、読む手が止まらなくなること請け合いです。(20代女性)

「四畳半神話大系」森見登美彦

四畳半神話大系
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私から始まるもしもシリーズ

この物語は私という語り口からはじまる、主人公が大学に入学してからの小津というつかみどころのない人物との特殊な人間関係を描いてもしこうだったらどうなっていたかのようなもしもシリーズがさまざまな分岐点ごとに展開されていくストーリーです。多分この主人公の住んでいるところからみて京都大学に通っているんだろうなと思い、京都で生活を過ごした人ならわかるネタがおもしろいです。(40代女性)

「メイド・イン京都」藤岡陽子

メイド・イン京都
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女性の生き方選択の物語

結婚して描いていた生活を送ろうと京都へ転居。京都という土地独特の環境、人との接し方に戸惑いながらも、新しい人生を歩もうとする。
希望を持ちながら進むが、いくつもの障害が生じ、数々の人びとの出会いが彼女の人生を変えていく。変わらないのは彼女のもの作りへの情熱だ。応援してくれる人があり 、たいへんな事をいくつもくぐり抜けながら、また人生を進めていく。思うようにならなくても、人生は進んでいく。
京都での生活が厳しくても転居しないところにも彼女の芯の強さを感じる。私自身のこれまでとこれからを考えさせてくれる一冊となった。(50代女性)

「異邦人」原田マハ

異邦人
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一枚の絵画が問いかける物語

出産を前に、結婚相手の一輝と住んでいた都内のマンションを離れて、京都にあるホテルにしばらくの間、仮住まいをすることにしました。ある日、鬱々とする気分を拭たくて、ある老舗の画廊を訪れた菜穂は、画廊の応接室に掛けられていた1枚の絵画を見た途端、心を奪われるのでした。絵画を描いた女性は、発音障害を患っていることを知る菜穂。語らずに語られるものに、心を揺らされる物語です。

「京都大文字送り火 恩讐の殺意」柏木圭一郎

京都大文字送り火 恩讐の殺意
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元夫婦が織りなす名推理

京都五山送り火は京都人には外せないお盆の伝統行事です。その一つである東山如意ヶ嶽の大文字送り火が舞台となった殺人事件が起きるのがこの小説の幕開けです。
主人公のカメラマンが第一発見者となってしまい、そこから元妻である女性刑事との謎解きと新たな事件の始まりです。実際に京都で執り行われている馴染のある行事や実在するお店を名を変えて登場させているところ等、京都の風情が味わえながら小説の展開も楽しめるお薦めの作品です。

「聖なる怠け者の冒険」森見登美彦

聖なる怠け者の冒険
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ヘンテコ冒険ミステリー?

森見登美彦ワールドが炸裂していて、京都の不思議な魔力のような、どこか異世界のようにも感じる魅力が詰まっている。これを読むとつい京都に行きたくなる。
祇園祭には実際に行ったことがないけれど、これを読むとその祭りの熱気がありありと感じられて、お祭りのどんちゃん騒ぎの中に放り込まれる体験をしたような気がする。そのせいか読み終わった後はどこか寂しくなる。(20代男性)

「きつねのはなし」森見登美彦

きつねのはなし

京都の闇を感じる和製ホラー

森見登美彦さんのあの独特の文体ではなく、初めは驚きました。綺麗で薄ら怖く、ひたひたと迫って来るような怪談。
舞台は京都の骨董屋で、4篇からなる奇譚集です。ひとつの出来事を、それぞれの主人公の視点から見た話だと思いました。
雰囲気で読ませてくる感じなので、読み手の経験や受け取り方によって怖さの質が変わりそうで、面白いです。

「きつねのはなし」の関連テーマ

「金閣寺」三島由紀夫

金閣寺
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究極の孤独感と歪んだ心情

生来のドモリを持つ主人公が抱く金閣寺の心象イメージと現実の金閣寺に対する差異が非常に繊細に描かれています。そして、主人公の社会に対する究極の孤独感も良く表しています。戦前から戦後直後の京都の描写や思いも、やや歪んだ心象スケッチで描かれていて、非常に興味深い内容になっております。最後に金閣寺を燃やさなければイケないと思った主人公の異常心理も見事に書かれています。(40代男性)