フランス映画の珠玉の作品に出会う、おすすめ作品16選

おすすめ出来る面白いフランス映画を集めてみました。
恋愛映画ばかりではなく、コメディ・ヒューマンドラマなど、フランス映画ならではのオシャレとセンスの良さを楽しめる16作品をご紹介します。
2023/7/26 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」を追加
最強のふたり

事故で全身麻痺となり、車いす生活を送る富豪と、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年。共通点はゼロ。高級住宅地とスラム、ショパンとクール&ザ・ギャング、超高級スーツとスウェット、洗練された会話と下ネタ、車いすとソウル・ミュージックに乗ってバンプする身体―。二人の世界は衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもなくユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。
全身麻痺の大富豪と、スラム街の黒人青年との強い絆を描いた実話
事故で首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)。そんな彼が自分の介護人に選んだのは、スラム街出身の粗野な黒人青年・ドリス(オマール・シー)だった。
社会的地位も音楽の趣味も、何もかも真逆の二人の何気ない会話が最高に面白くて、いつまでも見ていたい映画でした。
障がい者としての扱いを嫌というほど受けてきたフィリップにとって、ズケズケと遠慮のない物言いをするドリスとの出会いは、本当にかけがえのないものだったと思います。それは刑務所を出たばかりのドリスにとっても同じことでした。
二人がお互いを見た目だけで判断せず、異なる文化の影響を受け合い、高め合っていける存在になっていく過程に胸が熱くなりました。(30代女性)
「最強のふたり」の関連テーマ
シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜

超高級フレンチレストラン"カルゴ・ラガルド"は、ベテランシェフ・アレクサンドルのスランプで存続の危機に立たされていた。そんな折、アレクサンドルは天才的な舌を持つペンキ塗りのジャッキー・ボノに出会う。更に素人シェフたちも仲間に加わり、この問題だらけの<寄せ集めシェフ>たちはレストランを守ろうと立ち上がるが…。
天才料理人と超一流シェフの笑いありの物語
才能はあるけどなかなか上手くいかない料理人と、行き詰まりを感じてしまっている三つ星レストランシェフが出会って2人でタッグを組んでいく物語です。
コメディ映画であること、題材が料理なので気楽に子どもと一緒に見れる良い映画です。
笑いを散りばめながらテンポよくストーリーが進んでいくので最後まであっという間です。日本ネタも出てくるので楽しめると思います。(40代女性)
アメリ

<あらすじ>
幸せになる子供の頃から空想好きなアメリ・プーランそのまま大人になった彼女の好きなことは河での水切りやクレームブリュレの焦げを割ることそしてまわりの誰かを今より少しだけ幸せにすることそんな少し風変わりで、自分の事には不器用なアメリがある青年に恋をして…
夢見がちな女の子が一歩踏み出して小さな幸せを見つけていく
モンマルトルのカフェで働く夢見がちな女の子・アメリが、ある出来事をキッカケに、自分なりの方法で周りの人々を幸せにしていくお話。赤と緑で構成された美しい色彩の映像に、オシャレなフランスの街並みや衣装や小物の数々、そしてこの作品でその名を世界に轟かせたオドレイ・トトゥのキュートな佇まい。見ているだけでワクワクしてきます。
アメリは不思議ちゃんなので、周囲を幸せにする方法も独自性があり、クスッとさせられます。街中で偶然出会った盲目のおじいさんの手を引いて、周囲に何があるか実況中継するシーンは、おじいさんが楽しそうでこちらも幸せな気持ちになりました。
自分の恋のこととなると途端に臆病になるアメリが、勇気を振り絞って一歩を踏み出すその姿は、見ているこちらにも勇気を与えてくれます。(30代女性)
「アメリ」の関連テーマ
シシリアン

<あらすじ>
マフィアのボス、ヴィットリオ(J・ギャバン)は、殺し屋サルテ(A・ドロン)を巧妙な手口で脱獄させる。そして次に2人が仕組んだのは、何億ドルもする宝石を、ローマからNYへ運ばれる途中で奪い取る計画だった……!
闇の男たちの掟と闘い
フランスのギャング映画でギャングのボスをベテラン俳優のジャンギャバンが演じていて凄みがあり、若いギャング役のアランドロンがチンピラに見える。映画の最初はドロンが護送車で運ばれるのだが、小型の電子カッターで護送車の床の鉄板に穴をあけて逃亡するシーンはリアリティがある。
ドロンは一族の女に手を出して窮地に追い込まれたり、ハイジャックシーンがあったり、見せ場がたくさんあり面白いクライム映画である。(60代男性)
TAXi

スピード狂のタクシー運転手ダニエルは、スピード違反を見逃してもらう代わりに、8回も運転免許試験に落ちているマヌケな新米刑事エミリアンと、ベンツに乗って銀行襲撃を繰り返しているドイツ人強盗団”メルセデス”を壊滅させる手助けをすることに。2人はチューンナップされたプジョー406に乗り込んで、時速250kmの猛スピードで派手なカーチェイスを繰り広げる。マルセイユを駆け抜ける彼らは遂に一味を追いつめるが・・・。
痛快ハラハラコメディ映画
ちゃらんぽらんな警官と、プジョーを運転するタクシー運転手が犯人を追いかける、ドタバタドライビングコメディアクションです。
コメディではあるものの、しっかりとしたアクション要素があり、特にスペシャルバージョンとなったタクシーのドライビングシーンはとても疾走感があります。ただお決まりのゲロシーンがついてくるのが、コメディから抜け出さない点です。(30代男性)
ニキータ

<あらすじ>
泣き虫の殺し屋。若き映像作家リュック・ベッソンが、鮮烈に描いた“過激な純愛映画”。女殺し屋・ニキータの過酷な日々と愛を描いた、スタイリッシュでパワフルな女性アクション!政府の秘密工作員に仕立てられた不良少女、ニキータ。次々と下される暗殺指令を着実にこなしていく日々の中、ニキータに初めての恋が芽生えるが・・
女性スパイの愛ある哀しさ
リュック・ベッソンが女スパイを闇に放った!麻薬常習者のニキータが秘密機関に肩を貸す。恋に落ちたりして自分が工作員じゃなかったら、どれだけ幸せだったか自分の選んだ道に後悔を。ジャンヌ・モローが素敵なレディにニキータを仕立て上げる。スパイには品格も必要。女性に結構、人気がある映画です。女優のかとうれいこさんも一推しな映画です。(50代女性)
アンジェラ(Angel-A)

マフィアの取立て屋に追われる男、アンドレ。彼に与えられた猶予は48時間。絶望の淵に沈む彼は自ら命を絶とうとセーヌ川に架かる橋の欄干に上がった。そのとき「彼女」はあらわれた。見上げるほどの長身に金髪の絶世の美女。「あなたに未来を与えるためにきた」と告げる、アンジェラ。彼女は突然大金を用意したり、一撃でマフィアを倒すなどアンドレを絶体絶命のピンチから次々と救い出す。果たして彼女は一体何者なのか―。
人生に奇跡は降ってくる
リュックベッソンの作品の中でも大好きなアンジェラ。あまりフランス映画は好きじゃなかったけれどこの映画は何度となく見てしまいました。人生に絶望したダメ男のもとに絶世の美女が現れ、その男の人生に変化をもたらしてくれる内容。一見単純なストーリーに思えるが、見てるとなかなか奥が深い。フランス映画を見て泣いてしまったのはこの作品がはじめて。(40代女性)
潜水服は蝶の夢を見る

ジャン=ドミニクは「ELLE」誌の編集長として、幸せで華やかな人生を送っていた。ところがある日、脳梗塞で倒れ、「ロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)」になってしまう。身体的自由を奪われ、唯一動くのは、左目だけ。そんな彼に、言語療法士アンリエットは、瞬きでコミュニケーションをとる方法を考え出す。ある日彼は、瞬きのみで自伝を綴り始める―
おひとり様時間におすすめなおしゃれ映画
映画というより、美しいアート映像を観ているみたいな感覚でした。特に回想シーン等はこだわって創っています。
登場人物に洗練された人が多く、主人公は何も話せなくなっているけど皮肉っぽくそれを眺めていて、その視点もおしゃれだなぁと思いました。
終わり方はちょっと切ないけど、いつ自分がこうなるか分からない、そうなったらどう考えるだろう、とぼんやり空想に浸る時間をもらえました。(40代女性)
最高の花婿

フランスのロワール地方に暮らすヴェルヌイユ夫妻には、他人には相談できない悩みがあった。3人の娘たちが次々とアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚、様々な宗教儀式から食事のルールまで、異文化への驚きと気遣いに疲れ果てていた。そんな時、最後の希望だった末娘が、カトリック教徒の男性と婚約! しかし、大喜びの夫妻の前に現れたのはコートジボワール出身の黒人青年だった。しかも、フランス人嫌いの彼の父親が大反対。果たして、色とりどりの家族に愛と平和は訪れるのか──?
多国籍ドタバタコメデイ
敬虐なカトリック教徒の夫婦の4人の娘達の内、3人がアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚し、未婚の末娘が結婚相手として連れてきた男性はカトリック教徒ではあるものの黒人だったというストーリーです。
最初からお国柄や宗教のエスニックジョークが全開でとても面白かったです。作中に登場する国や宗教に詳しくなくても十分に楽しめます。婿たちが義両親に気に入られようと奮闘するシーンが一番笑えました。(20代女性)
女はみんな生きている

女の強さを感じる映画
公開は2001年。日本ではまだまだ「ジェンダー」なんていう言葉に市民権がなかった時代です。当時学生だった私は、「女は強いんだ!」と、衝撃を受けました。とにかく痛快な、見ると元気になる映画です。(男の人はどう感じるのかわかりませんが…。)
個人的にフランス映画にはちょっと苦手意識があるのですが、この映画は文句なしにおすすめです。(40代女性)
ふたつの部屋、ふたりの暮らし

南仏モンペリエを見渡すアパルトマン最上階、向かい合う互いの部屋を行き来して暮らす隣人同士のニナとマドレーヌは、実は長年密かに愛し合ってきた恋人同士。マドレーヌは不幸な結婚の末に夫が先立ち、子供たちもいまは独立、家族との思い出の品や美しいインテリアに囲まれながら心地よく静かな引退生活を送っている。2人の望みはアパルトマンを売ったお金で共にローマに移住すること。だが子供たちに真実を伝えられないまま、時間だけが過ぎていく。そして突如マドレーヌに訪れた悲劇により、2人はやがて家族や周囲を巻き込んで、究極の選択を迫られることになる…。
年老いたレズビアンの純愛物語
フランスのレズビアンを描いた映画ですが、若々しい女性の恋物語でなくお互いに年を重ね、家族との軋轢や病にどう対峙していくかが生々しくオリジナリティがありました。
二人の女優の人生がにじむ美しさ、切なく悲しい結末ですがどこか一筋の希望が残る終わり方で印象深いです。途中から言葉を話せなくなる マルティーヌ・シュヴァリエの瞳の演技が素晴らしく胸を打ちます。どうにか幸せになってほしいと祈らずにはいられません。(40代女性)
地下に潜む怪人

<あらすじ>
パリの通りの下に何キロにもわたり広がっている迷路のような地下墓地には、無数の魂が眠っている。地図にない骨の迷路に足を踏み入れた探検隊は、死者の町に隠された秘密を発見する。
主人公の視点を体験できる臨場感たっぷりなホラー作品
この作品は、主人公が未知の世界へと進んでいく過程で遭遇するハプニングや謎の生物との戦いなど、スリリングな展開がたくさん楽しめるところが見どころです。POV視点なので、主人公の視点を体験できるような雰囲気になっておりそれがさらに緊張感と臨場感を増してくれています。ただのホラーではなく、ミステリー要素も絡んでいるので考察しながら見るのも楽しい作品です。(20代男性)
ラ・ブーム

10月のパリ。新学期を迎えた13歳のヴィックは、恋への憧れでいっぱいだった。経験豊富な曾祖母は、そんな彼女に恋愛戦術を伝授。ヴィックは、初めてのブーム(パーティ)で出会った男の子マチューに恋心を抱く。しかし、ホテルマン志望のマチューは実習のためグランド・ホテルへ行く事となり、ヴィックは彼を追いかけて行く。一方、パパのフランソワが一夜の浮気をママのフランソワーズに告白したため、両親は別居することに。
フランスの青春の中の恋
ブーム/boumとは、フランスで若者が開く音楽と踊りのパーティーのことで、ブームに誘われることを夢見ている主人公。
その主人公のソフィー・マルソーの愛らしさに釘付けになります。
主人公のヴィックが自身の14歳の誕生日ブームを開くまでのストーリー。その間の両親の別居騒動、ブームで出会ったマチューとの恋が青くくすぐったくて学生時代の恋心が思い返されます。
フランス的恋愛価値観に驚かされますが、フランスを知りたい、ソフィー・マルソーが好きな方には、のんびりと楽しめる映画です。ラ・ブームが気に入れば、ラ・ブーム2もあります。(40代女性)
男と女

距離とすれ違いを乗り越えて結ばれる男女の愛の物語
セリフは少ないですが、数少ないセリフの一つ一つがより美しく際立っているような映画です。また、モノクロとカラーの使い分け、音楽の効果などが芸術的です。すれ違いながらやっと最後に再会できるシーンはとてもロマンチックで感動的です。
ネット、テレビ電話、交通網の発達などにより、愛する人同士がお互いの顔を見たり、あって互いを抱きしめたりすることが簡単になってしまった現代だからこそ、困難やすれ違いを乗り越えて愛する人と会うというこの映画の美しさが味わえます。(10代女性)
レ・ミゼラブル

パリ郊外の街、モンフェルメイユ。ここは小説「レ・ミゼラブル」の舞台となった場所だが、今や移民や低所得者が多く住む犯罪多発地区と化していた。新たに犯罪防止班へと配属されたステファンは、仲間とともにパトロールを行ったものの、その強引な捜査に疑問を抱く。そして、街を牛耳る複数のグループ同士が緊張状態にある中で、イッサという少年が引き起こした些細な出来事が、やがて大きな騒動へと発展してゆく。
波乱な時代と変わらない恋愛模様
フランス革命の時代の話で日本人には考えられないような、子供のために歯を売ったり、髪を売ったりしている場面がとても衝撃で印象的です。
今の自分の平凡な暮らしが、とても幸せで安全な場所にあることを実感できます。
そしてどんな時代にも男女の恋愛が付き物なのだと思いました。
主人公の波瀾万丈な人生と恋愛模様がとてもハラハラドキドキしました。(20代女性)
甘い罠

スイスのローザンヌの市庁舎で天才ピアニストのアンドレ・ポロンスキーとミカことマリ=クレール・ミュレールは2度目の結婚式を挙げる。アンドレと亡くなった前妻リズベットのあいだには18歳になる無職の息子ギヨームがいる。別の日、レマン湖畔のレストランでルイーズ・ポレとポリーヌが話している。ポリーヌの息子アクセルは、ルイーズの娘ジャンヌと交際している。ジャンヌは自分が生まれた病院で、結婚式を挙げた有名なピアニスト、ポロンスキーの子供と自分が取り違えられそうになった話を初めて聞き、彼の家を訪ねることにする……。
何が一番怖いかと言ったら、結局のところ人間です
ミステリーやサスペンスによくある派手な展開や、グロテスクな演出もありません。だからこそ、人の嫉妬心や弱さや汚らわしい部分が浮き彫りになり、むしろそれがとても怖いんです。劇中で演奏される『葬送曲』のメロディも、冷徹さを滲みだしているイザベル・ユペールの演技も、ミステリーとしての面白さを助長していました。
犯行手口だって難しい訳ではないのに、ハラハラが止まらず、最後の最後まで恐怖心を与えられました。結局、一番おっかないのは人間の心の醜さだと痛感したものです…。(40代女性)