大学生に読んでもらいたいオススメ小説15選

2023年9月13日

大学生におすすめ小説

大学生に読んでもらいたい小説を集めてみました。
大学生活は新しい発見と挑戦の場ですが、その一環として本を通じて、まだ見ぬ知らない世界、深い哲学的テーマや感情豊かなキャラクターなどの想像の翼を働かせてみてはいかがでしょうか。
といってお堅い本ばかりでは面白くありませんので、楽しく読めて、自分自身の世界を広げてくれるのに役立つ、おすすめ小説を15作品ご紹介します。

深夜特急

作者:沢木耕太郎

深夜特急

地球の大きさを体感したい──。26歳の私のユーラシア放浪の旅がいま始まる。

異国に誘われて一歩進みたくなる旅行記

旅小説の名作で学生の頃に読み耽りました。
旅というものの面白さ、怖さ、切なさが描かれていて、長期休みを取りやすい大学生の方に旅のお供としておすすめです。異国の風景や習慣、主人公の旅先の出会いなど、自分も旅に出てみたいと好奇心をくすぐられるような文章で最後までするすると読むことができます。
大学を出て社会へ飛び込む前に、物語で旅を味わい、少しだけ冒険してみるのもおすすめです。(30代女性)

スター

作者:朝井リョウ

スター

<あらすじ>
新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した尚吾と紘。二人は大学卒業後、名監督への弟子入りとYouTubeでの発信という真逆の道を選ぶ。受賞歴、再生回数、完成度、受け手の反応──プロとアマチュアの境界線なき今、世界を測る物差しを探る傑作長編。

自分の価値観を追求していく物語

まさに現代社会の中にはびこっている価値観を浮き彫りにしてくれている作品で、はっとさせられる内容になっていると思います。
自分にとって大切なものは何なのか、また大切にしたいものは何なのか、社会に出る前の大学生たちに考えるきっかけを与えてくれる作品になっていると思います。
登場人物たちがどのような未来を迎えるのかも楽しみながら見られると思います。(30代女性)

羊と鋼の森

作者:宮下奈都

羊と鋼の森

<あらすじ>
ピアノの調律に魅せられた一人の青年が調律師として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った長編小説。2016年本屋大賞受賞。

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

音に魅せられた青年の成長物語

大学生の頃は自分が向かいたい方向はあっても、「自分にできるのか?」という理想と現実の矛盾に悩む時期だと思います。
主人公の外村くんも、ピアノが弾けないのに調律師という仕事に魅せられ、悩んだり迷ったりしながら成長していきます。要領がよくなくても、自分の頭と体をしっかり使って真摯に一歩一歩進んでいけばいい、と教えてくれるこの本は、将来に漠然とした不安のある大学生におすすめしたい一冊です。

調律師はあまり表に出ない仕事ですが、演者を裏方で支える大切な仕事。世の中にはそんな仕事の方が多かったりもするので、色んな選択肢があるんだ、と視野を広げられる一冊でもあると思います。(30代女性)

「羊と鋼の森」の関連テーマ

家族八景

作者:筒井康隆

家族八景

<あらすじ>
幸か不幸か生まれながらのテレパシーをもって、目の前の人の心をすべて読みとってしまう可愛いお手伝いさんの七瀬――彼女は転々として移り住む八軒の住人の心にふと忍び寄ってマイホームの虚偽を抉り出す。人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活を営む小市民の猥雑な心の裏面を、コミカルな筆致で、ペーソスにまで昇華させた、恐ろしくも哀しい本である。

心が読める少女がたどる物語

『家族八景』は日本を代表するSF作家である筒井康隆先生の代表作です。
人の心が読める能力を持った女性が主人公で、彼女が家政婦として様々な家庭を転々としていきます。各家庭に表向きでは見えない複雑な感情が渦巻いており、人の内面の仄暗さを垣間見ることができます。
大学で様々な人と接する上で、本作は人間の一筋縄ではいかない部分に想像力を巡らせる助けになること、間違いなしです。(20代女性)

無人駅で君を待っている

作者:いぬじゅん

無人駅で君を待っている
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二度と会えない人に会える奇跡の物語

夕日がきれいな日に夕焼け列車に乗って大切な人が会いにきてくれる奇跡の物語。1話完結の短編集で、各章の主人公が今は会えない大切な人に思いを伝えると言うものでした。

自分の周りにいる、大切な人と過ごす大切な日々噛み締めて、日頃の感謝や思いなど、伝えたい事は素直に伝えて生きていきたいと思わせてくれる本です。(30代女性)

快楽主義の哲学

作者:澁澤龍彦

快楽主義の哲学
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そのままで今よりももっとかっこよく粋な大人になれる指南書

将来成功するとか人として成長するとかありきたりの自己啓発本は掃いて捨てるほどある中で、この本は読んだ後なんだ!これで良いのかとか、このままでいてこんなことまでできるのかと言う気持ちになれる本です。

ダンディズムの極み澁澤兄が分かりやすく若者達のみならずストレスに行き詰まる全ての人々に生きやすく快活に生活していけることを教えてくれる指南書です。するするとあっという間に読んでしまえて下手すればもっと古代ギリシャの哲学者の本を読んでみようかしら?という気持ちにさえなれる本です。(40代女性)

何者

作者:朝井リョウ

何者

<あらすじ>
就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。

若者同士のリアルな世界

バンド活動、演劇などで青春を謳歌した学生たちが就活に突入して…というところから物語がはじまります。
みんなで集まって行う就活の対策を通して、お互いの人間性などが見えてくるというのが本作のキモで、ここの描き方が非常にリアルで感情移入しやすい作品になっています。
若い方にも当然オススメですが、リアルな若者に少しでも触れたいと感じる方にもとてもオススメできる作品となります。(30代男性)

余白の愛

作者:小川洋子

余白の愛

<あらすじ>
耳を病んだわたしの前に現れた速記者Y。その指に惹かれたわたしが彼に求めたものは……。記憶の世界と現実を行き来する美しく幻想的な長編。

静謐な大人の感情のやりとり

聴覚障害の女性と速記者の恋愛です。静謐で微かに進む恋愛感情の物語です。
多くの大学生が体験するスピード感のある恋愛とは違うのですが、お互いを思いやりながら進む落ち着いた感情のやり取りが、恋愛の見方を広げてくれると思います。
また、主人公の耳鳴りを文章として書き起こしている可憐な表現を読むと、日常では害になりそうなことすら自分の中で楽しむような見方をしていて、新しいなと思いました。(20代女性)

星の王子さま

作者:サン=テグジュペリ

星の王子さま

葉祥明のハートフルな絵とスピリチュアルな新訳(浅岡夢二:訳)で生まれ変わった「星の王子さま」。
不朽の名作に新たな魂が吹き込まれました。

本当に大切なモノが分かる人生の一冊

20歳付近になると、バイトでお金をたくさん稼いだり、人との交友関係も深まり、人生の新たな展望が開けてくるのではないか、と思います。
そんな時、この本の事を思い出してほしいと思います。お金がたくさん手に入るようになるから、ちょっとでも欲しいと思ったものは買ってしまったりする事もあります。

しかし、5000本のバラより一本の特別なバラの方が大切だ、という本書の教えを思い出してみれば、受験勉強で使った思い出のシャーペンに大きな価値を見い出したり、昔から縁の続く友達に大きな価値を見い出したり、人生において本当に大切な考えを学べるのではないか、と思いました。
大学生くらいの大人にこそ読んで欲しい本だと思います。(30代男性)

「星の王子さま」の関連テーマ

モンテ・クリスト伯

作者:アレクサンドル・デュマ

モンテ・クリスト伯

<あらすじ>
本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。

正義に生きるとは、希望を信じるとは何か

陥れられて恨みを晴らすべく復讐に燃える主人公。
数々の策略から自分を陥れた人物を倒していくことに、初めは爽快さも感じましたが、途中からはそんな生き方に疑問も。そして主人公も最後の最後で正義とは何かを自問自答するように。果たして、最後に取った行動とはなにか。一気に読み進められと思います。

多感な大学生にとって、正義とは何か、どう生きるかを一番考える時期だと思います。そんな時にこの本に出会い、深く考えておくことはその後の人生にとって有意義であると思います。(40代男性)