努力と感動の物語、おすすめのスポーツ小説15選

2023年11月30日

おすすめのスポーツ小説

努力と感動の物語がつまったおすすめの面白いスポーツ小説を集めてみました。
アスリートたちの挑戦と成長、そして競技の舞台裏に迫る感動。様々なスポーツや異なるアスリートたちが主役となる物語たち。野球、サッカー、陸上競技など、主人公たちが己の限界に挑み、仲間たちとの深い絆に感動が呼び起こされます。
そんな読むと夢中になれるスポーツ小説を15作品ご紹介!

一瞬の風になれ

作者:佐藤多佳子

一瞬の風になれ

<あらすじ>
春野台高校陸上部、1年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感……ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第1部、スタート!

バトンにすべてをかける!

2007年の 本屋大賞と吉川英治文学新人賞に輝いた痛快青春小説です。
第三部までありますが、ストーリー展開が面白くて没頭して読破してしまいます。それどころか何度も機会あるごとに読み返して、そのひたむきな陸上部の世界で躍動する男子高校生たちのキラキラとしてまばゆい日々に浸りたくなる、そんな物語です。
主人公はもちろんそのまわりの登場人物のキャラクターの描き方も魅力たっぷりで大いに心惹かれます。(60代女性)

「一瞬の風になれ」の関連テーマ

ノーサイド・ゲーム

作者:池井戸潤

ノーサイド・ゲーム

大手自動車メーカー・トキワ自動車のエリート社員だった君嶋隼人。
とある大型案件に異を唱えた結果、横浜工場の総務部長に左遷させられ、同社ラグビー部アストロズのゼネラルマネージャーを兼務することに。かつて強豪として鳴らしたアストロズも、いまは成績不振に喘ぎ、鳴かず飛ばず。巨額の赤字を垂れ流していた。アストロズを再生せよ――。
ラグビーに関して何の知識も経験もない、ズブの素人である君嶋が、お荷物社会人ラグビーの再建に挑む。

ラグビー男たちの大逆転物語

ただラグビーを取り上げた小説ではなく、そこに会社内での地位と名誉のせめぎ合いが絡んだ池井戸さんらしい作品になっています。
この小説でラグビーがこんなにもわくわくするスポーツだということを初めて知りましたし、選手一人一人の個性やプレイスタイルが丁寧に描かれていて、臨場感に溢れていました。そして池井戸作品ならではのスカッと感を味わうこともできます。(30代女性)

サッカーの神様をさがして

作者:はらだみずき

サッカーの神様をさがして

<あらすじ>
高校ではサッカーをすると心に決めていた春彦。しかし入学した新設高校にはサッカー部自体がなかった。あきらめきれず部の創設に奔走するが、難題が立ちはだかる。そんなとき、右足にハンデを持つ不思議な生徒が現れ、コーチになりたいと春彦に告げる。果たしてサッカー部として認められるのか。やがて彼らは最後の夏を迎える――。かけがえのない出逢いと別れ。輝かしい日々と人生に立ち止まった今を描く傑作青春小説!

夢と友情に満ちた青春の軌跡

『サッカーの神様をさがして』は、新設された高校のサッカー部創設を目指す少年たちの奮闘を描いた作品です。サッカーへの情熱、仲間との絆、そして困難に立ち向かう姿勢が感動を誘います。
サッカーという題材を使いながらも、青春の瑞々しさが詰まったこの一冊は、読む者にとって忘れがたい感動を与えてくれます。サッカーを愛する人、夢に向かって挑戦している人にとって、必読の一冊です。(30代男性)

バッテリー

作者:あさのあつこ

バッテリー

<あらすじ>
「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。――関係ないこと全部すてて、おれの球だけを見ろよ」岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持つ巧の前に、同級生の永倉豪が現れ、彼とバッテリーを組むことを熱望する。

天才と努力家の青春野球もの

岡山県に引っ越してきた中学生の天才ピッチャー・巧の成長を描いたスポーツ小説の金字塔。とんでもなくプライドが高く、生意気な巧のキャラクターが鮮烈に際立っており、彼に憧れるキャッチャー・豪との友情に胸が熱くなりました。主軸となるのは巧と豪のコンビですが、対戦校や仲間たちも個性的で、試合シーンは手に汗握ってしまいます。(30代女性)

「バッテリー」の関連テーマ

ヒート

作者:堂場瞬一

ヒート
《あらすじ》を見る

マラソンに賭ける男たちの話

フルマラソンに関する小説です。
日本男子マラソンの長期低迷を打開するために新設された東海道マラソン。それに関わる人が様々な思いで巻き込まれていくストーリー。
フルマラソンに関わった事がある人、興味がある人全てにオススメの小説です。ペースメーカーのランナーの気持ち、マラソンに関わる人の調整の繊細さや心理状況が詳しく描かれていて、とても面白い小説です。(40代男性)

夏の祈りは

作者:須賀しのぶ

夏の祈りは

<あらすじ>
文武両道の県立北園高校にとって、甲子園への道は遠かった。格下の相手に負けた主将香山が立ち尽くした昭和最後の夏。その十年後は、エース葛巻と豪腕宝迫を擁して戦 った。女子マネの仕事ぶりが光った年もあった。そして今年、期待されていないハズレ世代がグラウンドに立つ。果たして長年の悲願は叶うのか。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの夏を鮮やかに切り取る青春小説の傑作。

甲子園出場とは99%の高校球児には夢物語なんです

青春野球小説。一般的な高校野球小説とは違うのは、一人の選手や一学年や一世代にフォーカスした物語ではなく、伝統校の歴史を10年おきに回想していく点である。
北園高校の悲願の甲子園出場のために各世代で起こる苦悩やプレッシャーが監督や選手に積み重なっていく様はリアルだと感じる。甲子園やプロ野球、メジャーリーグで活躍する小説は数あれど、地方大会のみで数十年の時をえがいた小説は唯一無二ではないか。だからこそ主役になれなかった99%の元球児にはリアルに感じる作品ではないだろうか。(30代男性)

ルーズヴェルト・ゲーム

作者:池井戸潤

ルーズヴェルト・ゲーム

<あらすじ>
大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。かつての名門チームも、今やエース不在で崩壊寸前。廃部にすればコストは浮くが――社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む「奇跡の大逆転(ルーズヴェルト・ゲーム)」とは。

会社と野球部を両方立て直していく物語

企業の業績不振のことだけでなく、それに伴って社会人野球部の廃部の問題まで両方あるのが良かったです。
主人公を通して、野球部のある会社の抱える問題だけでなく、その野球部自体もどうなっていくのか、読んでいて気にりました。また、そうした問題を通して、会社の人間関係や野球部の状態にも少しずつ変化があるのが面白かったです。(30代女性)

君と漕ぐ

作者:武田綾乃

君と漕ぐ

<あらすじ>
両親の離婚で引っ越してきた高校一年生の舞奈は、地元の川でカヌーを操る美少女、恵梨香に出会う。たちまち興味を持った舞奈は、彼女を誘い、ながとろ高校カヌー部に入部。先輩の希衣と千帆は、ペアを組んで大会でも活躍する選手だったが、二人のカヌーに取り組む気持ちはすれ違い始めていた。恵梨香の桁違いの実力を知り、希衣はある決意を固めるが。水しぶき眩しい青春部活小説

女子高生のアツい青春物語

カヌー競技を題材にした、女子高生の部活動青春ストーリーだけれど、初心者の舞奈がいることで、読み手側にもカヌー競技のことが分かるように描かれているし、4人の女子高生の様々な立場の視点から描かれているので、色んな価値観とか心情が分かって、単純なスポーツ小説じゃないのも面白い。
シリーズを通して、夢を諦めない気持ちも、届かない夢を諦める気持ちもどっちも理解できるし、それは凄く大切な気持ちなんだなって感じました。(30代女性)

「君と漕ぐ」の関連テーマ

銀河のワールドカップ

作者:川端裕人

銀河のワールドカップ

<あらすじ>
花島勝は2ヶ月前から失業中。春、おだやかな昼下がり、不思議な三つ子がテニスをし、その脇では別の子供たちがミニサッカーを楽しんでいた。何気なくサッカーを見ていた花島だが、ひょんなことからその三つ子と試合に加わることに。しかし、子供の遊びだろうと高をくくっていたが、その三つ子のプレイは非常に高度なものだった。知らぬ間に真剣にボール蹴る花島。そう、彼は昔Jリーガーだったのだ。驚く子供たちは、花島に自分たちのコーチを依頼。彼は、子供たちと全国制覇を目指す決意をするが…。平成の「サッカー小僧小説」の決定版。

サッカーで銀河一を目指す話

小学生サッカーがテーマの小説です。
怪我が原因で引退したプロサッカー選手が、廃止寸前の小学生のサッカーチームのコーチとなってチームを導く話です。
訳ありの仲間を集め、銀河一のサッカーチームを目指していくストーリーは王道ですが、廃れた大人が小学生と共に夢を追う内にかつての闘志を取り戻す様がとてもアツくなる作品した。(20代女性)

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

作者:岩崎夏海

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

<あらすじ>
累計270万部の大ベストセラー! 敏腕マネージャーと野球部の仲間が甲子園を目指して奮闘する青春小説。高校野球の女子マネージャーのみなみちゃんは、マネージャーの仕事のためにドラッカーの『マネジメント』を間違って買ってしまいます。はじめは難しくて後悔するのですが、しだいに野球部のマネジメントにも生かせることに気付きます。これまでのドラッカー読者だけでなく、学生から若手ビジネスパーソンなど多くの人に読んでほしい一冊。

熱い野球とマネジメントの融合で勝利を目指す

高校野球の小説というのは多いですが、女子マネージャーが主役。それも野球が好きではないマネージャーが主役という物語は少ないと思います。
その主人公がドラッカーのマネジメントという野球とは程遠いように感じるビジネス書をもとにチームを変革していき、甲子園を目指すという物語はとても面白いです。映画化もされましたが、映画以上に小説ではビジネス書としての側面も持ちながら、物語としても面白いため、おすすめです。(30代男性)

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