感動の世界へ誘う!映画や演劇をテーマにしたおすすめ漫画13選
「映画」や「演劇」がテーマのオススメの漫画をご紹介します。
演技に人生の全てをかけた熱い物語から、マニアックな映画好きのギャグ漫画まで、映画・演劇を愛してる人達の物語をお楽しみください。
<歌劇>かげきしょうじょ!!
作者:斉木久美子
<あらすじ>
「渡辺さらさ、オスカル様になります!」大正時代に創設され、未婚の女性だけで構成された『紅華歌劇団』。その音楽学校に入学した少女たちの青春が、幕を開ける──! 予科生の授業が講義ばかりで辟易としているさらさ達は、実習をしたいと講師に申し出て…?
歌劇に魅せられた少女たちの物語
「紅華歌劇団」という宝塚歌劇団をモデルとした架空の歌劇団の劇団員の育成を目指す音楽学校の少女達の物語です。
宝塚って、実際に見たことのある方であれば分かると思うのですが、とにかくレベルが高い!ファンが女性に偏っている面があるので、正当な評価がされにくいのですが、その宝塚歌劇団の魅力をファン以外の人にも分かりやすいように伝えてくれているのが「かげきしょうじょ!!」だと思います。
名作「ガラスの仮面」と似ているところもあるのですが、歌舞伎と宝塚(漫画の中では紅華)のジェンダー的な対比もあったりして、そこは現代の漫画です。
元々が「ジャンプ改」という少年漫画寄りのカテゴリーで連載されていたことも含めて、性別をこえて盛り上がる演劇漫画になれば良いなと思って応援しています。(50代女性)
現代版のガラスの仮面
個人的に感心せざるを得なかったのが、安易に百合展開に持ち込まなかったことです。言うならば女の園でもある、紅華歌劇音楽学校の空間において、その気になればいつでも百合カップルを誕生させることなんて容易であり、それなりの需要もあったはずなのに、あくまでも演劇一本に題材を絞ったところが大変素晴らしいなと思いました。(20代女性)
<演劇>マチネとソワレ
作者:大須賀めぐみ
「上がるんだ、対決の舞台へ!」
上を見上げる弟と、それを見下ろす兄との激突演劇サーガ!!
輝くのは――――どっちだ!?
演劇にかける熱と狂気
1巻はさわりなので、正直あまり入り込めませんでした。しかし、2巻以降からの魅せ方は引き込まれます。現実の舞台作品やミュージカルが好きな方でも、妙なリアリティを感じる作品なので充分楽しめると思います。是非一気読みをおすすめします。
そして何よりも絵がすごい。描き込みが細かく繊細で見ているだけでも楽しいと感じてしまうほどです。(20代女性)
<映画>木根さんの1人でキネマ
作者:アサイ
<あらすじ>
30ン歳独身OL・木根さんの趣味は1人で映画を観ることと感想ブログ。映画愛がこもりすぎててこじらせちゃってる木根さんの生き様(笑)をみよ!ターミネーター、スター・ウォーズ、バッドボーイズ2バッド…、濃いラインナップ揃ってます♪
3?歳 独身OL映画オタク女子の映画愛
物語として面白い漫画と言うよりかは映画を観る楽しさを教えてもらえるような漫画でしたし、この漫画を読んでからは今まで以上に映画を観たくなるような感覚がありました。また、内容的にもとにかく共感できる部分が多かったですし、映画に対する熱意や愛情なども感じてくるほどの熱さがあるので、映画を観る事が好きな方にはおすすめです。(30代男性)
<アイドル>推しの子
原作:赤坂アカ 作画:横槍メンゴ
<あらすじ>
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 地方都市で、産婦人科医として働くゴロー。芸能界とは無縁の日々。一方、彼の“推し”のアイドル・星野アイは、スターダムを上り始めていた。そんな二人が“最悪”の出会いを果たし、運命が動き出す…!?
アイドルを追いかける彼らの物語
この作品はアイドルを主題とした作品ですが、その中で2.5次元俳優によるミュージカル編や、ドキュメンタリー風作品を撮る話があります。この2.5次元俳優編がとても熱く、作品にかける情熱も、原作者や脚本家、演劇する人によって違うことがとても面白いです。ミュージカルに落とし込むために原作を削ることを原作者が容認しなかったり、それを説得するために違う舞台を見せたりと、それぞれの苦労がとてもリアルで楽しめます。(30代男性)
サスペンスあり恋愛ありの演劇漫画
一巻の衝撃展開に引き込まれて読み始めたが、成長した主人公がドラマや舞台に出てどう動けばより演技が引き立つかなど計算しながら演技していくのが面白い。原作者や脚本家の間のいざこざなどもすごくリアルだし、実際にある劇場が作中に出てくるのも親近感があって読みやすい。(30代女性)
<演劇>ボンボン坂高校演劇部
作者:高橋ゆたか
<あらすじ>
時計坂高校一年の順菜正太郎は、入学式当日すれ違った美少女・日比野真琴に一目惚れ! しかし彼女の後ろ姿を追い、演劇部の部室へたどり着いた正太郎を待っていたのはなんと体は男で心は女、そして三頭身の部長・徳大寺ヒロミだった! 部長ヒロミに気に入られてしまった正太郎の高校生活は…波乱の予感!?
絵柄と内容のギャップが激しい漫画
ジャンプ連載の漫画としては珍しく演劇部をメインにしたラブコメと言う所が雑誌連載時には意外性があって面白い漫画でした。
作者の方の絵が綺麗で正統派の恋愛漫画でも十分に通用しそう絵柄なのにあえてギャグマンガとして展開してるところが意外性があります。登場するキャラクター個性が強くてかなり内容の濃い漫画だと思います。(40代男性)
「ボンボン坂高校演劇部」の関連テーマ
<芸能>ペンギン革命
作者:筑波さくら
<あらすじ>
スターの証(オーラ)が鳥の羽の形でみえる女子高生・藤丸ゆかり。副生徒会長・葛城涼子の背中にペンギンの羽をみたゆかりは、彼女が本当は男で芸能事務所『ピーコック』のタレント・葛城涼だという秘密を知り…!?
親子愛とライバル関係
この漫画は主人公の女の子が才能がある役者に翼が見える事からはじまります。
同じ学校の会長副会長とちょっとしたことで関わることになり、2人共に翼を見ます。
その事から2人が所属する事務所のマネージャーとして社長に見込まれて2人と一緒に住むことになります。
たくさんの役者さんが出て来ます。もちろん業界ならではの嫌がらせもあったりします。
2人のうちの1人の母親は伝説の俳優さんで主人公の女の子が小さい頃見た舞台でとても美しく大きな翼を持った人です。
母親と息子の対決。2人の男の子達の成長ととてもわくわくしながら引き込まれていきます。是非読んでみてもらいたい作品です。(40代女性)
<演劇>開演のベルでおやすみ
作者:今越章了
<あらすじ>
「僕」以外の「誰か」になりきることで、グズな自分を責める気持ちを抑えていた高校生・吉井すばる。転校初日、誰もいない教室で、周りから「王子」と呼ばれる同級生・御影千理になりきる姿を本人に目撃されてしまい…!? カーテンの向こう側に知らない自分が待っている…! 白熱の高校演劇ストーリー、開幕!
演劇を通じて主人公が成長していく姿が見れる作品
この作品は、主人公の吉井すばるが演劇活動を通して自分の新しい一面を発見し、成長していく姿が描かれているところが見どころです。
自分がどんなに無理だと思いこんでいることでも、勇気を出して一歩前に進んでみればそこからどんどん新しいことにチャレンジができるんだというポジティブなメッセージが込められています。シリアスすぎず、適度にギャグシーンも入っているでかなり読みやすい作品です。(20代男性)
<演劇>Wジュリエット
作者:絵夢羅
《あらすじ》
男まさりの女子高生・三浦糸(いと)が所属する演劇部に入部して来た超美人転校生・天野真琴。その美貌と演技力に驚かされる糸たちだが、ある日糸は彼女の秘密を知ってしまい…!?
男女逆転モノと思いきや学園部活動青春系ストーリー
舞台は廃部寸前の演劇部。部長で男らしい性格の女子高校生<糸>と、役者を目指し女装して過ごす男子高校生<真琴>の、演劇への思いと恋愛や家族とのかかわりを絡めた物語です。設定は非日常的ですが、内容は夢を追って真面目に演劇に取り組む2人の友情から恋愛感情へと変わる様子を描いた王道の少女漫画展開なのが魅力だと思います。ちゃんと時間軸が進んでゆくので、主人公たちの成長を追ってゆきたいと思う人にはおすすめです。(40代女性)
<映画>シネマこんぷれっくす!
作者:ビリー
《あらすじ》
映画大好きな少年・熱川鰐人は、高校デビューで映画に出てくるような熱い青春を送ることを決意する。…のだが、学園一の変人が集まる映研(通称:死ね部)のトラップに引っ掛かり…!?
ハイテンション学園映画コメディ
大量の映画小ネタを非常にハイテンションなノリと勢いで突き進んでいく学園映画ドタバタコメディ。知らない映画を知らない映画で例えてくるくらいマニアックなネタが飛び交ったりしますが、その映画を知らなくてもこのハイテンションなノリで楽しめました。
後半は学祭での映画撮影とか青春な展開もあって、非常に楽しめて、映画が観たくなってくる。そんな漫画でした。(50代男性)
<映画>映画大好きポンポさん
作者:杉谷庄吾【人間プラモ】
《あらすじ》
ポンポさんは敏腕映画プロデューサー。映画の都ニャリウッドで日夜映画製作に明け暮れていた。ある日アシスタントの“映画の虫”ジーンはポンポさんから突然「この脚本は君に撮ってもらうから」と監督に指名され!?
映画をクリエイトするということ
映画系のマンガは映画好きの主人公が映画蘊蓄ネタで話を進めるものが多い感じはしますが、この作品は珍しく制作者側、それもクリエイター側の物語が中心となっています。
若いプロデューサーポンポさんに見いだされたジーン君。ジーン君は人生の全てが映画、みたいな映画に全てを捧げているような人物。はっきりいって異常性を感じるほどの普通ではないジーン君。そのジーン君が創る映画に女優たちも感化され、そしてポンポさんも…
映画が大好きになれるいいマンガです。(40代男性)
<映画>いちご100%
作者:河下水希
《あらすじ》
放課後、校舎の屋上で出会ったいちごパンツの美少女。フツーの中学3年生・真中淳平は夕日に映えるその姿にすっかり心を奪われてしまった!! 彼女は誰? いきなり恋の迷路に突入のいちご模様学園ラブコメディ登場!!
映像研究部で展開される夢と恋愛
主人公が映画監督を目指して映像研究部を立ち上げます。
映画作成以外にも恋愛要素が強めですが、そのヒロインが脚本をしたり、俳優として演じたりで映画にも関わってきます。
プロの映画監督に会って影響を受けたり、映画作成時に恋愛や人材獲得や金銭面など様々な問題が発生してハラハラさせられて非常に面白いです。予算のない学生がどうやって映画を作るか本編でお楽しみください。(30代男性)
「いちご100%」の関連テーマ
<映画>赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD
作者:山本おさむ
《あらすじ》
第二次大戦後。ソ連とアメリカ、二大大国の冷戦が始まった。
ソ連の力に強い脅威を感じた米国右派の政治家は世論の喚起を狙って、共産党員および共産党シンパと見られる人々を厳しく排除した。この赤狩りの陣頭指揮を取るFBI長官・エドガー・フーヴァーは、当時の娯楽の王であった映画界にいるアカを葬り去ることを宣言した。非米活動委員会(HUAC)による聴聞会が始まる。
ハリウッドの映画人たちはこの権力の弾圧といかに闘うのか!?
何があっても、映画を作りたい
政府に排除されたとしても、映画作りを続ける映画製作者の執念が、すごいと感じるマンガです。
冷戦期アメリカハリウッドでは、共産主義者・共産主義シンパとみなされた人は赤狩りにより職を失い排除されました。排除されそうになった映画関係者は戦いますが、相手が政府なのでもうボコボコにされます。
このところはFBIなどの組織がむちゃくちゃやるので怖いところです。ですが、排除されたとしても偽名を使い映画製作に関わり続ける人もいます。もはや執念です。あの名作も、排除された人達が関わっていたりして読むと驚くかもしれないです。(20代男性)
<演劇>ガラスの仮面
作者:美内すずえ
<あらすじ>
演劇界に小さな巨人誕生!演劇への熱く激しい想いをもつ北島マヤ。
その小さな小舟が、演劇界幻の名作「紅天女」というゴールに向かい、今荒波の大海に漕ぎ出す。そこでマヤを待ち受ける数々の怪物たち。はたしてマヤはどう戦っていくのだろうか?
演劇にかける思いが、熱い!少女漫画と演劇漫画の金字塔
一度見ただけで演者の台詞を覚えてしまうという、芝居が大好きな平凡な少女、北島マヤ。女優の母をもつ自信と実力を兼ね備える姫川亜弓。2人がいろいろなお芝居に挑戦しながら、成長していくその姿が見ていて、とても素敵です。
本当に2人ともお芝居が好きなのだなと感じます。演じることが難しいとされている「紅天女」の主役の座をかけて、2人がよきライバルになり、どちらが紅天女を演じるのか、ドキドキハラハラ。どちらも応援したくなり、展開も気になるこれぞ、演劇の漫画だと思います。(40代女性)
手に入れる、恋も役も。演劇にかける青春
何度も映像化されたいわずと知れた名作ですが、絶対にマンガが一番面白いです。貧しい家庭に育った主人公「北島マヤ」が伝説の女優「月影千草」に出会い天才的な女優としての才能を発揮させていくのですが、その過程が本当に面白いです。少女漫画の王道「嫌がらせ・美しいライバル・素敵な王子様」がそろっています。見どころはやぼったいマヤが演劇をするときだけ素晴らしい才能を発揮し、とてつもない美女に変身できたりするところでものすごく感情移入してしまいます。いまだ未完なので先生どうかお元気で作品を完成させてください。(40代女性)
天才少女の演劇人生記
言わずと知れた現人神、超大天才、美内すずえ大先生の代表作です。ドラマや広告、CMなどたくさんの媒体でメディアミックスされている超大ヒット作なので、漫画に全く興味がない人もタイトルくらいは聞いたことがあるかもしれません。
あまりにも長い連載停止期間や数多の受賞歴、魅力的すぎるキャラクターや、恋愛以外の家族愛、友愛、なかでもライバル関係の素晴らしすぎる描写など、伝説は枚挙にいとまがありません。読んでもらえさえすれば面白さは全て理解できるので、内容の素晴らしさについてここでどうこう言うことはありません。ただただシンプルに天才の仕事を見たくなったら読む漫画がこちらです。
お気に入りのシーンを一つ紹介して終わります。主人公の北島マヤちゃんがオーディションを受ける場面があります。そこで出された課題が「舞台を使って物語を表現する」というものでした。即興で物語を何本も、しかも見ごたえのあるものを作るなんて不可能に感じますが、マヤちゃんは「私こういうのならいくらだってできる」と楽しそうに言います。私はこれを美内すずえ先生の言葉だと思いました。息をするように無限に思いつくのでしょう。素晴らしい物語です。(30代女性)