少女漫画史を彩った名作!1970年代の少女漫画オススメ11選

2023年4月2日

1970年代おすすめ少女漫画

管理人の私は、幼少期は少年ジャンプをメインに読んでいたので、少女漫画には詳しくないのですけれど、それでも名前をよく知っている「キャンディ♡キャンディ」「ベルサイユのばら」「あさりちゃん」など、いかに名作が多かった時代だったかがわかります。
そんな名作揃いの1970年代に連載したおすすめ少女漫画を11作品ご紹介します。

キャンディ♡キャンディ(1975年 – 1979年)

原作:水木杏子 作画:いがらしゆみこ

キャンディ♡キャンディ
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1人の少女の人生を追う物語

明るく元気で天真爛漫なキャンディがとても可愛らしく、誰もが好きになってしまうと思います。そしてキャンディを取り巻く男性陣も個性豊かで一人一人が魅力的です。
ストーリーはどんどんと思ってもみない方向に進んでいき、最初は可愛らしい雰囲気の作品かと思っていましたが、どんどんと大人な雰囲気の作品に変わっていきます。
キャンディの幸せを祈らずにはいられなくなります。(30代女性)

孤児に生まれついた一人の少女が様々な経験を経て、やがて上流階級の美しいレディに成長する物語

孤児院出身の主人公キャンディが、今考えれば少女漫画にこの設定は大丈夫なのかと疑問が湧くようなたくさんの不遇を乗り越えて、辛い思いをしながらもいつも他人に優しく力強く生きていく姿に感動しました。
辛い事があってもいつも明るいキャンディに憧れていました。読んでいて辛過ぎる展開もたくさん出てきたけれど、最後はハッピーエンドでキャンディが幸せになって良かったです。(50代女性)

はいからさんが通る(1975年 – 1977年)

作者:大和和紀

はいからさんが通る

<あらすじ>
70年代に少女たちの間で空前の「はいからさん」ブームを巻き起こしたラブコメの名作が、装いも新たに登場!! 時は大正、花村紅緒、17歳。明るく元気いっぱいのハイカラ娘。恋も結婚も自分で選びたいと夢見ていたある日、伊集院忍という許嫁の陸軍少尉が現れる! 自分のじゃじゃ馬ぶりをいつも面白がる笑い上戸の彼が気に入らない紅緒は、この結婚を破談にしようとして!?

時代に翻弄されながらもたくましく生きる女性の姿

とにかく健気に生きる主人公、紅緒(べにお)さんの姿に、漫画連載当時小学低学年だったワタクシは、従姉が毎週買ってくる週刊少女フレンドを、読み終わった次の週に横流ししてもらい食い入るように読ん
紅緒さんの女学校の頃の袴姿や人力車など、大正時代の風俗のディテールも細かく、丁度成人式を迎えた従姉らは、紅緒さんに影響されて袴姿の女性が多かったのでした。
日露戦争という、時代を大きく揺るがす運命に紅緒さんが翻弄されるのには感情移入し過ぎてしまい泣きました。今でも、いや、今だからこそもう一度読みたい漫画といえますね。(50代男性)

「はいからさんが通る」の関連テーマ

ベルサイユのばら(1972年 – 1973年)

作者:池田理代子

ベルサイユのばら
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ベルサイユの報われない恋

1789年のフランス革命前から革命前期のベルサイユを舞台にした作品です。フランス王妃マリー・アントワネットの人生を描く、史実を基にしたフィクションです。ルイ15世末期からフランス革命後のマリーアントワネットの処刑までが描かれています。男装の麗人オスカルのアントワネットへの恋心と彼女を取り巻く恋模様が時代に翻弄されながら、刹那的に生きる様子に惹きつけられます。(60代女性)

「ベルサイユのばら」の関連テーマ

ガラスの仮面(1975年 -)

作者:美内すずえ

ガラスの仮面

<あらすじ>
演劇界に小さな巨人誕生!演劇への熱く激しい想いをもつ北島マヤ。
その小さな小舟が、演劇界幻の名作「紅天女」というゴールに向かい、今荒波の大海に漕ぎ出す。そこでマヤを待ち受ける数々の怪物たち。はたしてマヤはどう戦っていくのだろうか?

演劇を通して友情、ライバル、夢、恋愛…とにかく全ての感情がつまった漫画

ガラスの仮面を初めて読んだ時の衝撃は忘れられません。この漫画は、私の親世代の漫画かと思うのですが古いとか関係なく、その世代の方が読んでも夢中になれるストーリー要素が全て詰まった漫画だと思います。
気づけば主人公のマヤを全力で応援している自分がいます。また痛快な場面も多々あり読んでいてスカッとするシーンがたくさん盛り込まれています。また恋愛要素もあるのですが、普通の恋愛漫画とは全く違うので今読むと逆に新鮮に感じると思います。(30代女性)

「ガラスの仮面」の関連テーマ

生徒諸君!(1977年 – 1985年)

作者:庄司陽子

生徒諸君!
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熱く揺るぎなく切なさも兼ね備えた友情物語

誰からも好かれて全てが完璧に見える主人公・ナッキーだけれど、実は太陽のように明るく照らされた光と同じくらいに隠された影を持ち合わせていて、自分ならナッキーのようになれるんだろうか?と様々な出来事が起こるたびに考えさせられると同時に、「悪たれ団」の存在には何度も心を掴まれ揺さぶられて、人生最初のバイブル的少女漫画になりました。(40代女性)

友達との学園青春ドラマ

主人公の少女は、明るくて、元気で、そしてハチャメチャなそんな学生です。その彼女が転校先でいろんないいことや、おさがわせな騒動を仲間たちと起こします。
そんな元気いっぱいの彼女ですが、その中に潜む寂しさや、孤独感を抱いていました。少女が喜びと悲しみ、愛と希望のすべてを注ぎ込んだ学園青春ドラマです。男の私でも引き込まれる漫画です。(60代男性)

あさりちゃん(1978年 – 2014年)

作者:室山まゆみ

あさりちゃん

<あらすじ>
元気いっぱいの明るい美少女(?)あさりちゃんが巻き起こす痛快ドタバタコメディー。日本一元気な小学四年生あさりには、ケンカの強い姉タタミや、さらに強い母のさんごがいる。この強敵二人をたおすため、あさりのハチャメチャなギャグパワーはいつも全開! この三人のドタバタギャグバトルに父いわしは毎日たじたじ。爆笑浜野家の大騒動に目を離すな!!

パワフルな小学生女子が主人公の日常ドタバタギャグ漫画

1978年から36年にわたって連載された長期漫画作品。
主人公浜野あさりは明るく元気でパワフルな小学生の女の子。彼女を中心に繰り広げられるギャグ漫画で長い間読者に愛されてきただけあってとても面白いです。

ギャグの中にも世間を風刺したものなどがあり時折ドキリとさせられます。基本1話完結のギャグ漫画ですが、長編漫画が何本かコミックに収録されています。
長編漫画はあさりちゃん達が不思議な世界に迷い込んだり、宇宙人がやってきたりといつもの日常とはかけ離れた展開が描かれておりいづれもハラハラドキドキする力作ぞろいです。
絵柄の変遷も見どころがありますね。時代に合わせて絵柄を変えているのは凄いと思います。(40代女性)

11人いる!(1975年)

作者:萩尾望都

11人いる!

<あらすじ>
宇宙大学受験会場、最終テストは外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた! さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた受験生をあいつぐトラブルが襲う。疑心暗鬼のなかでの反目と友情。11人は果たして合格できるのか? 萩尾望都のSF代表作。

彼らは最後、どのような選択をするのか?

少女漫画でありながらも、SF要素のあるストーリーが本当に面白いです。
本来であれば10人のはずの参加者なのに、何故か11人いるという不可解さや、その11人目は何が目的で乗り込んできたのかなど、宇宙を舞台にしたSFでありながらも、宇宙船というある意味ではクローズドサークルみたいなミステリーにもなっていて、凄い。それに最後はほっこりします。(30代女性)

「11人いる」の関連テーマ

王家の紋章(1976年 – )

作者:細川智栄子あんど芙~みん

王家の紋章

<あらすじ>
3000年の時空を超え、愛を誓い合ったメンフィスとキャロル、二人の行く手には数々の苦難が!!

タイムスリップした少女とファラオの波瀾万丈恋愛漫画

現代の少女が古代エジプトにタイムスリップし、ファラオと恋をしたり、敵国の王子にさらわれたりするタイムスリップ三角関係漫画。
俺様ファラオのメンフィスが、キャロルにひかれていく感じが、ラブコメ感あって楽しい。メンフィスを好きな姉のいじわるや、キャロルにやたらちょっかいをだすイズミル王子、そのほか次から次にあらわれる障害に夢中になって読みました。(40代女性)

あさきゆめみし(1979年 – 1993年)

作者:大和和紀

あさきゆめみし

<あらすじ>
恋した人は、義理の母。光源氏(ひかるげんじ)を生涯苦しめる、許されぬ恋が始まる。多くの女性と恋に堕ちた光源氏の恋物語は、藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)への恋から始まった。相手は父の妻、そして義母。しかし源氏は、決して越えてはならない一線を、踏み越えてしまうのだった……。

子供よりも大人向け。昼ドラのような歴史少女漫画

源氏物語を漫画化した作品で、まずは圧倒的な描写の豪華さに目を奪われます。例え間違っていたとしても、平安時代の風景とはこんな感じだったのだろうと、納得してしまう細かさ。早読みするのは勿体ないと思える絢爛たる絵なのです。

肝心のストーリーも、まるでかつての昼ドラのような恋愛・人間模様が描かれていて、続きが気になって仕方がない(苦笑)。少女漫画ではありますが、どちらかというと大人向けの内容で、ドロドロなラブストーリーが好きな人ならハマることでしょう。(40代女性)

「あさきゆめみし」の関連テーマ

ピグマリオ(1978年 – 1990年)

作者:和田慎二

ピグマリオ

少年の強い心に胸をうたれる冒険ファンタジー

ギリシャ神話がモチーフで異国情緒が味わえます。少年が母を助けるために魔物メデューサを倒す旅に出る冒険ファンタジーです。
主人公は始めは幼さゆえに気が強いところがあってハラハラしたり、優しさにほだされたり、感情を揺さぶられます。1つ1つのエピソードに生きることを突き詰められるような強烈さがあり、深く印象に残る名作です。先が気になって読む手が止まりません。(40代女性)

7つの黄金郷(1975年 – 1977年)

作者:山本鈴美香

7つの黄金郷

少女の背中の緋文字の秘密と、成長と恋愛

政治的にも不安定な中、双子の1人オリビエが何者かに背中に刺青で暗号を入れられていた事から、様々な困難が繰り広げられるのが面白いです。
そこに登場する父のレッドフォード侯爵や、オリビエを助けていく事になるアーサーやロレンツォなど男性人もそれぞれ違った魅力があって、こんな人達が実際にいたらどんなだろうと憧れを持って見られました。
オリビエも茶目っ気と行動力があって素敵で、だからこそ背負わされた宿命をどう乗り越えるのか、彼らとの恋はどうなるのか、興味深く夢中になって読めました。(50代女性)