初心者が読んで面白いおすすめ哲学入門書12選

初心者でも面白い哲学入門書

初心者でも楽しめる、わかりやすく面白い哲学入門書を集めてみました。
哲学というと難解なイメージがあるかもしれませんが、入門書の中には分かりやすいだけでなく、小説並に面白く書かれてあるものもありますし、中には漫画本もありますので、楽しめそうな本から手に取ってみるが良いと思います。哲学の基本から奥深いテーマまで、興味深い本に触れることで、新たな知識と洞察を得るきっかけになれたら幸いです。

史上最強の哲学入門

作者:飲茶

史上最強の哲学入門

最高の真理を求めた男たちの熱き闘い。ソクラテス・デカルト・ニーチェ…哲学者32人が論を闘わせる、「史上最強」の哲学入門書!

面白く哲学入門できちゃう

少年漫画『刃牙』風に、様々な哲学者の哲学についてバトル形式で紹介してくれる。
『刃牙』の世界観でリングアナウンス風に哲学の紹介(リングの登壇風)してくれるので、何人もの哲学者が登場しながらも常に思想を比較しながら読み進めることができる。
文庫のページ数自体は膨大であるが、全く哲学に関する知識がなくても楽しみながら読むことが出来る。(20代女性)

14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト

作者:飲茶

14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト

「なんで人殺しはいけないの?」。厨二全開の斜に構えた「極端で幼稚な発想」。だが、この十四歳の頃に迎える感性で偉大な哲学者たちの論を見直せば、難解な思想の本質が見えてくる!

若者に向けた哲学者たちの光と影を学ぶための入門書

「14歳」と言っているだけあって、これまでの哲学思想の変遷や歴史を、哲学者ごとにとてもわかりやすく解説した入門書です。
いろいろな哲学者の世界の捉え方、心の構造の捉え方を知ることができます。これまで哲学に興味を持ち、挫折した方にこそ読んでほしい作品だと思います。特徴としては、全体的に飲茶先生のいい意味での意地の悪さやねちねちした部分が文章に表れており、読み応え抜群な作品です。(30代男性)

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

原作:原田まりる 作画:荒木宰

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

第5回京都本大賞受賞の同名小説がコミックに!京都在住の女子高生の前に現れた爽やかニーチェが優しく、そして時に厳しく人生指南。哲学アレルギーもこれを読めば完全克服!他の哲学者も次々(彼らすべてがいわゆるイケメン軍団!)降臨してラブコメ哲学漫画が繰り広げられます!待望の第上巻配信。

哲学者だって人間だ、だから面白い。

同名小説のコミカライズ版。転生した哲学者たちに日常や恋愛の悩み事を聞いてもらうストーリー。
漫画なこともあり敷居の高さは感じませんでした。
キャラクターがみんな個性的で、登場した哲学者についてもっと知りたくなることは必至です。ギャグ要素や恋愛要素もありつつ、哲学が身近なものに感じられます。また、哲学者同士って交流が結構あったというのも気付いたら頭に入ってきます。(30代女性)

「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学

作者:飲茶

「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学

誰よりも楽しく、わかりやすく哲学を伝えてくれる飲茶が鉄板「ニーチェ」に挑む意欲作。孤独、将来への不安、世間とのズレ……不条理な世界に疑問を感じるあなたに。心に響く哲学入門書!

ニーチェの哲学、おすすめ入門書

大学生の時に倫理学や哲学に興味を持って、ニーチェに関するの本を読んだことがあったけれど、正直難しくてよく分からなかった印象でした。ただこの本は、女の子と先生が講義という形で対話しながら、ニーチェの哲学について説明してくれているので、すごく読みやすいし分かりやすかったです。
著者の体験談とかも書かれているので、とっつきやすい。(30代女性)

超訳ニーチェの言葉

作者:ニーチェ 翻訳:白取春彦

超訳ニーチェの言葉
《あらすじ》を見る

生きるうえで勇気を与えてくれるニーチェ哲学の入門書

ドイツの実存主義哲学者のフリードリヒニーチェの様々な著作から、生きていく上で役に立つ言葉をちりばめた本です。ニーチェというと堅苦しいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、決してそんなことはなく、誰にでもわかる平易な言葉で、真理や道徳、善といったものを説いています。
ニーチェの哲学は、鋭い洞察力で人生の真実を短い警句や断章で表現されていて、非常に刺激を受けます。

この本では、「ツァラトウストラ」「人間的なあまりに人間的な」「善悪の彼岸」などのニーチェに著作から一般向けの言葉が引用されており、繰り返し読むことで生きる意味や勇気がわいてきます。生活、仕事、人生、精神、職業などをニーチェ独特の視点から論じていて、人生の道しるべともなる本です。
難しい哲学というよりエッセイのような感じで読めるので、どなたにもおすすめできます。(60代男性)

これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

作者:マイケル・サンデル

これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

「1人を殺せば5人が助かる。あなたはその1人を殺すべきか?」正解のない究極の難問に挑み続ける、ハーバード大学の超人気哲学講義“JUSTICE”。経済危機から大災害にいたるまで、現代を覆う苦難の根底には、つねに「正義」をめぐる哲学の問題が潜んでいる。サンデル教授の問いに取り組むことで見えてくる、よりよい社会の姿とは?
NHK『ハーバード白熱教室』とともに社会現象を巻き起こした大ベストセラー、

手っ取り早く主要な哲学知識が入る入門書

功利主義や自由主義など、聞いたことはあるけどいまいちどの様な主義なのか分からないといった問題を解決してくれる入門書になっています。
過去の哲学者達の思想であっても、具体例も踏まえながら一つずつ順を追って説明してくれるので、現代人である私たちにも難なく理解できます。また、それぞれの関連した主義や思想が章ごとに分けて書かれているため、知りたいテーマがどの部分に載っているのかがとても分かりやすいです。
1つの主義を深く掘り下げていくのではなく、様々な主義についての知識を満遍なく手に入れられる点がこの本の魅力だと思います。(10代女性)

きみの町で

作者:重松清

きみの町で

大切な友だちや家族を、突然失ってしまったきみ。人を好きになる、という初めての気持ちに、とまどっているきみ。「仲良しグループ」の陰口におびえてしまうきみ。「面白い奴」を演じていて、ほんとうの自分がわからなくなったきみ――。正解のない問いや、うまくいかないことにぶつかり、悩むときもある。でも、生きることを好きでいてほしい。作家が少年少女のためにつづった小さな物語集。

子供の頃の悩みは解決せずにおいてきぼりにして大人になったことを気づかせてくれました。

東日本大震災と福島第一原発の事故によって、引越や友達の死生活が変わってしまった人や子供達の物語と、子供達が学校や友達との関係で悩む姿が描かれた物語が複数収録されています。
大人が読んでも考えさせられ、涙が誘われたり、元気をもらえたりします。なにより、子供の頃の悩みは解決せずにおいてきぼりにして大人になったことを気づかせてくれました。(40代男性)

マンガと図解で知る② ソクラテス―その人と思想

作者:矢倉芳則 画:いなみさなえ

マンガと図解で知る② ソクラテス―その人と思想

もっとも有名な哲学者ソクラテス。
彼は、あらゆるものの本質や真理を知ろうとする「愛知」の精神をもち、自らの生き方を貫くために刑死の道を選びました。
本書はソクラテスの一生と思想を多くのマンガと図解を用いてやさしく解説した、哲学の入門書です。

愛と知への飽くなき探求

哲学と言えば多くの方が知っているソクラテスですが、哲学は非常に難解な学問です。それをソクラテスの一生を漫画で表現しつつ、その一生を通して哲学の考え方や起源を楽しく知れる本でした。
論破すればよいと言う世界から、物事の本質をしっかり考えようと世界を変えた偉大な人物の一生なので見ごたえは十分です。簡単で見やすい図解もあり、初心者にはうってつけの入門書です。(40代男性)

ソクラテスの弁明 クリトン

作者:プラトン

ソクラテスの弁明 クリトン

自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた『ソクラテスの弁明』.死刑の宣告を受けた後,国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと,脱獄を勧める老友クリトンとの獄中の対話『クリトン』.ともにプラトン初期の作であるが,芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている.

ソクラテスの生き方を知る

体系的に哲学を学べる本ではないが、哲学の父ともいえるソクラテスについて生き様や考え方をプラトンによる物語形式で学べる。
難しく考える必要はなく、物語として分かりやすく追体験できるので、哲学について身近に接する機会になる。

高校倫理などでソクラテスについて学ぶより、実際に見た、ソクラテスの弟子のプラトンが戯曲的に描いた物語でより、立体的にソクラテスの考え方を見ることができる。
哲学は難しそうだなと思っている人が初めにに読む本におすすめ。(40代男性)

自省録

作者:マルクス・アウレーリウス

自省録

あたかも一万年も生きるかのように行動するな.生きているうちに,許されている間に,善き人たれ──ローマ皇帝でストア派の哲人マルクス・アウレーリウス(121-180).多端な公務に東奔西走しつつ,透徹した目で自らを内省した記録は,古来,数知れぬ人々の心の糧となってきた.神谷美恵子の清冽な訳文に,新たな補注を加えた.(改版)

ローマ軍最高司令官「君が求めるものは何だ」を語る

哲学の真髄「人生いかに生きるべきか」をテーマにローマ皇帝という地位にあってマルクス・アウレリウスは、多忙な公務を忠実に果たしながらも心は常に自身の内面に向かっていました。J・Sミル、ミシェル・フーコーら思想家や政治家たちが座右の書に挙げる古典です。ローマ皇帝のマルクス・アウレリウスは多忙な公務の中で自身の内面を綴っています。多くの哲学者の机上の空論でなく「真の幸福とは何か」「困難とどう向き合うのか」「死とは何か」を皇帝自ら問いかけています。(50代男性)

怒りについて 他二篇

作者:セネカ

怒りについて 他2篇

動乱のローマ帝政初期,皇帝ネローの教育係となったストア派の哲学者セネカ(前4頃-後65)は,のちにネローの不興を買い,自決せねばならなかった.ストア派の情念論を知るうえで重要な「怒りについて」と,「摂理について」「賢者の恒心について」を収録.白銀期ラテン語の凝集力の強い修辞を駆使した実践倫理の書.新訳.

怒りの定義からどのようにして怒りの感情をコントールするか書かれた本

「怒る」という単語は日常生活においてよく聞く単語であるがゆえに、どのような感情なのか考えることはあまりないだろう。この本は、怒りについて細かく言語化して述べられており、怒りの感情を抱くことの危険性やコントロール方法についても書かれている。

私は短気な性格で仕事でも損をしてしまうことが多々あるので、性格を直そうと思い、感情のコントロール方法が書かれた啓発本を何冊か読んだがしっくりこなかった。
この本に出会ってから、怒りという単語を自分の中でしっかり定義ができ、怒ろうとした時も踏みとどまれるようになり、短気の性格を変えられた。(30代男性)

ブッダ

作者:手塚治虫

ブッダ

いまから三千五百年ほども昔、インダス川のほとりにアリアン人と呼ばれる種族が、遠く北方の地から移り住み、しだいにその版図を広げていった……。壮大なテーマに挑戦して、巨匠が描く釈尊の生涯!! ブッダ第1巻!

人生を幸せに生きるための知恵

手塚治虫のブッダは、言わずと知れた仏教の始祖である釈迦の半生を描いた作品です。
ブッダが出家をし、悟りを開くに至るまでの唯一無二の動機がありました。それは「この世の辛いことから逃れること」でした。私たち人間誰しも、生きている中で、必ず辛いという感情を抱く瞬間があります。
この漫画では、誰でも逃れたいと思うその辛い感情から解き放たれるための方法を、釈迦は探し求める旅に出るところから、物語は始まります。
そして、彼が見つけた答えは「何にも執着をせず、常に同じことは無いことを受け止めること(諸行無常)」でした。

私はこの漫画を読んでから、失敗や失恋といった悲しみに直面した時に、辛くないように、ものごとや他人、未来に対して執着を持たず、ただ今のこの瞬間の幸せを噛み締める、ということを日々意識して生きるようになりました。そうすると、常に幸せですし、悲しいと思われる状況下でも最小限の辛さで済むようになりました。
幸せに生きることを求めるなら、その考え方の一つとして、難しい哲学本を読む前に、手塚治虫のブッダを一度読んでみて欲しいと思います。(20代女性)